【2/21】世界経済安定化なるか、G20に注目

■米国 1月コア消費者物価指数(CPI)は上昇

1月のコア消費者物価指数(CPI)上昇率が市場予想を上回りました。

これにより、追加利上げペースが予想よりも速まるとの見方が再浮上しています。

投資マネーが米ドルに向いています。

利上げ速度は経済指標が発表されるたびに速まったり、遅まったりと予想されますが、実体経済に影響を及ぼすようなよほどのことがなければ、もともとの予定である年4回を遵守するかと思います。

次回は3月のFOMCでしょう。


■原油 底を見極める展開か

サウジアラビアやロシアなどの主要産油国による原油の生産調整に向けた動きがありますが、産油国全体の承認が必要であるため、その実現性に疑問視されています。

原油価格にもその疑問が拡がり、再び1バレル30ドルを割り込んでいます。


■中国 今週は主要経済イベントなし

中国経済については今週は主要経済指標の発表は予定されていません。

3月の国内政治イベントを控え、政策期待で株価の下支えされるでしょう。


■G20に注目

26-27日に上海で20ヵ国・地域(G20)財務省・中央銀行総裁会議が開催されます。

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、各国の政策決定が世界経済に及ぼす影響について集中的に協議する必要があるとの考えを示しており、各国の協調姿勢による金融安定化への期待が持たれています。

しかし、同時にG20が期待外れに終わる失望への警戒とも交差して方向感がつかみづらい状況です。

投資家心理としてはリスクオフが解かれつつありますが、原油と為替次第で一喜一憂する展開になるかと思われます。