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宇井ちゃんとの出会い

出会いは2012年6月。
MITベンチャーフォーラムのビジネスプランコンテストでした。

私は、2000年頃から毎年メンターとして応募者を支援するボランティア活動をしていました。
運営者の間では比較的高い評価を得ており、支援するにも難易度の高いベンチャーを担当させて頂くことが多かったです。

この年、事務局から
「熱意はあるけど、ビジネスプランがどうしようもないので、なんとかして。」
と渡されたのがabaでした。

当時のプランは、非接触の排泄検知センサーを開発・製造・販売するというもの。
非接触である点が、濡れセンサーなどの競合製品よりも優れている、というものでした。
現在のようなネットワーク型ではなく、サーバもなく、スタンドアロンで動作するモデルでした。

介護とか、排泄ケアの大変さは身をもって知っています。
どうすれば介護の世界で本当に価値のある製品・サービスとなりうるのか、それを取り巻くビジネスモデルはどうあるべきか、を考え・下調べしながら、宇井ちゃんにメールを送りました。

3日経っても返信がありません。
携帯に電話しました。
出ません。
メッセージを残しても折り返しもありません。

一週間経ちました。その間にも何度も電話やメールをしました。
病気とか誘拐とか・・・いろいろ不安になりました。

10日ほどしてようやく電話がかかってきた時には「どうしたの?大丈夫?」とまず言ってしまったほど。
品川のカフェで会うことにしました。

当日、朝10時に待ち合わせの場所に行くと、、、
グレーのパーカーを頭から被って、テーブルに突っ伏している女の子がいました。

「この子だろうか、、、?」他にそれらしき人はいないので恐る恐る声をかけました。
ぼさぼさ髪よ女の子が、むくんだ顔を上げました。

かなり印象的な初対面でした。


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