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読書記録1

本を大量に読む必要が出てきたので、読み方を少し変えるためにメモをすることにしました。
読むスピードが現状かなり遅いため、内容を大まかに捉えつつ、後から「あの本にこういうこと書いてあったよな〜」と参照するための断片情報をストックするための読み方にシフトしようかと考えてます。

スピードを上げること、そのために気になるポイントだけメモをとることが一致しているので、一旦実験的にnoteに書き溜めようと思います。つづくかな〜


1. ロジャー・ハート『子どもの参画 コミュニティづくりと身近な環境ケアへの参画のための理論と実際』

環境問題を解決するには、市民が自ら考えて周辺環境の改善に取り組み、自分たちの生活の中で解決しなくてはならない。そしてそのために、民主主義が地域に根付き、自分たちの主体性によって行動するのが良い、といった主張を、特に子どもの地域への参画について、その考え方と実践例を扱っている内容です。
組織の運営方法についても言及があり、タイトルには「子どもの参画」とはありますが、子どもに限らない活動にも十分含むべき考えが書かれているようにも思います。

民主主義を地域に取り入れる=それぞれの地域住民が自分ごととして参画していく必要性と、その際に子どもが形骸的に一部だけ参加するのではなく、なるべくプロセス全体に携わり、自らの意思で参加表明をすべきという主張に共感するものの、この調整を細やかに行うには、運営側が片手間ではなく本気で取り組み、その中で子どもの参加に対し必要性を感じる或いはモチベーションを強く持っていることは必須です。その視点を少しずつ養うという点で、この高い理想を掲げることが重要であることを理解することはできました。

そもそも子どもをプロセス全体に関わらせるために注意すべき点について、「なるべく仕事を分けず、企画から調査、実装までの全過程に関わるべきである」「そのメンバーが関わっている部分が全体のうちどこのプロセスに含まれているのか説明すべきである」「参加者同士の力関係について明らかにし、各メンバーが持つ自分の意思決定の力を把握すべきである」といったことが挙げられていましたが、これは子どもだけでなく他の参加者にも必要な過程を含んでおり、子供が主体的に、モチベーション高く活動できる団体は大人も同じように活動できるのだろうと予想されます。


2. ゲーミフィケーションでつくる!「主体的・対話的で深い学び」

ゲーミフィケーションを用いた授業の事例集です。

テストの代わりに文章を書き写させたら、わざと文字を間違えて先生を試す生徒が現れた、美人投票ゲームにおける合理性と実際の選択の乖離から教育としての思考につなげてもらうなど、「ゲームと認識させずに、ゲームのような面白さを授業に取り入れる」という部分で、どうしたら授業により集中してもらえるか?効果をあげるか?という点が考えられた事例ばかりで、教育における体験や楽しませ方という部分で特化しているのが印象的でした。

ゲーミフィケーションを用いた活動的な授業の事例をあげる一方で、アクティブラーニングが決して全ての生徒にとって良いものとは限らない、画一的に何かを採用するのではなく、どうしたら学習に対してポジティブに取り組んでもらえるのかという教育の話を通して、生徒一人一人の姿が思い浮かぶように感じるような熱意、発見、気づきが書かれている点が非常に興味深く、ファシリテーションの側面としても面白い部分が多くあります。


3. 子ども消費者へのマーケティング戦略

子供を小さな大人とみなし消費社会へ参入してもらおうとする動きと、あくまで保護すべきとする視点の双方の立場について言及しつつ、子供をターゲットにしたマーケティングの事例や世界での動きについてまとめられています。

マーケティングターゲットになるには「階層人口」「購買力」「欲求」を備えてなくてはならないという状況において、"6ポケット"と呼ばれる親や祖父母といった関係性からお金が流れ込む子どもの状況と、子ども市場の有望性の面、そしてテレビから親を通さず直接子供へアプローチできるようになった環境から子供向けのマーケティングが行われています。一方で体に悪い食べ物や健康への害といった情報を判断することのできない未成熟な子供に対し、広告が過剰に購買意欲を煽ることを懸念し、規制をかける動きも出ています。

スマートフォンが普及する中、テレビ以上に子供にアプローチしやすく、そして広告に親や規制の目が行き届かない状況で、どうマーケティングすべきか、そして未来の顧客として買い続けてもらうには何が求められているか、考え直すきっかけになる内容に感じます。


4. 教育と行政とが連携するまちづくり

まちづくりに関する事例集として興味深い本でした。
企業と連携したICTを取り入れた教育から、百人一首といった取り組みやすい事例をより上手くまちづくりとして取り入れた事例、子どもが中心となり主体的に取り組んだまちづくりなどの事例を含んでいます。



今回は4冊です。

文章書くの早い方と思ってたんですが、意外と時間かかっちゃってびっくりしました…。要約するのが上手くできないという課題も見つかったので、手元のメモ+noteでまとめるのも面白そうと思っています。

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