世界経済

【4/28】自動車業界の現状と今後

本日は自動車メーカーのニュースが多かったので、それをもとに自動車業界の事情と今後を見ていきましょう。


■データ改ざん三菱

まずは今ホットな三菱自動車です。

三菱自動車は燃費試験に必要な国に提出するデータを改ざんしたとして「eKワゴン」など主力の軽4車種の生産と販売を停止しました。

同4車種を生産する水島製作所(岡山県倉敷市)のライン再開のめどは立っていません。

相川社長はまた、不正公表後の海外販売での影響はまだ情報が来ていないが、国内では1日当たりの受注台数が公表前に比べ半減していることを明らかにしました。

そして、業績見通しを出せる時期が見えておらず、不正が発覚した軽自動車だけでなく、「全車種への影響が見えないと見通せない」と述べました。

培ってきた品質と信頼を一気に失うこととなったこの傷はちょっとやそっとで癒されるものではないでしょう。


■第1・四半期販売台数はVWがトヨタに抜かれる

第1・四半期の世界の自動車販売台数は、独フォルクスワーゲン(VW)が首位となり、2月に日本国内の全工場での生産を1週間停止したトヨタ自動車を上回りました。

VWはディーゼル車の排ガス不正問題への対応に追われているものの、問題発覚後も、傘下の高級車ブランド「アウディ」や「ポルシェ」への根強い人気や、チェコの自動車メーカー、シェコダの販売好調に支えられています。

もしかしたら、三菱自動車もどうにかなるかもしれませんね。


■不振のマツダ、リコール響く

マツダは17年3月期の連結営業利益が前期比25%減の1700億円になるとの見通しを発表しました。

円高による輸出の採算悪化が響くほか、研究開発投資がかさんでいます。

また、日本でも欧米でも販売は好調だったものの、タカタ製エアバッグ部品のリコール関連費用として約407億円の特別損失を計上したことが響いています。

今回経常したリコール関連費用は不具合部品のインフレーターで約800万個に相当するといい、小飼社長は「ほとんど引き当てた」と述べています。

かわいそう。。


■自動車のこれから

ものは「所有」することから「シェア」する時代に変わりつつあります。

自動車も例外ではありません。

カーシェアサービスがその筆頭です。

タイムズのカーシェアサービスは私もよく利用しますが、これがあると本当に自動車を所有する必要がありません。

昔は自動車がステータスを表していましたが、今はそのような意識は薄くなりつつあります。

フォードとジャガー・ランドローバーはカーシェリングの実証実験に乗り出しています。

また、人が運転をしない自動運転システムの開発が進んでいます。

テスラ・モーターズを筆頭にダイスラーやVW、アウディ、そして日産といった自動車メーカーがこぞって競争しています。

GoogleといったIT企業も参入しています。

自動運転システムの発展はタクシー、バス、トラック運転手の仕事を奪います。

また、自動車保険にも悪影響を受けそうです。

関連株には注意ですね。。

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