SPYRALというデッキについて~早くイリュージョンオブカオスください~

しゃるる

はじめに

どうもこんにちは、シャルルです。今回は最近はまって使っている展開デッキ、SPYRALについて個人的意見の言語化のために書いていこうと思います。
ずっと何か記事を書くたびに「実績はないんですけど」という前置きで書いてきましたが、ご安心ください。
なんか細井CS優勝してきました。実績珍しくあります！！！少なくとも意味の分からないことは言わないです！…多分？

SPYRALってどういうデッキ？

多分世間一般の方のスパイラルのイメージは「ターン１のないインチキ集団」であると思います。安心してください、大体あってます。
区分に関しては展開デッキに当たります。先行をとれば返すことが不可能な盤面を作り上げることができるタイプのデッキです。
対抗馬でありあまりにも優秀すぎた天威勇者や電脳勇者など、強かった展開デッキに規制がかかったこと、ジーニアスの準制限化により、このデッキは実質的に立場が上がっているのではないかと思います。
かくいう自分もこの中速環境において、いい展開デッキがないかととりあえず組んでみたこのデッキにはまった口です。

SPYRALの強み

基本展開デッキ共通となるような強みは省略します

専用フィールド魔法リゾートが強い

このリゾートとかいうフィールド魔法、サーチ効果がついてる（これも名勝指定ターン１がないからかぶりが基本アド。なんで？？？）んですが、おまけの２つ目の効果が割といかれてます。
スパイラルモンスターを対象にとれなくなるので、現環境採用率の高い泡やヴェーラーにある程度の耐性を持ちつつ展開することができるのです。
基本このデッキは初動のジーニアスやグレースにもらう誘発が（ハンド次第ではありますが）そこそこ重い時が多く、そのあたりの誘発をケアできるこのカードは実際強いです。
使っている身からするとそんな強いかなぁ…とか思ったりするんですが、なんか対戦相手からすると刺さってるなーっていうときが多い、陰の立役者です。

リンク召喚を一番強く使えるテーマ

まあこれに関しては個人差あると思いますが、自分はそうだと思っています。というのもスパイラルの蘇生カードである救出で、リンク２のヘリックスを蘇生できるんですよね。
つまりどういうことかというと、リンク２の用意が割と楽なんですよね。なのでそこからリンク３，４を展開する―という動きがとりやすく、これがスパイラルの展開力につながっています。
またスパイラルの基本は「グレースで持ってきたミッションカードをハンドコストにして、そのミッションカードを墓地から除外して蘇生やｓｓをして再展開」という動きです。これが汎用リンクであるトロイメア系列のカードと相性がかなりよく、特に後手の際にハンドコストが＝アドになるため、コストに困らないのが結構よく、やりやすいです。

ジーニアス

眼鏡男子、あまりにも素晴らしい眼鏡男子。ああ眼鏡男子…ダンディいなくてもｓｓできるようになって…

SPYRALの欠点について

正直こっちの方があります

リンクモンスターの制圧力の低さ

皆さんはリンクモンスターで制圧力がある汎用カードって何が思い浮かびます？…ふんふんアポロウーサ、他には？
いざ聞かれるとこまりませんか？そうなんですよね、リンクって結構展開の補助とかそっちの方面に行っちゃってて、「リンクモンスター自体の制圧力」って実はそんな高くないんです。自分がスパイで使うか検討したカード群で行くと

アポロウーサ→素材の分までモンスター無効、いつもの
FWD→なんかやんちゃしてたけど丸くなったヤンキーみてぇだなお前？ターン１で相互リンクの数だけフィールド墓地のカードをバウンス
トライゲートウィザード→相互リンク３で相手の発動したあらゆるカードを無効除外。リンクだと割と貴重な万能無効。
トロイメアグリフォン→リンク状態以外のモンスターの効果発動不可。実質えんぺんみたいなもん

まじでこれくらいです。リンクモンスターを強く使えるのは強みなんですが、そのリンクモンスターのみで制圧すると穴がある制圧になりがちです。
これスパイラル使いの方なら分かってくれると思うんですけど、何も考えない構築を使っていると、「あんだけソリティアしたのに捲られるの…？」みたいな場面が割とあります。つらいです。

誘発受けが悪すぎる

さっきリゾートで誘発ケアできるじゃん！って思う方もいるかもしれませんね。確かにケアできる誘発は多めです。実際うらら泡屋敷―とかの３枚を貫通したこともありますしね。
問題はＧと、うららみたいな汎用誘発ではないメタ誘発です。
現代遊戯王ではＧ受けの妥協盤面みたいなのがあると思うんですけど、スパイはいかんせん昔のテーマであるがゆえに全ぶっぱか０です。極端です。Ｇ重すぎます。
また、ドロバやロンギやデスサイズなど、メタよりの誘発の大半で機能停止となってしまうのが欠点です。特にドロバは最近減ってきたとはいえふわんと、アダマシア以外の展開デッキへのケアでシングルでも見かけるようになったのが致命的といえるでしょう。

２枚初動による事故、回しの若干の難解さ

このデッキは基本ジーニアス＋ソウルズが初動となります。他にひいている蘇生札などにもよるのですが、これが基本かつ最大出力を出せる初動です。ワンチャンなどの汎用札でごまかしてはいますが、正直事故るときはとことん事故ります。イリュージョンオブカオスでだいぶ緩和されると思うんですけどね。まだですか？

さらに、手札によって動きに若干違いが生まれるデッキであり、「動けるけどこれ最大出力に達さないなぁ…」という場面も結構生まれるデッキでもあります。
要は動きに若干の幅があるので、どこまでの展開をするのか、どのルートを通るのか、どの誘発をケアするのか…という点で難しさがあるデッキであると言えます。
最大出力の出せるハンドでない時、妥協盤面を作るアドリブが必要なので、少し慣れが必要なデッキです。

ふわんが重すぎる

リンクテーマの宿命といえば宿命なのですが基本えんぺんたつとまくり札引けない限り終わりです。夢地図盤面もまくりが厳しく、正直ふわん後手は切ってます。

捲り札に弱すぎる

妨害が前によるので、ではこの盤面こと結界や一滴でまくられます。リンク主体であるがためにライストあたりもぶっ刺さり、用意できる万能無効がトラゲくらいなのできれいにまくられます。割と辛い。

自分のSPYRAL構築理念について

毎回ここが長くなるのでざっと行きます。

はじまり


始めに組んだのは誘発をある程度いれ、トラゲ＋ウーサ＋FWD＋ボルテックス＋ワイヤーを最終とするような、無難なSPYRALでした。でもこれあんま勝てなかったんですよね。
理由としてはデッキの誘発の多さによる事故、そもそもの最終盤面の脆弱さでした。上記の盤面は一滴や結界、全除去２枚や怪獣等+全除去で割とまくられ、環境トップが烙印ふわんであるがゆえに採用率も高いです。よって後手は愚か、先手すら勝ちが安定しませんでした。おまけに割と事故るデッキなので、勝率は芳しくありませんでした。

そこで目を付けたのがグリフォンです。
モンスターメタとして非常に優秀な効果を持つカードであり、同時に墓地の魔法罠を回収し、伏せる効果を持っています。この２つの効果を有効活用するために「キュリオスでほしい罠を落とし、グリフォンで回収」というルートを開発。
伏せる罠と選択肢として紅蓮の指名者や宣告を考えましたが、魔封じとすることで、「この盤面魔封じさえなければ捲れるよね、まふうじがあるからつらいけど」と言われるような最終盤面を考えることに成功しました。

デッキレシピ

こちらが現在使っているスパイラルです。調整中です。

ジーニアス君かわいいよね


メインデッキの採用枚数について

ジーニアス
天才。準カード。とりあえず引けば強い最強なので２枚です。

ドローン
デッキトップみるやつ。最低枚数は1枚ですが、ギアカードを初手に引きすぎた際にジーニアスのサーチがなくなってハンドが減るのを嫌ったこと、ドローンダンディでギリギリ妥協展開のグリフォン魔封じくらいまでは回ることなどを加味して2枚としています。

マジシャンズソウルズ
最強カードです。グレースを落とす効果も魔法罠を墓地に送ってドローする効果もスパイラルとあまりに相性が良く、レベル１闇属性魔法使いとかいう狂ったステータスを持っています。
グレースを落とす効果はコストであり、誘発で止まらない点も強いです。
あと地味にリゾートを張っているときに、無駄な泡などの受け先になってくれます。問答無用で強いです。
ついでにドロー効果も手札から捨てる効果がコストなので、泡等を食らっても使えるのが強いですね。３枚。

G
展開デッキの宿命ともいえる問題ですが、後引きと被りが弱すぎます。抹殺用に1枚。

うらら
被りが弱いですが、Gへの最強回答です。展開デッキであるがために当然ｇで死ねます。フル投入。

ダンディ
スパイラルといえばこいつが主人公だな！みたいなカードです。３枚は正直過剰かなーと思います。２枚に関してはドローンダンディの超最低保証用にありだと思うのですが、基本素引きして嬉しいカードではないです。
地味にドローンに泡等を食らった際、デッキトップ確認orワンちゃんｓｓみたいなカードとしても使うことができるので悪くはないカードです。　

ラストリゾート
ボルテックスに装備することで最強のボルテックスが爆誕します。ギアカードであるためにジーニアスでのサーチが容易な札でもあり、絶対引きたくありません、一枚。

グレース
1=3！算数のできないスパイラル爆アドおばさん。魔法使いでいてくれてありがとう…！
基本こいつを主体に蘇生効果や手札からｓｓ効果のあるミッションカードをかき集め、そのカードをハンドコストにジーニアスやトロイメア系列でぶん回して先行制圧するのがスパイラルの基本です。
仕事としてはピンで問題ないのですが、素引きするとソウルズが使えなくなって終わる点などを加味して２枚採用としています。
イリュカスが来たら素引きしたグレースをデッキに戻しながらソウルズサーチとかできるんですけど…まだですかね？

ボルテックス
こいつも割といかれカードです。スパイラルが先行において罠デッキに圧倒的な強さを誇る一番の理由です。相剣暗転みたいに１：２交換かと思いきや、ラストリゾート装備時には破壊されないため、自身を対象とすることで０：２交換ができます。スパイラルって算数できない集団なんですよね。
強いんですけど素引きしても弱いのでピンです。ハンドに来たら切れ散らかします。

羽帚
気休め程度の魔法罠対策です。

テラフォ
宇宙最強カードスパイラルリゾートにアクセスできるカードです。

ワンチャン
正直使いにくいなーって思う場面も多いのですが、それ以上にジーニアスorソウルズにアクセスできるカードとしてのポテンシャルが高すぎます。ドローンを２枚にしているのはこのカードの使用確率を上げるためでもあります。３枚。

黒魔術のヴェール
おばさん蘇生用です。地味にハンドからもおばさんを出すことができ、事故防止に一役買ってくれます。ターン１がないのも割といかれてますね。しかしおばさんがいないとただのゴミ手札であることと、蘇生札の枚数調整の兼ね合いで２枚としています。

愚かな副葬
ミッションカードを墓地に送ります。地味にミッションカードはフリチェカードであり、墓穴ケアなどもできるので強いカードです。
ただターン１があるため複数枚引きが弱く、ピン採用としています。

結界波
４枚目一滴です。一滴より強い場面もありつつ、一滴のほうが強い場面もあるので正直何とも言えません。ただまくりを汎用札か蘇生札連打による手数に頼っているスパイにとっては割と優秀なカードといえるでしょう。下手に誘発に１枠使うよりも強いと思い採用しています。

きんけん
後手用札ですが、一番抜きたいです。ソウルズの効果はともかく、先行で使ってしまうとトロイメアカードの共通効果が発動できないのが割と痛いです。今は抜いて回しています。

ゴーストリックショット
キュリオスグリフォンのギミックを採用するにあたり採用してみました。レベル１二体からデュラハン→堕天使→デュラハン素材にショットサーチ→デュラハン蘇生で２体分キュリオスの素材がそろいます。あとはレベル１を一体用意してリンクリボーにするなりグレースを使うなりですぐにキュリオスを出せるお手軽ギミックです。
素引きが割と弱いのですが、素引きしたとしてもリンク素材１体分にはなってくれるので決して悪くは無いです。ピン採用。

スパイラルギアビッグレッド
スパイラル専用蘇生札です。ジーニアスで持ってきます。強いんですけどターン１があり、重ね引きがよわいのでピン採用としています。

スパイラルリゾート
いかれカードです。正直フィールド魔法単体の性能としてこいつと戦えるのドラゴニックＤとか竜の渓谷みたいなカードだけだと思います。３枚引くとグレースの効果が起動せず弱いのですが、そんな場面めったにないし、ターン１がないのでむしろ悪くないまであります。
問答無用で３枚です。

スパイラルミッション強襲
手札からスパイラルモンスターをＳＳするカードです。基本ジーニアスで持ってきたドローンをＳＳし、対面のデッキトップを操作することでヘリックスとダンディの効果を確定させたり、相手のデッキトップにかける動きをつぶします。地味に魔法として発動した時のスパイラルモンスターが相手のモンスターを戦闘破壊した時の１ドローも強いです。
１枚で十分仕事となること、事故っているときはこいつを引いて解決することが別にないことなどからピン採用としています。

墓穴
言わずもがなです。基本よほど重すぎるとき以外はＧのために温存したいカードです。２枚。

抹殺
墓穴と仕事は同じです。

禁じられた一滴
まくり札です。スパイラルはミッションカードを墓地に送ることによる被害がないというよりむしろアドで、強いように感じるのですが、モンスターカードの少なさから肝心の「モンスターがチェーン出来ない」場面を作るのが少し難しい時もあるので何とも言えない札です。
ただこれのあるなしで後手勝率が大きく変わるのと、結界よりは強いかなと感じ、採用するしかないと思っています。３枚。

魔封じ
キュリオスで落としてグリフォンで回収します。このカードとドローンのデッキトップ操作までやって、やっとスパイラルは先行番長としてのスタートラインに立つことができます。
当然スパイラルとの相性は最悪なので素引きしたくないです。１枚。

スパイラルミッション救出
ボルテックスにつかまるジーニアスくんかわいいなぁぺろぺろ
スパイラルのガソリン的存在です。地味にフリチェであり、グレースを墓穴から守ったり、墓地からダンディを蘇生することでサイクロン的な１妨害として使用できたりと優秀なカードです。墓地に送るギミックさえあれば素引きしても全然弱くないのもいいところ。なんか最近２枚にして烙印にヘイトをばらまくような名前をしている人を見かけましたけど、蘇生１回少なくてどうやって勝ってるんだろうって感じです。暇だから試行回数でどうにかしてるんでしょうね。時間があっていいなうらやましい。
問答無用で３枚です。

EXデッキの採用枚数について

ゴーストリックデュラハン、堕天使
前述のとおりレベル１を２体盤面に用意することでキュリオスの素材を２枚採用できるギミックです。別に堕天使がなくてもキュリオスは出せるのですが、こちらの方が妥協展開に持っていきやすかったり、素材の余裕が１枚できて盤面をもうちょっと安定して強くできたりと強みもあります。

リンクリボー
いつものやつです。オルターガイスト時代からの相棒ですね。主にキュリオスの素材として使い、よほど引きが悪すぎるときの最低限で建てたりもします。

ダブルヘリックス
スパイラルをいかれテーマへのしあげたカードです。ソウルズ以外のグレースを引っ張り出してくる手段であり、救出などの対象はこいつにすることもできるので強いです。
はかーな等を食らった時ように２枚入れるのもありなのですが、枠がないです。

グリフォン、フェニックス、ユニコーン
いつもの困ったら突っこめの汎用です。ただグリフォンフェニックスに関しては「破壊耐性」「戦闘耐性」の方を強く使うこともできるので、他のデッキよりも仕事は多いです。

バリケイドベルグ
割と革命児なカードです。盤面に余裕があるときにグレースを素材にこいつをリンクすることで、チェーン１グレースチェーン２バリべの効果、というふうにしてグレースをうららから守りながら手札のカードを捨てることができます。
トロイメア系列でもカードを捨てること自体はできるのですが、先行から手札を捨てる処理を挟んでグレースをうららから守れるのはこいつだけです。

ニンギルス
アウストラムや対象耐性を持つ大型対策です…が、イグニスターなどにはあまりに無力なので、クルヌギアスでもいいと思います。僕は細井CSをこいつのおかげで優勝できたので入れてます。

トライゲートウィザード
リンクテーマの貴重な万能１妨害です。

キュリオス、グリフォン
ずっと言っている魔封じ疑似サーチギミックのカードです。グリフォンの効果も強く、魔封じグリフォンみたいな盤面ですら超えるのが割と手間だったりします。

セレーネ
魔法を多用し、グレースという魔法使いをエンジンとして回すスパイラルにとって貴重な魔法使い蘇生カードです。これエンディミオンのカードらしいですね？姫とかオルターとかスパイラルでしか使ったことなかったです。

アポロウーサ
モンスター無効です。セレーネ＋蘇生してきたグレースで出す、いわゆる２素材ウーサとしての運用が大半です。

アクセスコード
とりあえず突っこんどけ。フィニッシャーです。
スパイラルは最終盤面でライフカット自体は十分なのですが、泡やヴェーラー等を貰いに行ったり、どうしても足りない時などに使えます。

展開について

文章にするとめんどくさいのでいくつか僕の動画を張っておきます。

やっべバリべルートとゴーストリックギミック使ってる動画とってなかった…なんか後日追記します。

終わりに

どうだったでしょうか？DCがもうすぐ始まるということで、メンテナンス中に超特急で書きました。まじで疲れた。
ルーン対面先行に圧倒的に強く、ジーニアスがかわいいスパイラル。ぜひ皆さんも気が向いたら使ってみてください。


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