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人生を振り返る④

おっすおはようございます

前回の続きです。
これで最後となりますのでお茶漬けでもどうぞ(京都の嫌な風習のやつ)

かなり心の深い部分までお話して文字起こししていただいていますので一部有料としています。悪意に晒されないための予防線としてご理解いただけましたら幸いですおっす


今回は全8章中7〜8章のお話です。

独立開始〜現在まで、お楽しみください〜!


⑦独立開始


こうして半年くらいのサラリーマンと経営者の二足草鞋を経て、晴れて31歳で独立した。
すでに2店舗を運営していたがそれで終わる気はもちろんなく、会社目標の100店舗の達成に向けて、今から準備しておこうと思った(ちなみに100という数字は「桁が変わってすごそう」という理由)。
会社は人だと思っているので、会社が大きくなった時に核となるメンバーは今のうちに集めておこうという気持ちが最初からあって、知り合いの中で「この人やるな」と思う人に声をかけていった。
2店舗で抱えられる人員は限られていたが、1店舗は大学の友達、もう1店舗は滋賀県の会社時代の管理薬剤師の先輩(=のちのNo.2)に声をかけて、無事okをもらえた。
独立したら、色んなところから色んな話を持ち込まれた。新店の話が卸から来たり、仲介会社から来たり、業界の汚いところにたくさんいる謎のブローカーのおっさんから来たりした。
今後会社を大きくしていく上で人脈が大事だと思っていたので、経営者の会などには全部行っていた。俺はその時31歳という若さで、おっさん達から見たらいいカモだった。紹介された案件について知り合いに相談したら「そんな案件、手を出すな」と言われたりもして、それを痛感した。売れない(=利益の出ない)案件を何もわからぬ小僧に売りつけようという魂胆だったのだ。
そんなことがあって、色んな人に接していく中で「嫌なおっさんがたくさんおるな」ということがわかった。
1年後に振り返ってみたらそういう「お付き合い」にすごく時間をかけてしまっていて、これからは人との付き合い方を考えていかないといけないな、と気づいた。
それからは、特に「全部」という言葉を使う人は信用しなくなった(例えば「京都全部の案件を把握している」とか)。それに気づいてからは、信用のおける人とだけと付き合っていくことにした。
信頼のおける人というのは、別の信用している人から紹介してもらった人とか、周りから信用されている人のことだ。
加えて、コロナ禍に入ってから何回か仕事をしたおっさんがいたけど、時代に逆行して、特に用事もないのに対面で挨拶に来ようした人なんかとはお別れした。そんな風に、付き合う人を見極めていった。


2017年10月に伏見店で正式独立したが、翌年の2018年には追加で3店舗オープンした。1つはあけぼの薬局時代から仲良くしていた(全面的に信頼している)営業のおっさんから紹介してもらって6月に、1つはあけぼの薬局から紹介してもらった仲介会社経由で8月に、1つは紹介会社経由で12月にオープンした。チャンスが来たら、行ける時に行かないといけないなと体感したからこそのスピード感だった。
「案件が来たら人を採用する」のではなく「良い人を先にスカウトしてその人がいる場所に店舗を出す」スタンスで、M&Aをしていた。
ただ転職には時間と労力がかかるから、声をかけてokもらってもやっぱりごめんと言われることもあった。そういう時は店舗だけ残ってしまうことになるが、それはそれで仕方ないことだと思うし、入社までその人をグリップできていない自分の責任だと思っていた。そうして人がいない状態でのオープンの時は、自分が店舗に入ったりしていた。


その年は勢いよく新店を3つもオープンしていったが、翌年の2019年にはオープンがピタリと止まった。案件自体は結構来ていたが、いわゆる「いい案件」みたいなものは100件に1件くらいの感覚だ。それもいい案件だからといって必ずオープンに漕ぎ着けられるわけでもない。M&Aというのは本当に水物なのだ。
その年は一旦、現状を固めて内政を整える年にした。
労務体系や連絡経路を整えて、システムを導入したりなど、ちゃんとした会社にしようとしていた。「川野商店」的なスタンスから脱却したいともがいていた(今もそうだが)
M&A店舗に前会社から残った人との折り合いをつけたり、役職を作ったりもした。その頃には、俺の友達が各店舗に1人はいる状態だったし、社員数も50人になり、ちゃんとせなアカンなあという気持ちが強くなっていた。2019年6月には、前年6月にオープンした店舗を閉じて、友達に譲った。というか、その店舗で働いていた友達が独立するのを後押しした。
店舗に人がいない状態になってしまい、紹介会社に依頼して人を入れることも考えたが、結局そうした採用で良く知らん人に任せるくらいなら閉めた方がいいと思った。


その年の年末くらいに事件が起こった。

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