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シェア書店・棚主のはじめかた(2)


シェア書店を探す

 シェア書店の棚主になるには、まずシェア書店を探さなければなりません。棚のメンテナンスがあるので、住まいの近所や、会社や学校などの近所がよいと思います。ネットで検索すると続々と増えていますので、近隣の店をみつけてください。都心部でなくても、各地にあります。

 人気のある店は埋まってしまうし、良い棚は先着順で埋まってしまいます。なるべく開店間近の店がおすすめです。シェア書店を開設する場合は、クラウドファンディングで支援者を求める場合が多いので、クラファンサイトもチェックしてください。

 棚の賃料は、4000円から5000円ぐらいが相場だと思います。だいたい入会金が必要ですが、5000円から1万円程度。売上に対しては販売手数料を取る店、振込手数料だけの場合など、いろいろです。経費入れて、毎月1万円以上売れれば、持ち出しなしという感じでしょうか。

 基本的に、シェア書店を開業しようとする人も、棚主になろうとする人も、ビジネス感覚だけでやっている人は、今のところ少ないので、アコギな店はないと思います(笑)。

 超有名店の神保町PASSAGEさんは、棚数が300あって、全部埋まっています。1棚5500円ぐらいですから、単純に月額165万円。これに売上手数料10%があるので、順調に回っていると思います。すずらん通りに2号店の物件を探しているという噂も出ています。

PASSAGEの棚主ガイドはこちらです。

 PASSAGEは仏文学者の鹿島茂さんが立ち上げて、著者や編集者の棚が並んでいますので、見ているだけで楽しい。棚主が頻繁に商品変更するので、いつ行っても新鮮です。

 ただし、この店は特別だと思います。

 棚のレンタルビジネスとしてやっているところよりも、地域活性化をテーマにして開設したところも多いので、そういう店は、棚主が輪番制で管理人をやる店も多い。

 あるシェア書店は、棚主が毎月1回以上、店番の当番があるのですが、意外と店番やりたい人が多いとか。毎日、本屋の店員さんは大変ですが、月1ぐらいで、本屋の店員さんをやって楽しいし、客のいない時は、自分の仕事が出来るということらしいです。

 さて、自分の条件に最適なシェア本屋さんを見つけたら、契約です。今は、だいたいオンラインで契約して、入会金や月額家賃支払はクレカ決済になります。

続く



こちらは、関係者軍団で神保町シェア書店ツアーの写真。

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