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メタチャット・未来フェス2017in京都(2)

後藤健市と橘川幸夫と宮崎要輔の対談です。

メタチャット・未来フェス2017in京都(1)はこちらです。

●人が集まり、出会う可能性

橘川「こないだ、TEDx札幌に行ってきた。運営が頑張って、素晴らしいスピーカーと参加者が集まっていて、勉強にもなったし刺激にもなった。今、出版や放送という旧来のメディアも、リアルなフェスやイベントやセミナーやる方向に動いている。インターネットが登場して、情報の伝達装置は出来たから、その土台の上に、リアルな現実を作っていくという方向に動いているんだと思う」

後藤「インターネットの普及で、人、モノ、情報、そして金が24時間ノンストップで世界中を流れ続けていますね。今、必要なのは、ネットへの目先の対応ではなく、これまでとは異なる新たな仕組みの創出。それはビジネスだけではなく、政治や国の形までを含んだ大きな転換期に入っていることを感じます」

橘川「そうそう、TEDx札幌で、十勝で、熱中小学校やってる亀井秀樹くんに会いました。FBに登録したら、後藤くんと共通の友人だったので聞いたら、大変お世話になってますと言ってたよ。FBもリアルなイベントと連動すると、なかなか使える(笑)」

後藤「FBも便利に使う道具なのに、いつの間にか、立場が逆転して、その道具に使われ翻弄されている」

橘川「僕は、70年代に全面投稿雑誌『ポンプ』を発行していたが、その時に感じたことも、メディアの上だけでの交流には限界があって、オフ会の可能性を追求したんだ。当時は『NTPニュートーキングパーティ』とか『ハート』という参加型イベントを3000回近く実施した。今で言う、Meetupだ」

後藤「情報を得ることと、人と人が繋がって共に動くことの違いを改めて考えてみる必要がありますね。同じ場所で、同じ時を過ごすことの価値」

橘川「インターネットが普及して、いろんな情報が溢れ出したが、みんな自分のタイミングで情報を見ているが、一つの情報を同時に共有することも必要なのではないか。情報や価値観は多様になっていくが、現実は一つだけだからね」

●京都の若い世代

橘川「未来フェスは、京都で活動している宮崎くんとの出会いでスタートしたのだが、今回のテーマの一つに、若い世代と、後藤くんや僕らのような親父の世代との交流も大きな意味があると思っている。宮崎くんは、現在、29歳でもうすぐ30歳になる。ちょっと、どういうことしているか説明して」

宮崎「現在は、スポーツ指導とソーシャルビジネスのコーディネーターを専門に活動しています。元々小学生4年生時に、バッティングの神様と呼ばれた川上哲治さんの「ボールが止まってみえる」という言葉を知って、プロのレベルで止まってみえるのだから少年野球のレベルで止まってみえなければとまずいと思い、ボールが止まってはみえないまでもボールがここで打ってくれという感覚がわかる原理を発見したのが今の原点になります。それ以降、常識から離れることでみえてくる運動や身体の原理発見、そこからの理論やトレーニング開発をしてきたのですが、大学時代にソーシャルビジネスの考えに出会います。世の中にないものを提示する、常識を越えようとすることは、ソーシャルビジネスもこれまでしてきたことも根本は同じだと思い、そこから関西のソーシャルビジネスとスポーツの中で活動して10年になります」

橘川「宮崎くんは、京都を拠点にして、いろんなネットワークを作っていて、未来フェスの現地での呼びかけや、会場手配は、宮崎くんに頼んである。どんなイベントが集まりそうかな」

宮崎「地方の各地、関西の各大学に共感者を生んでいる村・留学。子育て世代の側に立ってプロジェクトを発信しているメンバーによる子育てイベント。14年続く社会起業家コンテストの説明会。多才化をはかるダヴィンチコードプログラム。現役プロボクシングチャンピオン選手によるトレーニングワークなどです」

橘川「京都は昔から、個性的な人や活動が多くて、しかも、継続的に続けているのが特徴だな」

(以下、続く)

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