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第三章 100回目の芋煮会 1.怪しい会合 光太郎は、異様な雰囲気の集まりに紛れていた。叔父の山本林一郎に「面白い会合があるから一緒にいかないか」と誘われてついてきたのだが、地下の大きな居酒屋で行われている会合は怪しい。なにより、集まっている人達が千差万別で怪しすぎる。
やるべきことも、やる方向も。それは、目の前に現れた人と、丁寧に関係を結び、相互に経験や思いを共有するということ。マスメディアでもマスマーケットでもなく、自分の手触りのある範囲でのコミュニケーションを、世界中の、ひとりひとりが充実させるということ。インターネットは、まだ見ぬ、あなたが関係を結ぶべき人を紹介してくれて、関係を深めるために、人類が発明したのだということを。その他の使い方は、本末転倒なので、関与する必要なし。 深呼吸する言葉