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【3/28】113円を抜けるには
3月は1ドル113円を行ったり来たりしています。
膠着状態ですね。
しかし、ずっとこの状態が続くとも考えられません。
113円を抜けるには何が必要がでしょうか。
■なんといっても米利上げ
最大に影響するのは米利上げでしょう。
利上げすれば米ドル買い、円売りとなりますので当然円安となります。
2月のFOMCでは利上げペースを年内4回→2回に減らす見通しとなりました。
そのため、一時的に111円台まで円高となりましたが現在は113円まで復活しました。
3月29日にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が行われます。
実は複数のFRB高官から早期利上げ観測が後退したことを修正する発言が出ており、年内2回から増加する可能性があります。
しかし、イエレン議長が急に早期利上げを発言するとは思えませんが
それを匂わす発言をすれば、円安となるでしょう。
■日本の景気対策
直接円に影響しませんが、日本の景気対策も注目が必要です。
安倍首相は、2016年度予算案成立を踏まえて記者会見し、景気刺激策(財政政策)に対して前向きな姿勢を示すとみられており、関心が寄せられています。
5月26―27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の前に、消費喚起を狙った経済対策をまとめるとも見られています。
消費税増税も延期される見通しが強く、また、今年7月の参議院選を考えるとここで景気刺激策は打ち出しておかなければ自民党の立場が怪しくなります。
また、日銀の動きにも注目です。
安倍政権の政策と日銀の施策は常に同じ方向(つまり円安)を向いているため安倍政権を支援する(名言しないでしょうが)施策を打ち出してくる可能性が高いです。
安倍政権と日銀施策はセットで考えてよいでしょう。
■下抜けの可能性は
現在の可能性としては上抜けするほうが高いかと思います。
しかし、111円からさらに円高となる可能性もあります。
まず第一に米経済の成長に陰りが出始めますと利上げ観測が後退し、ドル安円高となります。
中国経済の鈍化が鮮明になるとリスクオフとなり円高となります。
その他のリスクオフ要因として欧州金融システム懸念、英国EU離脱問題、原油価格の行方、テロ問題と目白押しです。
これらの要因はすぐさま円に影響してきます。
市場の関心は為替に集中していますので、円はボラリティの高い展開となるでしょう。
今、何に関心が集中しているか、これを考えていかなければなりません。