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橘川幸夫道場の開始について

 これまでも、ネット上には、さまざまなメディア・ソリューションが開発されてきた。最初は、ナツメ出版の「BIG-Model 」を使って、「CB-NET」という草の根BBSを立ち上げた。1990年くらいである。引っ越してきたばかりの学芸大学の事務所で、PC98に3回線をつなげてスタートした。シスオペは、亀山くんといって、ファミコンのマザーのプログラミングをやった男である。そこに、編集者やマーケッターなど多様な人材が集まった。CB-METとは、「コンセプト・バンク・ネット」である。実は、その時に、コンセプト・バンクを開始した。

 やがて、ニフティサーブで「Fmedia」というフォーラムを作って、シスオペになった。そこに、まだ無名の田口ランディや深水英一郎らをサブシスとして招待した。1995年くらいか。そして、ミクシイになり、Twitterになり、facebookへとつながっていく。どのようなネット・コミュニティであろうと、永遠のものはないと思っている。それは、ネットのコミュニティというものに参加する人は、利便性を求めるものであり、帰属性がないからである。新しい利便性が生まれれば、そちらに大陸移動する。

 永遠のネットコミュニティはないが、永遠であろうとする努力をシステム側が続けていけば、それは努力を続ける限り永遠である。facebookがそうした方法論なのだろう。ニフティもアスキーネットもPC-VANもミクシイも、会員の数に安住して、その努力を見失った時から失速した。

 我が国に誕生したnoteは、シンプルだけど、永遠に対する努力を着実に続けているソリューションだと思う。それは、noteのリリース二日目から使い始めて、ずっと感じている。noteは、僕にとっては、パーソナルなポータルである。書きたいことは、まずnoteに書く。しかるのち、内容によって、facebookにシェアしたり、Twitterに飛ばしたりする。Twitterには、過去の書き込みも、ときどき、飛ばしたりする。そうするとどうなるか。自分の書いたものが、アーカイブとしてnoteに蓄積するのである。そして、そのアーカイブをマガジンとして編集することが出来る。

 noteの新しい特徴として、小口課金がある。これもいろいろと試してみたり、橘川なりのメソッドも作ってみたりしたが、いよいよ、本格的に試してみたくなった。noteは、自己表現でメディアであると同時に、スモール・コミュニティのメディア・ソリューションにもなると感じているからである。

「橘川幸夫道場」は、月額1000円の定期購読である。この「1000円」という価格に対応出来るコンテンツとは何かを考えている。これは、すこしずつ実験をしていく。またコンテンツ以外のサービスもあるだろう。僕の人生のいろいろな思いを、この道場に集約したい。そして、ここは、僕のアーカイブだ。購読料が蓄積されたら、それは僕の死後のシステム管理費にして誰かに委託して、この道場を、情報的なお墓にしたい思う。これが情報的生前葬の意味である。なぜ、そんなことをやるかというと、それは、購読者に教えます(笑)

 さて方式は、こうである。

◇新しい原稿を書く。基本的にすべて有料にする。無料にしたいものも、有料にして、全文読めるようにする。

◇大事な原稿は、全文ではなく、部分公開して、全文を読むには有料ということになる。

◇文章は、「橘川道場」にマガジン登録しておくので、定期購読者は、個別ページを購入しなくても、全文が読めるようになる。

というような構造で問題ないよな(笑)

とりあえず、はじめます。

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