追悼・萩原健一
ショーケン、68歳で死去
ショーケンが亡くなった。埼玉県の不良なガキ。ジュリーも、京都の不良なガキだった。音楽やったり役者やったりする奴は、基本的に不良なのだ。当たり前の常識人がやったって、他人を感動させられない。
不良やって、16歳で芸能界に入ったんだな。アイドルは、人気者になる前の生き方が全て。そして、もがく。芸能界で、もがき続ける人生を送る。いや、芸能界でなくても、大人の世界でガキの心はもがく。もがく姿そのものがロックである。もがいた姿を表現してもらわないと、僕らに伝わらない。(まるで違うが、なぜか、平手を思い出す)
埼玉県浦和高校出身の故・新木正人さんは、浦和高校と、姉妹校である湘南高校の違いを、湘南高校の背後には太平洋がありその彼方には希望のアメリカがあるが、浦和高校の背後には、飢餓に苦しんだ歴史を呑み込んだ東北がある、というようなことを書いた。ショーケンが体現していたのは、まさに日本人の昏いブルースのような歴史であったのだろう。
ショーケンの歴史は、以下がよくまとめられている。
ショーケン萩原健一の現在と逮捕歴&歴代の嫁まとめ!冨田リカと再婚して幸せも2019年3月に死去
そうか、「ショーケン」は、「ダイケン」と「チューケン」という不良の名前から来ているのか。六本木で、ロッキーさんの子分だったので「小ロッキー」から「コロッケ」になったようなものか。
このまとめのショーケンの歴史を読んでいると、いろいろと、その時代のシーンが思い起こされる。
ショーケンそのものが生きた時代そのものだったんだよな。
ショーケンは、悪くて、とっぽくて、もてて、だらしなくて、こりなくて、憎めなくて、僕らの世代の理想の一人でした。
ご冥福をお祈りいたします。合掌。
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