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【展示会レビュー】ものづくりワールド~製造業のDX化におけるVR活用~@東京ビッグサイト

皆さん、こんにちは、JapanStep(ジャパンステップ)編集部です。
いつも、MetaStep(メタステップ)やJapanStep公式noteをご覧頂きありがとうございます。

もはや恒例となって参りましたJapanStep(ジャパンステップ)編集部による展示会レビュー。今はMetaStep(メタステップ)の取材が主な活動ですが、Web3やメタバースに関係の無さそうな展示会でも、行ってみると「こんな所にも使えるのか!」という発見があるのが面白いところ!

今回は6/19(水)~6/21(金)に東京ビッグサイトで開催された「ものづくりワールド[東京]2024」にお邪魔してきました!

約2,100社の出展、72,000名が集まるというものづくりワールド。朝から賑わいを見せていました

ものづくりワールド[東京]2024」は、機械部品、DX、3Dプリンタなどが出展する10の専門展で構成されていて、製造業に関わるあらゆる製品を一度に比較検討できたり、最新動向を知ることができます。

今回MetaStep(メタステップ)編集部として気になったのは「製造業DX展」。製造業におけるVRやAI、メタバース等の活用がどのような現在地にあるのか、注目して見学をしてきました。

※DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、製造業などの非デジタル現場にデジタルテクノロジーを取り入れ、作業の効率化や新しいビジネスを創造すること。工数管理ソフトを入れたり、ペーパーレス化したりと多くのアプローチがありますが、近年ではVR等の活用が見られます。

1.研修としてのVR:大同メタル工業

製造現場では、危険な作業が伴う場面もありながら、人員不足等で研修をOJTで行うしかない企業も存在しています。そこでVRを導入し、リアルに近い環境で研修を行える事が期待されています。

各現場にあった研修ツールを、「現場の担当者」が簡単に作れるVRソフトを提供しているのが「大同メタル工業」。
スマホと市販の360度カメラだけで手軽にVRコンテンツを自社制作することができるクラウドソフトです。単に映像を再生するだけでなく、体験者が能動的に操作できる動作ポイントの設定が容易なので、ロールプレイング性の高いストーリー仕立てのコンテンツ制作が可能です。

2.品質管理としてのVR活用:丸紅情報システムズ

現代では、図面作成のほとんどはCAD(デジタル図面)で行われています。3DのCADから、実際の建物や車の3DCGモデルも作成が出来ることから、リアルに近いイメージで制作物をチェックする事が可能です。

ここにVR技術がどう関わってくるのか?
活用事例の一つが「乗用車の試作チェック」工程です。

車両が量産体制に入る前には、当然、多くのテストが行われます。
このテストの為には、毎回、実際の車両に近いものを試作しチェックを行っています。ここで「非常停止ボタンはもっと近い方がいいな」などの修正をかけるのですが…。やはりコストも時間も掛かります。

試作する前に、より多くの修正点が判明すれば、試作回数も減り、コストの削減、納期の短縮にもつながる。結果的に試作のレベルも上がります。

そんな現場には「丸紅情報システムズ」が提供するXRアプリケーション「Hololight Space(ホロライト・スペース)」が活用されています。

車のCADデータを読み込むと、車が原寸大で表示され、それをVRゴーグルで目視し、実際の試作チェックと同じように確認が可能。

しかも、遠隔で複数人が同じ車両を確認できるので、上層部に同席して貰えれば、チェック漏れも少なくなり、報告フローも省けます。
本ソリューションを通して、試作チェック現場に同席しやすくなったことで品質に対する活発な意見交換も増えたそうです。

筆者の視点では、全体的に「VRを活用した」DX事例はまだ多くなかった印象。
しかし、作図ソフトで主流なのは3DCAD。ここから3DCGモデル作成への移行は比較的簡単なこともあり、今後数年で多くの導入事例が出てくるかもしれません。


今回出展していない企業のVR活用についても、MetaStepでは取り上げています。ぜひご一読ください!

本日もお読み頂き、ありがとうございました。
フォローやスキをして頂けると、筆者の作業効率が1%上昇する気がしますので、是非お願いします^^

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