見出し画像

青黒8cast(レガシー)について考える

はじめに

 はじめまして!私はレガシー・パウパーを主に遊んでいる一般MTGプレイヤーです。
 今回は『兄弟戦争』の新カードを採用した【青黒8cast】を思いついたので投稿しました。
 私自身は主にURデルバーを使用しており、8castとはたまに対戦したり、デッキを借りて使わせてもらっている程度の「にわか」プレイヤーです。
 なので肩の力を抜いて読んでもらえれば幸いです。
 構成は、「青単8castの長所・短所」「青黒8castのデッキリスト」「各カードの採用理由」となっています。

青単8castの長所・短所

長所

(1)「意志の力」と「虚空の杯」を併用できる

 意志の力と虚空の杯の強さは、レガシー民ならよく知っていると思いますので説明は省略します。
 これらの強力なカードを1ターン目に唱えられるデッキは、現状8castしかなく、8cast最大の長所と言えます。

(2)長期戦に強い

 河童の砲手を得た8castは、アグロに見えるかもしれませんが、実際はロック要素のあるミッドレンジです。
 ウルザの物語は3ターンかけて10/10の構築物2体と「ほぞ」を提供してくれますし、エムリーも毎ターン墓地から何かを提供してくれます。
 逆に短期戦は苦手なので、虚空の杯で時間を稼ぐ必要があるのです。

(3)アドバンテージカードが多い

 アドバンテージを取れるカードが多く、攻め手が途切れないため多色コントロールやジェスカイコントロールに比較的有利です。
 以下に列挙します。
・エムリー+ガラクタ等
・サイ+アーティファクト
・思考の監視者、物読み
・ウルザの物語

短所

(1)デルバーに弱い

 メインボードは虚空の杯やサイのおかげで有利に立ち回ることができますが、サイド後は厳しい戦いとなります。
 デルバーに負ける主な理由は「飛行アタッカー」と「表現の反復」と「紅蓮破」です。
 サイド後は「溶融」や「虚空の杯」をめぐって意志の力を打ち合い、手札が枯れます。
 しかし、デルバー側は呪文を打ち合う中で媒介者が成長し、執政が8/8で襲い掛かってきます。
 手札の問題も、デルバー側は表現の反復で2枚分のアドを取り、手札を回復してきます。
 また、こちらが唱えた青いカードを紅蓮破で打ち消されるのもテンポ損が大きいです。
 飛行ブロッカー・手札を補充するカード・青くないフィニッシャーが必要です。

(2)序盤に唱えるカードが弱い

 1ターン目に唱えられるカードが虚空の杯・エムリー・サイしかありません。(ガラクタはただの遅い手札交換です。)
 虚空の杯は問題ありません。
 エムリーは返しに稲妻でやられたり、ガラクタが落ちずにドローできないこともあり、序盤の安定性に欠けます。
 サイは稲妻耐性がありますが、他にアーティファクトを唱える必要があり、クロックも速いとは言えません。デルバーへの対策としてはとても強いのですが…
 今のレガシー環境は高速化しており、ゆっくりアドを取るカードは環境に合っているとは言えません。できればマナ加速などで序盤をスキップしたいです。
 序盤は「ウルザの物語」を起動するためのマナ加速呪文や、物読み・思考の監視者を唱えるためのアーティファクト呪文が必要です。

(3)ガラクタとデッキの相性が悪い

 以下の理由からガラクタと8castは相性が悪いと考えます。
 ・エムリーとのシナジーが前提のため、エムリーを引けないと弱い。
 ・自分のターン以外で展開できない8castとスロートリップがかみ合わない。後半引いた時に、次のターンにしかドローできないため展開が遅くなる。
 ・ドローするために起動すると、アーティファクトカウントが減るため展開が遅くなる。
 ・相手の手札、相手や自分のデッキトップを見ても意味がない。
 エムリー・ガラクタパッケージに代わるカードが必要です。

(4)アーティファクト土地が少ない

 アーティファクト土地は打ち消されずに親和カウントを増やせるため、親和デッキには必須です。モダンでは禁止されているぐらい強力です。
 しかし、8castは青単色のため教義会の座席しか入れることができません。
 代わりに入っている大田原は弱くはありませんが、少なくともこのデッキには不要だと考えます。
 アーティファクト土地がもっと必要です。

(5)後半にマナが余る

 河童の砲手は6マナですが即席があり、思考の監視者も親和があるため、後半でも1~2マナで唱えられます。
 重いカードを入れないことで引きムラをなくすという戦略はとても強力です。
 しかし、墳墓・ペタル・モックスでマナが伸びる後半に、重いカードがないため押し切られることもあります。
 序盤は軽く唱えられて、後半は不利を覆せるような重いカードが必要です。

青黒8castデッキリスト

土地(16)
4 古の墳墓
4 教義会の座席
4 ウルザの物語
4 囁きの大霊堂

クリーチャー(15)
4 思考の監視者
4 悪意の大梟
4 ファイレクシアの肉体喰らい
3 練達の飛行職人、サイ

呪文(29)
4 物読み
4 意志の力
4 虚空の杯
4 水蓮の花びら
4 錨の鍛錬
3 オパールのモックス
3 ディミーアの印鑑
1 虚無の呪文爆弾
1 真髄の針
1 影槍

サイドボード(15)
4 否定の力
2トーモッドの墓所
2 四肢切断
2 仕組まれた爆薬
2 石の脳
1 ハーキルの召還術
1 ウルザの後継、カーン
1 黙示録、シェオルドレッド
※従来のリストから変化した部分は太字にしています。

各カードの採用理由

※【】内は差替え元のカード名です。
(1)囁きの大霊堂【島、大田原】
 親和や金属術に貢献します。後述する錨の鍛錬とも相性がいいです。ブリッジランドはタップインのため不採用です。
(2)悪意の大梟【河童の砲手】
 飛行ブロッカー枠。エムラクールとも相打ちできます。
(3)ファイレクシアの肉体喰らい【湖に潜む者、エムリー】
 序盤のライフゲインと後半のマナフラッド受け枠。威迫があるため、執政単体で止まらないのが偉いです。
(4)錨の鍛錬【ミシュラのガラクタ】
 アドバンテージ枠。『兄弟戦争』のアンコモン。能力はアーティファクト版「暴走の先導」。
 ガラクタと違ってそのターンにカードを引けて使えます。このカードのために一部の土地とエムリーをアーティファクトに変更しました。
(5)ディミーアの印鑑【ウルザのガラクタ】
 色安定とマナ加速枠。悪意の大梟で青黒が要求されることと、ワームでマナフラッドを受けられるため採用しました。
(6)虚無の呪文爆弾【魂標ランタン】
 黒を使うならこっちの方が強いので変更しました。
(7)石の脳【真髄の針】
 土下座枠。針をメインに入れて、お試しで入れました。
 漂流自我という類似カードがありますが、こちらは赤ブラされずアーティファクトカウントにもなるので採用しました。
(8)黙示録、シェオルドレッド【金属の叱責】
 趣味枠。アーティファクトメタに対するメタ。3ターン生き残れば勝てるので採用しました。

終わりに

 ここまで読んでいただいてありがとうございました。
 『兄弟戦争』のスポイラーを見て、「これは強そうだな!」と思ったカードが多かったので感情のままに書いてみました。
 本当は大好きな『ボーラスの工作員、テゼレット』を入れたかったのですが、何度思考しても彼の席はありませんでした(悲哀まみれ)
 私は虚空の杯を持っていないので組めませんが、良かったら試してみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?