8月に読んだ本でよかったやつ

8月に読んだ本でよかったやつを、多少の備忘録とともに書き残しておくやつです。


成田良悟「デュラララ!!×13」

https://www.amazon.co.jp/dp/4048662171/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_FF5ADb38VV7K8

長きに渡る、池袋巻き込んだダラーズと黄巾賊周りの大騒動もここに完結。
あちらこちらに広げまくってとんでもないことになっていた風呂敷も、最後は無事に畳まれ、池袋を根城とするゆかいな仲間たちはそれぞれの日常へと舞い戻る。
あれだけの登場人物がいる作品で、そのほとんどの主要キャラクターたちに日常への回帰の様子を描いているのは嬉しいですね。
大人数による大騒動を、流れに身を任せて読むのは楽しい時間でした。
そしてデュラララ‼は次なるステージへ……。


宮澤伊織「裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ」

https://www.amazon.co.jp/dp/4150313512/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_HG5ADbEA8FX5N

実話怪談やネットロアをモチーフにした“裏世界”探検小説第3巻。
ストーリーが進んでかなりきな臭いことになってきた。
鳥子の追い求める冴月の存在感がいよいよ増してきて、それに連動するように現実世界での裏世界の影響からの被害者が増えてくる。
カラテカ……茜理関連のエピソードはまだコミカルさがあるけれど、それにしても恐ろしいストーリーであることには変わりない。
女子大学ふたりの裏世界探検、みたいなかわいらしい呼び込みで、その実かなりエグいストーリーが進んでいく。
怖さはあるけれどそれ以上に話の面白さに引き込まれる。
これで最新巻まで追いついたので、ここから先も楽しみにしています。


白鳥士郎「りゅうおうのおしごと!11」

https://www.amazon.co.jp/dp/4815603782/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_SH5ADbY41JNPD

小さな頃から手をつないで一緒にいた銀子と八一。
そのふたりの内弟子として育った幼少時代がついに明らかになる。
一冊まるまる、混じりけ無しに銀子のための物語。
いつものりゅうおうでは「熱い!」という戦いの物語が印象強いけど、すぐそばで八一のことを想う銀子のエピソードは「熱い!」と同時に「切ない!」という恋物語にも仕上がっている。
体の弱さや激動の将棋界を生き抜いてきた銀子の背景には、普通では計り知れないほどの重たいものが背負われていて……
将棋ラノベだけど、この巻だけは恋愛小説として「良かったです」と評価したい。


伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない13 あやせif 上」

https://www.amazon.co.jp/dp/4048932853/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_RI5ADb4W022H4

俺妹のif作品、あやせルート。
時系列は桐乃が帰国した直後で、あやせから度々持ち込まれる桐乃絡みの「人生相談」で京介との仲が急速に深まっていく。
かなり久々の俺妹で、ヒロインもあやせに変わってるけど、全体的な雰囲気は以前と変わらぬままでシリーズが好きだった人……特にあやせが好きだった人なら楽しめるだろうifエピソード。
元々がゲームシナリオを引っ張ってきたあやせif編ですが、ゲーム未プレイでも違和感なく読めます。
久しぶりに見るあやせがちょろすぎて最高でした。
あとやはり麻奈実と沙織はかわいいなと再確認……


土橋真二郎「女神なアパート管理人さんと始める異世界勇者計画」

https://www.amazon.co.jp/dp/4049126737/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_5J5ADbS9W86KJ

土橋さんの新刊は異世界転生スローライフ逆転劇。
異世界転生したもののすでにたくさん転生者はいるし、お金もなくて全然甘くない異世界生活……と、スレた感じの設定が実に土橋さんらしい。
アパート管理人のライアさんやエルフのリズラザ、お人好しのクレイなどヒロインたちが可愛らしいのが魅力。
まっとうな生活をしていない彼らのひねくれたやり取りは読んでいておもしろいです。
オウムのパパラッチのアイデアは、異世界感があって凄くいいですね。
魔王と女神の正体など、ほのめかされる展開もワクワクする。
おもしろかったです。