見出し画像

マシニングセンターに必要な知識〜機械原点とワーク座標の修正


技能検定2級取得に必要な程度の記事になります。
マシニングセンターで機械加工を3年くらい経験して技能検定にチャレンジしようとしている方に読んで欲しいです。
モチベーション維持のため一部有料としています。
ご了承ください。

画像や図面等を用意出来ていないのでほぼ文章での説明になることを御了承ください。
追って画像や図面など貼りつけるつもりです。

皆さんが普段使用しているマシニングセンターは
縦型でしょうか?
横型でしょうか?
今回の記事は横型での加工の話しになります。
縦型しか知らん!って方は下の画像を参考にどうぞ

ちょっと解りづらいですがX軸(青線)とY軸(緑線)の交差するすぐ近くにある丸い突起が主軸(スピンドル)になります。
ワーク(被削材)はB軸と書いてある回転テーブルに固定して加工します。
B軸は主に90度づつ回転させて加工します。

例えばワークの表と裏に貫通不可の座グリ穴を加工しようとします。
精度としては同芯、同軸、相互差±0.01が必要になる部品です。

これを縦型で加工しようとすれば
表で加工してからワークを外し
ひっくり返して裏の加工となります。
精度としても安定せず、段取りも大変です。

しかし横型なら1回のチャッキングで加工出来てしまいます。
B軸0度で位置出し作業を行い
B軸90度(表)で加工し
B軸270度(裏)で同じく加工します。
ワークを外さないので同軸が簡単に加工出来てしまいます。
当然、機械精度や加工条件などもありますので
100%とは言えませんが、、
またタイトルにもある通り
・機械座標
・ワーク座標
これらの設定によっても完成品に誤差が生じます。

横型の場合X軸の機械原点は
B軸の回転中心になります。

これが正確に出ていれば、もしくは正確にズレを把握していればB軸90度、B軸270度で相互差無く加工可能です。

(ちなみにZ軸は主軸から一番離れた点になり
Y軸はテーブルから一番離れた点(天井方向)になります。)

逆に言えば、完成品が同軸ではなく不良となってしまう場合は機械原点、ワーク座標の値を修正することによって狙い通りのモノが作れます。

またプログラムの値を修正するパターンもありますがトラブルの元となるため機械原点やワーク座標値での修正を心掛けてましょう。
担当者が代わる、機械が代わる、図面が代わるなど変化点で問題のタネになってしまいます。
多品種で各々プログラムが存在する場合は全て見直しが必要になってしまいます。

ここから先は

2,044字 / 3画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?