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自分で株主としての自分を首にしました【451/500】

株式会社はこの亀谷です。もう5月も終わりですね。早い。

会社の第7期もあと少しで終わりますが、そろそろ第8期の構想を固めていかないといけません。

さて、先週金曜日に下記の記事が出て、周りがざわざわしていますので、

今週から数回に分けてこのタイミングだから書けることを考えて書いていきます。

私の中でも株主目線、経営者目線、労働者目線の3方向で考えていることが違うので、各目線での思考の整理も兼ねてアウトプットしていく予定です。

なかなかこのタイミングで情報発信できることもないので、質問がある方からは質問も受け付けてみようと思います。

出来る限り、全部に真面目に答えていきたいと思っておりますので、是非質問してください。

では、始めます。

結論:良い意味で何も変わりません。

まずは今回の件で何か変わるのか?

結論から言いますと、

やることは何も変わりません!

事実としては、

7月1日にユーグレナ社の株式とはこ社の株式を交換し、ユーグレナグループに入るというのが“株式会社”という枠組みで見た事実です。

ただし、実際の中身の話でいきますと、

亀谷は「株式会社はこ」の代表を続けますし、お客様の目標達成に貢献できるように日々粛々と働き続けます。

プライベートエージェンシー事業も担々麺もメンズコスメも、今やっている事業は全部続けます。

社員にとって働き甲斐のある、キャリアアップの助けになる会社組織を目指して、組織作りも続けます。

個人としても、特に株を売ることも考えてないので、生活もなーんにも変わりません。

毎朝歩いて会社に来て、夜まで仕事して、疲れ果てて帰ります。

ユーグレナグループに属することによって変わることは、

会社として「未来にとって良いことって何だっけ?」疑問と向き合う時間が増え、最終的な会社の利益が、地球に対して良いことに投資されていくようになるだけです。

面白くなくてすみません^^;

では、何で今回の件を決めたのか?

これも結論から申し上げますと、

お客様にとっても、会社にとっても、社員にとっても、亀谷が100%株主のオーナー会社じゃない方が良い。

という考えに自分の中で達したので決めました。

まぁ、つまりは自分で株主としての自分を首にしました。

今回のリリースで世に出ている情報を見ていただければ分かりますが、株式会社はこの状態はとても健全。

私自身、こだわりをもって経営をやっていますので、数年売上がなくても、社員全員雇用できる状態になっています。

多少の売上は落ちていますが、今期もしっかり利益を出す予定です。

そして、私自身まだまだやる気しかありません。

ほとんどのひとから見れば「何で株主辞めるの?」っていう状態です。

では、何で自分が株主じゃない方が良いと思ったのか?

という疑問になると思います。

それは

会社の規模が大きくなるにつれて、亀谷という社長の経営能力、ビジョンの上限が自分の中で分かってしまったからです。

株主=代表取締役社長

という構造で、自分の上限が分かってしまうと、株式会社の正常化機能が働かなくなり、会社が不健康な状態になってしまいます。

会社の伸び幅が社員の伸び幅を決めますので、私が蓋をしてしまっては、社員の時間に対して人的資産にレバレッジをかけてあげることができなくなってしまいます。

それでは会社として駄目なのです。

だから社長を変えるか、株主を変えるかという選択になるわけですが、そこで思い切って株主を変えようという決断をしました。

会社には目指すべき具体的な目標がいる。

今回の件で、私は「会社って何を目指すかという具体的な目標を持っていないと駄目なんだ」という当然のことに気が付きました。

これは綺麗ごとではなく、経営者は、具体的に本気で信じる何かをもって、納得がいくように世間にも社員にも伝えることができないと意味がないのです。

私は特に独立する予定もなく、何かを成し遂げたいという野望もなく、流れで独立しています。

「株式会社はこ」は、広告業界という空気を売る業界の中で、会社に意味は持たせずに、働いている人が生み出す価値に意味をつけていこう。時代が変化する中で、会社に意味を持たせる必要はない。という想いで作られています。

これがある種のしくじりの始まりです。

お客様のために、社員のために良い会社にしたいと思い、必死に働いてきましたが、人数が増えるにつれ、私の考えるこの目標が、私の目標にはなりうるけれど、周囲の目標にはなりずらいことに気がつきます。

時代にあったマーケティングを考え、より良い明日を創りだす。

では、はっきり言って曖昧過ぎるのです。

しかも「株式会社はこ」は、売上のトップラインを狙う会社にはなっていません。

営業組織が一切なく、本当に初期のお客様のために社員を雇用し、より良いサービスを提供できるように頑張ってきました。

はっきり言って、独立してから今までの世の流れを考えると、資本主義の奴隷となり、お金を追い求め、どんな案件でも引き受けて、売上至上主義に徹すれば年間100億以上の売上を立てることが出来た自信はあります。

資本主義的なドーパミンをどぱどぱまき散らしながら、社員を増やすこともできたでしょう。

ただ、そんなことをやっても全く意味がない。

それは自分の働くモチベーションにはならないと思い、その道は捨てて、7年間粛々と働き、ここまできました。

マーケティング会社である以上、自社の売上の増減は提供したサービスの結果。売上が減るのはただ自社が結果を出していないだけである。

相手から切られるまでは、自分が応援したい会社の仕事を本気で応援したい。

と思い、日々働いてきました。

それでも会社は大きくなってきたのですが、残念ながら法人格が強くなれば強くなるほど、そんな個人の想いだけでは引っ張れない部分も多くなってきます。

今いる仲間は、私の想いを理解してくれていると思いますが、残念ながらその後の採用が上手くいきません。

特に世の中は現在売り手市場。

もっと刺激的な言葉で採用を行っている会社、知名度のある会社には勝てなくなってしまいました。

経営状況も、環境も、やっている内容もうちの方が良いのになぁ。

と心の中では思っていましたが、それは良く分からない会社にしてしまっている以上、外から見ると良く分かりません。

これは見え方を変えるしかない!

それの究極系が今回のM&Aです。

人と地球に優しいマーケティング会社へ

一般のひとから見たらわけの分からない会社「株式会社はこ」ですが、M&Aの市場に出てしまえばそれなりに評価していただけるピカピカの会社です。

今であれば、誰に株主をお願いするかはこちらから選べる。

そう思い、相手を探し始めました。

自分なりにはいろいろな思惑を持ちつつ、何社かとお話をさせていただきましたが、はこにはない「何をする」を持っている会社と一緒にならないと意味がありません。

そこで、今回の「ユーグレナ」さんと出会います。

まぁ、正直な話、私自身もまだまだ不勉強でユーグレナが本当に世界を救うかは分かりません。

救うかもしれないし、救わないかもしれない。

ただ、今の資本主義が長続きするとは全く思いませんし、自分が持つダイレクトマーケティングの知識を使って、次に何をやるかを考えたときに、「明日のためになることやりたいなぁ。」とこの歳になって思ったわけです。

ユーグレナの今の事業ポートフォリオを見ると、まだまだ通販会社の域を抜けませんが、それは結局走るためのキャッシュエンジンの話にすぎません。

そこで出した利益、市場で調達したキャッシュを、何に投資していくのか決めて、そこへの期待を担保に動くのが正しい株式会社の在り方だと思っています。

サイバーエージェントが代理店事業を中心にやって、abemaに投資しているのとやっていることは変わりません。※まぁ、代理店事業の方が儲かりやすいので見え方は違うと思いますが。

「株式会社はこ」としての代表は引き続き私がやりますので、ユーグレナ案件を中心にやるのか、もっと他に応援すべき会社がないのかなどは考えていきますが、うちの会社が利益を生み出すことによって、少しでも地球環境や人にとって良い影響を与えられれば良いなぁと本気で思っています。

ユーグレナは社長の出雲さん、CEOの永田さん含め、人材的にも素敵な方が多い会社ですので、ユーグレナ社内で仕事をすることによって私の持つ情報量自体も今までより多くなるはずです。

そうなれば、さらにマーケティング会社としての「株式会社はこ」の価値も高まり、社員の価値も上がり、お客様にもさらに結果でお応えできるようになると思っています。

しっかりうちの会社に実力が付けば、どこに使われる利益か分からない広告会社さんとやるよりも、その利益が少しでも将来の良いことに繋がっていく「株式会社はこ」さんとやっていきたいなぁと言われたいと心の底から思っています。

そんなに思ったように上手くいくはずないのかもしれませんが、それは私の実力次第だと思いますので、引き続き、「株式会社はこ」と「亀谷誠一郎」第二章にご期待ください。

今度は「人と地球に優しいマーケティング会社」を目指して、引き続き粛々と働き続けます。

それでは皆様良い週末を。


現在、母とのコラボ企画を行わせていただいております。サポートいただいたものに関しましては、全て実家の母の創作支援費用として利用させていただこうと思っております。何かお礼できることがあれば考えますので、お気軽にご相談ください。いつもありがとうございます! かめ