2023/12/22 遺書もどき「僕は何度も死んでいる/板の上にある熱量/そもそも僕は無神論者だ」

僕は何度も死んでいる

何にも書けねえ。正確に言えば、書きたいものが見つからない。もっと正確に言えば、自分の怠惰を乗り越えられるほどの熱量がない。

チームコンテストの締切が迫っていて、本当は書かなきゃいけないものはたくさんある。けれど、どうしても筆が進まない。学生時代の貯金を使い潰した実感──あらゆる体力がなくなったことを、改めて突きつけられる。

燃え尽き症候群めいたものも、正直あるのだろう。「今更ADHDなんて異常でもなんでもないよ/あなたが歩道橋で拾ったメモ帳
」は、ここ数年の僕の集大成と言っていい。

共感性への憎悪、弱者への軽蔑、フィクションへの諦念。己が気質との共存を願い、自殺願望に折り合いをつける、48作を前提にした49作目。あれ以上に語りたいことは今は特にないし、そんな全力がちょっと伸びてしまったし、伸びたとはいえコンテストで表彰台には乗れなかったし。そんな結果と仮定の全てが、僕の結論として重しになる。

わかってるよ。言い訳だ、こんなの。僕はゆっくり死んでいくだけの、怠惰な嘘吐きだから。こんな死は何度もやってきた。

まだ足掻こうと思う。

板の上にある熱量

じゃあ執筆せずに何をしていたのかと言えば、主にやっていたことと言えばM-1グランプリの三回戦〜準決勝を気まぐれに追っていた。そもそもお笑いが好きだったし、笑いに賭けるその熱量は尊重すべきのように思う。

昨日だか一昨日だかにインスタグラムを開いたとき、スーツ姿の旧友が舞台に立つのだとストーリーであげていた。浪人して、大学を中退したのちに、芸人を目指しているやつだった。

それを僕は、23時、新宿の路上で酒を飲みながら見た。角川短歌賞の結果掲載された、僕の歌は一つも載っていない『短歌』2023年11月号は、まだ重苦しくリュックに納められている。

まだ挑み続けようと思う。それが俺の存在証明だから。

そもそも僕は無神論者だ

だからクリスマスはただの12/24でしかねえよ。どうでもいいんだよそんな行事。何? 別に寂しくありませんけど? は? そもそも仕事だし。

あ、文体よろしくお願いします。

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