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【展示会レビュー】Japan Robot Week2024に行ってきました!

皆さん、こんにちは、JapanStep(ジャパンステップ)です。
いつも、公式noteやMetaStep(メタステップ)をご覧頂き、ありがとうございます。

JapanStepでは、情報収集を行うために定期的に展示会へ訪問しています。
今回は9/18(水)~9/20(金)に東京ビッグサイトで行われていた「Japan Robot Week 2024」に行ってきました!

産業用やサービスロボット分野はもちろん、協働ロボット、システムインテグレータを中核に、近年の広範なロボットニーズに対応する当展示会。

「人とロボットが共生する社会へ」をテーマに据えつつ、経済産業省の推進する「ロボットフレンドリーな環境構築」も意識し、社会実装を目指しています。スタートアップやアカデミアのゾーンも新設され、さらに展示会としては稀有な試みとして、会場内共有部でのデモエリアも設置されました。

今回ご紹介するのは「スマート農業」に関するロボット。お話した企業の皆さんからは、徹底した「ユーザー目線」の熱意が伝わってきました。少しでもこの熱量が伝われば幸いです。

NEWGREEN「アイガモロボ」

環境負荷を軽減し、CO2の排出量を抑える製品が中心となる「グリーン市場」と日本の農業をつなぐサービスを創造するNEWGREEN社。サービスを農業者に提供するだけでなく、社員自らも農業者として実践されています。

同社が展示しているのは水田の自動抑草を行う「アイガモロボ」。
世界初の自動水田抑草ロボットを実用化したことで、経済産業省や農林水産省といった各省・団体が共催する「第11回ロボット大賞」の農林水産大臣賞を受賞しています。

「あなたの田んぼ、にごらせます」をキャッチコピーに、水田を濁らせることで雑草を抑制するロボット。巻き上げられた土が堆積してトロトロ層(やわらかい土の層)が形成され、雑草種子を出芽できない深さに埋没します。
まるで合鴨(アイガモ)を田んぼに放ち雑草や害虫を駆除する「合鴨農法」のようです。

アイガモロボの自動抑草における仕組み

世界各国からも要望を受け、中国、ベトナム、フィリピン、カナダなどで実証実験中。実際に農業に従事しながら開発するアイガモロボ。この度展示されていたのは改良を重ねた新型版。水田におけるスマート農業は、まだまだ進化を続けていきそうです。

新モデルのアイガモロボ

DONKEY 「農業支援運搬ロボット CP200」

「農業者と作物をつなぐ」「農業者とともに成長する」「地域とともに栄える」を基本コンセプトとし、スマート農業の実現のために農業ロボットシステムを提供しているのがDONKEY。

同社が展示していたのは、200kgの積載量を誇り、自動追従も可能な運搬ロボット「CP200」です。
四輪独立モータを採用し、サスペンション機構を始め自動車に採用されている技術を搭載することで、荒地や畑などの悪走路でも全く問題無く、ガシガシ進んでくれます。

CP200の新型機

実は展示されているのは最新機。
旧式モデルではタイヤが小さく、転倒や悪走路で止まってしまうなど走破力が課題だったそう。農家からの「現場をわかってない」のご意見を真摯に受け止め、度重なる改良、現場の実証実験を行い、現在の形に行きついたとのこと。

徹底した「現場目線」が光ります。タイヤを運搬用と耕うん用に使い分けたり、アタッチメント用のコネクターを取り付けて様々な使い方が可能に。何通りもの使い方ができるのは、複数の農作物を育てる多角農業者にとっても嬉しい作りとなっています。


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