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【Shadowverse】 FOH アディショナル後の魔道具専門店開業マニュアル

こんにちは。
メタセコです。

「Fortune's Hand / 運命の神々」(FOH)のアディショナルカード追加と一部カードの能力調整を受け、アディショナル前からガラッと環境が一変してしまいましたね。

然し全くと言っていいほど、デッキ構築が然程変化せず、環境での立ち位置が悪くないデッキがありました。

久々にJCGの決勝トーナメントまで駒を進めることができたのもこのデッキのおかげでした。

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JCG Shadowverse Open 14th Season Vol.25 8月15日 ローテーション大会 決勝トーナメント

この時は私が相方にしていた、ディスカードドラゴンを絶対通さない構築を持ち込んだ ののの/If2 という男に阻まれて敗退してしまったので、いつか借りを返したいです。

普段はビショップクラスのデッキについて、記事を書いているのですが、今回はウィッチクラスのデッキ構築について書いてみます。
目次は以下の通りです。

1. デッキレシピ

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2. デッキタイプの選択理由

まず、魔道具専門店ウィッチを触るまでの経緯をお話しします。
FOH期の最初はエイラビショップとディスカードドラゴンを触っていて、RAGEに挑みました。
その後のレートでも同じ組み合わせで挑んでいましたが、異形エルフや葬送ネクロに勝てないということでビショップを捨て、AFネメシスを握り始めました。13期前半はAFネメシスが大当たりで20数戦で勝率79%程でした。
13期後半もディスカードドラゴンとAFネメシスで最初は挑みましたが、ネメシスが全然勝てず、何か代わりになるデッキが無いかをランクマッチをしつつ探しました。
その時、ウィッチクラスのランクマッチ勝利数が480勝程で、「後少しでウィッチマスターを取れそうだな」という理由からウィッチを触り始めます。
初めは流行りのリンクルキャル秘術ウィッチを触りましたが、手になじまず、勝てないということで、魔道具専門店に乗り換えました。
すると、簡単に勝利数が稼げ、あっという間(1週間程)に4,000MP盛れてしまうくらい楽しいデッキであることを知りました。

個人的にはすごく楽しいデッキだと感じたので、他の人にも使ってもらいたく、今回の記事を書くに至りました。

3. 採用カード、構築、プレイについて

・魔道具専門店

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デッキ名にもなっている、このデッキの最重要カードです。
デッキの核になっているカードですが、7コストが必要なので、エイラビショップや異形エルフ、リノセウスエルフと違い、序盤に引けなくても良く、7T目までに1枚引き込むことが出来ればいいというカードです。1枚のカードに頼るデッキが苦手という方でも比較的触りやすいデッキなのではないでしょうか。
魔道具専門店の起動には条件があり、デッキ内にフォロワーが居ない場合のみにPP回復の効果が発動するため、フォロワーを0枚もしくは数枚に絞り引ききる必要があります。

勝ち方の理想としては7T目の着地です。
極論を言うと10T目まで引けなくても良いカードとなっておりますが、デッキ内にドローソースを積むことによって最重要カードへのアクセスできる確率を上げる構築がベターだと思います。

専用構築にする必要がある と書きましたが、私はこのデッキの採用カードを次のように分類して考えています。

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1. 最重要カードである魔道具専門へアクセスするための"ドローソース"
2. 7T目まで凌ぐための"盤面干渉札"
3. 魔道具専門着地後のカードのプレイ枚数を増やすための"PP回復札"

3-1. ドローソースについて

このデッキの自身の引きが原因の負け筋は3つあります。
1. 魔道具専門を引けない
2. フォロワーを引けない
3. PP回復札を引けない

このデッキの勝ち方としては、7T目までにこれらの3種類のカードを全て揃えることが必要となります。PP回復札については、8T目に魔道具専門をプレイすることによってある程度は緩和されますが、それでもやはりPP回復札があるに越したことはありません。

毎ターン1枚ずつドローできますが、それだけでは全て引き込むのは難しいので、ドローソースとなるカードはできるだけ多く積む構築がベターだと思います。
また、手札の枚数を増やすことで魔道具専門着地後にプレイできる枚数を増やし、相手の盤面にフォロワーが多くても貫通できるようにすべきです。
今回の構築ではデッキからカードを引けるスペル・アミュレットをほぼ全て(10種/12種)投入しました。
※残り2種はアブソーブスペルと禁約の黒魔術師(フォロワーだけど実質アミュレットのやつ)

・でたらめな接合

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手札を全て捨て、5枚までドローする、メタモルポットみたいなやつです。
スペルが手札に2枚以上あるときしか使ってはいけません。そう書いています。

魔道具専門店開店後は、アミュレットを2枚以上手札に含まない状態で撃つことがベターです。クレイゴーレムが2面埋めてしまうため、極力アミュレットが手札にない時に使いたいです。他には、エクステンドマジックがデッキに埋まっている場合では、土の印を自分の場に出した上で接合を撃つなどの判断が必要となります。
秘術ウィッチでも接合の打ちどころは難しかったと思います。このカードは強いが故に難しい、そんなカードです。

2T目~6T目の間ででたらめな接合を撃つべき手札や盤面は、次のような場合です。
【でたらめな接合をプレイすることを検討する場面】
・手札にキーカード(魔道具専門店または境界の魔道士)が来ていない。
・不利対面に対して盤面で戦う必要がある。
・有利対面をさらに有利にする。(優先度低め)

【手札の条件】
・PP回復札が3枚以下(極力PP回復札の消費は0にしたいが、3枚使ってでも打たないと負けそうであれば、使う。このデッキ中にはPP回復札が9枚ありますが、開店前に使っても良いのは4枚程までです。)
・境界の魔道士が手札に居ない。(結束の魔術は流してOK)
・魔道具専門店の3枚目を捨てていない。
これらの条件をクリアしている場合はでたらめな接合を撃ちましょう。

3-2. 盤面干渉札について

このデッキは7T目に魔道具専門をプレイし、それからカードをどんどんプレイすることで勝つデッキですが、それまでの盤面を放置するわけにはいきません。
魔道具専門の専用構築にするため、フォロワーを多く搭載することができないため、盤面へ干渉するためにはスペルやアミュレットで対抗する必要があります。
盤面干渉できるカードはカードプールに多くありますが、魔道具専門開店後にプレイしやすい低コストカードを中心に採用すると良いと思います。
また、先の項で書いたように盤面干渉しながらドローできるカードはほぼ投入していますので、ここは各々で自由に調整できる枠だと思います。

・境界の魔道士

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面白い勝負にしてくれるカード。
もとい、土クルト。
盤面に溜まった土の印の消費、相手盤面への4点AoEが優秀なため、多くの魔道具専門店デッキには積まれています。

・突然の落石

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対ロイヤル最終兵器の石。
アルヤスカはこのカードじゃないと取れないので、ロイヤル対面は無駄撃ちしないように気をつけましょう。
オーソドックスな構築は落石が3枚採用となります。魔道具専門店に慣れる為であれば、13種×3枚+1枚の構築をおすすめします。
魔道具専門店開店後の自身の境界の魔道士、クレイゴーレム、ガーディアンゴーレムに対して撃つことも多いので、盤面が埋まってしまった場合は落石を使いましょう。

・静寂の実験室

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今回の自由枠に採用しているカードです。
単純に2/2/2換算でき、土の印を置くすごいカードです。
土の印シナジーのある、真理の魔鏡の追加効果を起動したり、エクステンドマジックや境界の魔道士の2枚起動を簡単にするために投入しています。
また、アミュレットであるため、でたらめな接合の効果起動にも一役買ってくれる 都合の良い カードです。

3-3. PP回復札について

Q. 7T目に7PPを消費するカードをプレイするのにどうやってその後カードをプレイするの?
A. PPを回復すれば良いんです。

PP回復札は問答無用で全投入です。
PP回復しながらドローできるナテラの大樹ギミックのあるエレメンタル・マナと荒野の休息、土の印アミュレットシナジーもあるグラウンドサークル、全部入れましょう。

・グラウンドサークル

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PP回復カードの中で一番難しいカードです。
土の印カードが出ていない場合に真理の魔鏡の効果で真理の術式を加える為に使う場合もあります。
不利対面や手札のバリューが低い場合にはグラウンドサークルを捨ててでも魔道具専門店やキーカードを引きに行きましょう。

また、魔道具専門店開店後には、自分の盤面とPPと相手のライフの勝負となるので、盤面を1面埋めてしまうガーディアンゴーレムが邪魔になる場合が多いです。相手の盤面にフォロワーが多い場合はガーディアンゴーレムを当てて相手の盤面の総体力を減らすことができるので、有効に働く場合もあります。
7T目に魔道具専門店が着地する頃がデッキの残り枚数20枚前後となる頃なので、出来ればナテラの大樹のドローを見るより先にグラウンドサークルのプレイと土の秘術を使ってしまいましょう。

4. 不採用、調整カードについて

今回の記事では不採用にしているカード、環境や個人の感触によって調整するカードの多くは盤面干渉札だと思います。

ここでアディショナル後のJCGでの魔道具専門店ウィッチのデッキに採用されているカードの分布を見てみましょう。

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JCG Shadowverse Open 14th Season Vol.29, Vol.30, Vol.32, Vol.34 ローテーション大会 グループ予選及び決勝トーナメントより328登録デッキ分

調整枠としては、覇食亭の調理、静寂の実験室の人気が二分しているように見られます。
また、アブソーブスペル、マナリアの叡智、エンジェルシュートが次いで人気ですね。
少数派としては、禁約の黒魔術師、マナリアの偉大なる研究、ウィンドブラスト、ゴーレムの錬成が採用されていました。

覇食亭の調理を入れるか、静寂の実験室を入れるかですが、私はロイヤルやネメシス対面を考慮して、静寂の実験室を採用しています。
盤面で押してくるタイプの2デッキは魔道具専門店に対して有利が付いており、こちらが処理を苦手とする横並べをしてきます。少しでも早めに盤面に干渉できるよう、静寂の実験室の採用をしています。
覇食亭の調理は葬送ネクロが多い環境では体力5を取るために採用していましたが、今は前より使用率も落ちていること、魔道具専門店開業後の覇食亭の調理の3コストが重かったりすることから、不採用としています。

5. マリガンについて

・全体面キープカード

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・魔女の大鎌
1T目最強カード。
単純にドローソースにもなり、真理の魔鏡等土の印関連の効果も起動できるようになります。

・結束の魔術
負け筋を一つ減らすことができるカードです。境界の魔道士を引き込むことが勝つための工程の中にあるので、必須キープです。

・フューチャービジョン
2コスト払うことで3コスト相当の動きができるカード。
基本的には3T目に起動しましょう。2T目までに2枚来てしまった場合、不利対面で横並びをされている場合は2枚目が見えていなくても2T目に打ちましょう。

・場合によってキープするカード

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・でたらめな接合
不利対面(ロイヤル、ネメシス、ヴァンパイア)、ウィッチミラーにはキープします。
また、でたらめな接合が見えている場合、グラウンドサークル、魔道具専門店、エレメンタルマナも含むアミュレットはセットキープします。
不利対面で戦うためにはでたらめな接合を序盤に起動して少しでも盤面に付き合ってもらえるようにしなければ自身のライフが持ちません。
また、今回の記事のデッキは静寂な実験室を採用しており、スペル対アミュレットがちょうど2:1の割合で構築されています。アミュレットの引ける可能性の方が低いので、アミュレットをセットキープするというワケです。

・真理の魔鏡
不利対面、特に後攻はキープします。
不利対面以外でも、魔女の大鎌が見えた場合はセットキープすると、後の動きが楽になるので、推奨です。
ペインレスサムライをコピーできると、かなり盤面に干渉してくれるので、コピーするのはおすすめです。
相手のイオは進化ターンまで破壊せず、進化ターンにコピーしてAoEとライフ回復を狙いましょう。
機構の技師はコピー非推奨です。基本的に手札を1枚捨てることになるので、できたら避けたいです。

・静寂の実験室
不利対面ではキープして良いカードです。
2/2/2出すこと自体は弱くないですが、このデッキは盤面で戦うデッキではなく、魔道具専門店と開店準備をするデッキなので、不利対面以外は返して良いカードです。

6. 環境デッキとの相性

魔道具専門店相性表

コントロールヴァンパイアとカウントダウンビショップはあまり見ないので相性がはっきり分かっていません。

・ロイヤル
アディショナルで大幅に強化された進化ロイヤルはアルヤスカが一番辛く、序盤も中盤も面を強くしてくるので、苦手なデッキです。

・ドラゴン
アディショナル前からもですが、ディスカードドラゴンは比較的優位に戦えます。単体で立つプレシオサウルスは落石やエクステンドなどの除去札で十分対応できます。また、横並べしても体力4が多いため、境界を温存すると返せることが多く、そんなに辛い対面ではないと思います。
ただし、鯨ドラゴンは1コストの鯨を魔鏡でコピーさせられてしまうため、盤面のコントロールが難しく、総スタッツが高くなる傾向があり、更には奇数体力のため、魔道具専門店のダメージで倒し切りにくい等があるため、不利対面と考えています。

・ウィッチ
式神ウィッチはこちらが盤面に干渉しなければスペルブーストもうまくできず、盤面を埋めたまま戦うことになるので、有利対面と考えています。この対面に対しては、スペルブーストを数えておけば8T目の魔道具専門店開店でも戦えてしまいます。
魔道具専門店ミラーは先攻ガン有利です。後手は接合等でフォロワーを並べて相手のライフを詰めるようにしていきましょう。しかし、6T目までに勝つことは不可能なので、相手の魔道具専門店が回りきらないことを祈りましょう。
秘術ウィッチはアディショナル前から同様、有利のままです。6T目のアダマンタイトゴーレムの展開に境界の魔道士を合わせましょう。

・ヴァンパイア
アディショナルで追加されたバアルを採用したアグロヴァンプには滅法不利です。横並べ横並べをしながらバーンダメージを飛ばしてくる上に、こちらがフォロワーを並べないので、背徳の凶獣のダメージが直接自リーダーへ飛んできます。相手は後6リーサルを決めてくることが多く、基本的に勝てない対面だという認識です。
アディショナル前からいたコントロールヴァンパイアですが、こちらも背徳の凶獣のダメージが自リーダーへ来るため、苦手かと思いきや、相手のレンジが遅いため、魔道具専門店を開店させて決着をつけるまでの方が早く、どちらかというと有利の認識です。

・ネクロマンサー
葬送ネクロの横並べ展開は能力調整後でも相変わらず強力で、フェイランが絡んだ体力5の盤面やフェイタルオーダーから呼ばれた征伐の死帝やデットメタルスターの処理がきつく、不利という認識です。
冥府ネクロは冥府の起動が早くても7T目で、8T目の冥府+レジェンダリースケルトン+冥府のリーサルなどを狙うため、こちらの7T目の魔道具専門店が回りきれば勝てます。

・ビショップ
ビショップには最強の対バーンダメージデッキ最強の聖なる盾・ユカリが居るため基本的には不利です。
エイラビショップはちゃんとエイラに進化を切られると無理です。高スタッツの横並べが境界の魔道士を3枚要求してきます。
アディショナル後に出てきたコントロールビショップ(光輝の顕現・ラーやゼルガネイアを軸に添えたコントロールデッキ)も無理です。相手のラブソングが起動しないことを祈りましょう。
対して、カウントダウンビショップ(友田さん曰く、シラリンガーX7スペシャル)は5T目もしくは6T目のソフィーナ展開に境界の魔道士を含めた処理札を全投入出来れば、処理できるので、そのターンさえ凌ぎきれば魔道具専門店が押し切れると思います。

・ネメシス
アディショナル前からもそこそこいましたが、アディショナルで追加された遺物の番人・ルチルを迎えて更に攻撃的なデッキとなっています。序盤の小粒はフューチャービジョンでなんとか耐えれますが、こちらの偶数ターン終了時にしかAoEが起動しないことや、相手の先手奇数ターンの展開や攻撃型ゴーレム&防御型ゴーレム、ミスティックAFが重く、その後のアイアンスティンガーやルチルの展開もやはりきついです。おそらく、こちらが魔道具専門店と分かった時点で相手は同調からレディアントAFをチョイスしていることと思いますので、相手の手札からも6点飛んでくることも多いです。

7. 問題点と改善点

問題点はやはり、「キーカードを引き込めないと勝ち筋が無い」ことです。
エイラビショップ然り、ディスカードドラゴン然り、背徳ヴァンプ然り、1つのカードを引けるかどうかで試合の勝ち負けが決まってしまいます。

負け筋の一つに「フォロワーを引けない」と書いていますが、フォロワーを入れなければ引く必要がなく、結束の魔術も抜くことができ、デッキの中から4枚自由枠を空けることができます。
然し、境界の魔道士を入れない場合、複数枚の土の秘術を持ったカードが少なく、盤面の土の印を消費できず、自爆してしまいます。
中盤は盤面を裁く必要があり、尚且土の印の消費を考えると、やはり境界の魔道士が相性が良すぎるため、境界の魔道士採用型が大多数となっています。

アディショナル後、1週間程してからレートでもウィッチ使用率の高さをメタったアグロヴァンパイア対面が多くなり、キツくなりました。

魔道具専門店は森羅咆哮 / Verdant Conflict(VEC)で追加されたカードなので、後4ヶ月使えるカードです。
魔女の大鎌がリバース・オブ・グローリー / Rebirth of Glory(ROG)で再録されたカードなのですが、次弾でこれに変わるカードが追加されたり、更に強力なドローソース、盤面干渉カード、はたまたアミュレットサーチカードなどが追加されるとまだまだ戦えるデッキなのではないかと思います。

X. おまけ

魔道具専門店について書いてるけど、君どれくらい勝ててるの?という疑問を抱いた方へ。

ratings戦績(アディショナル前)

アディショナル前


ratings戦績(アディショナル後)

アディショナル後
※ウィッチは魔道具専門店対面先手負け1、後手負け1、
式神対面後手負け1

勝率めちゃくちゃ低いので、信用度は低い記事と自負しております。

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