ポケカ懐古録 BW編①

【はじめに】

なんと今日(2020/09/18)でポケットモンスターブラック・ホワイト(以下ポケモンBW)発売から10年経つらしいです。つまりポケモンカードゲームBW発売からも10年経つということです。この記念すべき日に便乗して思い出語りをしてみようかなと思い記事を書きました。
上の文章だとつい最近書いたように見えますが去年の年末に書いてこれ最後まで書くの無理そうだなと思って寝かせておいたものを軽く手直ししたものなので若干例えが古いかもしれません。各自適当に読み飛ばしてください。
あと懐古録は当て字なので正しくは回顧録ですというツッコミはやめてくれよな!

【BWシリーズの特徴】

この記事を読むにあたって前提知識として知っておいて欲しいことを簡単に書いていこうと思います。

・先攻でもサポートと技が使える。
・ポケモンキャッチャーがコインを投げなくていい。
・きぜつするとサイドを2枚とられるポケモンEXが存在する。(BW3から)
・デッキに1種類1枚までいれることができるエーススペックが存在する。(BW6から)

大体こんな感じです。他にも色々とあるのですがそこまで重要ではないので適宜説明していこうと思います。

【BWシリーズスタート!…しかし】

・コレクションシート発売
2010年9月18日にコレクションシート 旅立ちの仲間が発売されBWシリーズがスタートします。この商品はコレクションシートとあるように中身が固定で3枚のカードが入っているというものです。SMシリーズのピカチュウと新しい仲間たちと同様のコンセプトの商品ですね。カードの性能面では特筆すべきものがなくBWシリーズの本格的なスタートはしばらく先になります。

※このコレクションシート 旅立ちの仲間に登場するポケモン達は公式のカード検索でエクストラで検索しても出てこないけど殿堂ルールだと出てくるのでもしかしたらBWシリーズじゃないかもしれません。もしBWシリーズじゃなかったらポケモンカードBW10周年に便乗するという前提が崩れるのでBWシリーズということにしておいてください……

【はじめられないセット】

・構築済みデッキ発売
コレクションシート発売から約1か月後の2010年10月29日にBWシリーズ最初の構築済セットのはじめてセットはじめてセット forガールが発売されました。カードリストはこちらを参照してください。

・デッキ内容について
内容としてはBWの御三家をフューチャーした30枚デッキが3つとダメカン・コイン・プレイマットなどの対戦に必要なものと遊びかたDVDというルール解説のDVDが封入されていました。
一見するとスタンダードな内容に思えますが、カードリストをみればわかる通りデッキにサポートが1枚も入っていないため構築済同士での対戦でさえまともな対戦になりません。
(余談ですが公式HPにこのはじめてセットに収録されたデッキで対戦できるシミュレーターがあるので暇な人は遊んでみるといいと思います。)
また、収録されたポケモンのカードもあまり強力なものではなかったため当時のプレイヤー達からははじめられないセットと揶揄されることもありました。

・おまけのシリアルコード
ポケモンカードとは直接関係はない余談なのですがこのはじめてセットにはポケモンBWで隠れ特性のシンオウ御三家(ナエトル・ポッチャマ・ヒコザル)が貰えるシリアルコードが封入されていました。
シリアルコード1口につき貰えるのは1匹のみかつ完全ランダムという鬼畜な仕様だったためどちらかというとゲーム勢で購入している人の方が筆者の周りでは多かったと記憶しています。(当時はゲームをメインに活動していたというのも当然あると思いますが……)

・〇〇くじ
余談の余談なのですがポケモンBWでははじめてセットの他にも雑誌や攻略本などに隠れ特性のポケモンがランダムでもらえるシリアルコードが貰えました。
こういった商品は〇〇くじ(〇〇には当たりのポケモン名が入る)と呼ばれ、中でも加速アチャモが出る攻略本はゲーム勢がこぞって買いニコ生の開封放送はそれはもう盛り上がりました。(特に湿り気のミズゴロウが出ると盛り上がっていました。人の不幸で飯がうまい。)
一方でゲームの環境終盤で加速バシャーモがオフ等で結果を残したところ改造産の加速バシャーモがレートに溢れかえるなどの問題が起きたためかこういったシリアルコードを用いたランダム配布は控えるようになってきています。

【ブラックコレクション・ホワイトコレクション発売】

・新セット発売
はじめてセットから約1か月半後の2010/12/17にBWシリーズ最初の拡張パックであるブラックコレクションホワイトコレクション(以下BW1)が発売されました。
※どうもうまくカードリストに飛べないようです。遷移先のURLのamp;を削ればカードリストが表示できます。

・値段変更
このBW1からパックの値段が変わり、これまで10枚入り300円だったのが5枚入り150円になりました。また、これまでは1パックにRが確定で入っていたのが2パックに1枚程度の割合に変更になりました。

・特性の登場
今ではすっかりお馴染みとなったポケモンの「特性」ですがBW1が初出となります。BW1以前はポケボディとポケパワーが特性の役目を担っていました。
他にもサポーターがサポートになったとか細かい名称変更が色々とあるのですが本筋には関係ないので気になる人は各自でググってください。

・ゲームとの連動
カードリストをみれば分かると思うのですが収録されているポケモンすべてがイッシュ地方で新登場したポケモンです。これはゲーム本編がストーリークリアするまでイッシュ地方のポケモンしか登場しないという仕様にあわせたものだと思われます。

・パワーカードのバーゲンセール
BWシリーズ最初の拡張パックだけあって収録カードにかなり気合が入っています。
博士の研究と同じテキストのアララギ博士、コイントスが必要ないポケモンキャッチャー(エラッタ前)、当時の種ポケモンとしては破格の性能のゼクロム・レシラム、今ではお馴染みとなったまんたんのくすりといったBWシリーズを通して使われることになるカードの他にも、相手だけグッズロックのゴチルゼル、炎エネルギーを何回でもつけられるエンブオー、相手の技をパクるゾロアークなど様々なパワーカードが収録されました。
過去のカードと比べると進化しない種ポケモンのHPや技の威力の水準があがっています。

Dpのサンダー(画像をクリックすると公式のカードページに飛びます。)

画像1


BW1のゼクロム

画像2


正直なところこのサンダーが大会等で使われたという話は聞かないので比較対象としては微妙ですが、現在と違いBW以前のシリーズはポケモンを進化させて戦うのが主流だったため適切な比較対象を見つけることができませんでした。とりあえず数値のインフレを感じていただければと思います。

いわゆる伝説のポケモンが強化された一方で進化先がいる種ポケモンは過去シリーズと性能がそこまで変わらなかったことから伝説のポケモンを使ってほしいという開発の意図が伺えますね(笑)

【当時の環境】

本格的にBWシリーズがスタートし様々なデッキタイプが生まれました。ただ、この頃の筆者はレギュレーションという概念を知らずに友人間で適当に遊んでいるだけでした。当時の記録を漁ってみると主力となるポケモンはBW1のポケモン(レシラム・ゼクロムなど)でサポート役として前シリーズのポケモンを採用しているパターンが多かったようです。ここではゼクロムを中心としたデッキのゼクトルとレシラムを中心としたレシバクの二つを紹介しようと思います。

ゼクトル(画像クリックでデッキ編集ページに飛べるのでカードについてはそちらでご確認ください)

画像3


ゼクロムとトルネロスを主力としたデッキで中盤以降の息切れ防止用にパチリスとシェイミが採用されています。
パチリスは場に出たときポケパワーで自身に雷エネルギーを2枚加速することができ、シェイミは場に出たときポケパワーで場のエネルギーを自由に動かすことができます。
パチリスとシェイミの2匹を絡めることで場に何もない状態からゼクロムやトルネロスを動かすことができます。

余談なのですが筆者はこのデッキタイプのことをゼクパチシェイミだとずっと思っていてデッキレシピを探すときもゼクパチシェイミで検索していたのですが1つしかヒットしませんでした。10年越しに自分が少数派だと知って地味にショックを受けました(笑)
出典:ゼクロムトルネロス(スタンダード)

レシバク(画像クリックでデッキ編集ページに飛びます。)

画像4


こちらはレシラムを主力としたデッキです。
このデッキはわかりやすいです。今でいうギラマネロです。バクフーンがカラマネロでレシラムがギラティナです。
このデッキの亜種としてバクフーンの代わりにエンブオーを採用したデッキがありそちらはレシエンブと呼ばれていました。(参考資料
出典:レシラムバクフーン(スタンダード)



【秋葉原周辺のカードショップ】

今でこそどこのカードショップでもポケカを扱っていますが2010年当時はそもそもカードショップの数自体がそこまで多くなくその中でもポケカをそれなりの規模で扱っていたショップはチェルモとラジ館(移転前)のイエサブくらいでした。

余談ですが筆者はポケカを始めた当時シングルでカードを買うのに抵抗がありました。ジャンクアーム(当時の4投必須カード。アンコモンなのに1000円くらいした。)をシングルで買うのを躊躇し、秋葉原駅前にオープンしたばかりのホビーオフで売られていたポケカ詰め合わせ(300円くらいでカードが大量に入っている在庫処分的なやつ)を買い、その中からジャンクアームや有用カードが出てくることを祈るという今考えると正気を疑う行動をしていました。ただ、当時はポケカはそこまで流行っていなかっためカードの価値を判断できる人がいなかったのか光ってないカードはとりあえず詰め合わせにいれとけという感じで商品が作られていたためそれなりに有用カードを集めることができました。今でも地方のブックオフなどには有用なカードがストレージに転がっていたりするみたいですが東京でも当時は似たようなことがあったよというお話でした。

【終わりに】

ポケカ人口爆発的に増えたしこういう昔の環境を語る記事とかも需要あるんじゃねと思い書いてみましたが、さすがに10年前のことともなると結構記憶が怪しいです。
もし間違い等ありましたらTwitterの方まで連絡をもらえるとありがたいです。
次は順番通りにレッドコレクションについての記事を書こうと思っています。(気力があれば)当時使ってたデッキレシピが残っててここに載せてもいいよ!という方がいましたら連絡ください。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。

参考資料
ポケモンカードゲーム(ポケカ)wiki
ポケモンカードゲームトレーナーズウェブサイト


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