②マガジン原作大賞に向けて、第一話を分析してみた ~ダブルアーツ~

あらすじ

世界にはトロイと呼ばれる不治の病気が広まっていた。エルレインはトロイに抵抗力を持ち、トロイを治療できる巡回僧(シスター)だ。治療といっても、実際は自身の体に移し変えているだけだった。抵抗力のあるシスターでも、いずれ限界がくる。治療を終えたエルレインだったが、街中で限界を迎え、トロイの発作が起こる。そこに手を差しのべたのがキリだった。キリはトロイの影響を全く受けない体質で、体に触れている限りはトロイを押さえることができる。キリを調べれば、トロイの治療が可能になるかもしれない。エルレインはキリと一緒にシスター協会本部へ向かうことになる。同時に、シスターを標的にする、ガゼルの暗殺者達に命を狙われることになる。早速ガゼルの襲撃を受けるが、キリの機転を利かせた作戦で撃破。二人は改めて自己紹介をし、互いの手を握った。

主題

絶対この手を離さない

パンチライン

何をするにも、ずっと手を繋いだまま

構成

起:P1 ~19 世界観と主人公紹介
承:P20~29 一緒に行こう 手を繋いだまま ☆
転:P30~46 想いと決意
結:P47~57 決着 改めてよろしく

注目点

個人的にはかなり好きな作品だったので、今回チョイス。
ポイントは大きく2点。
①:設定の面白さ
手を繋いだまま。という設定はお洒落だ。どんな不自由があって、どんな工夫が出てくるのか。気になる。設定大切。
②:年齢層の意識
四の五の言わずやるんだよっ!といった感じの意思の強さ。そして戦闘中の機転の利かせ方は、少年少女にはささり易いのかもしれない。
自分の感覚と読者の感覚との解離を意識すること。読者に届く作品にすること。これが大切。

おまけ

ダブルアーツはジャンプでの連載だったが、半年で打ちきりになっている。これは、ダブルアーツがつまらなかったから、ではなく。①当時の連載作品が強すぎた。②掲載雑誌が作品の雰囲気と合わなかった。ことがあげられる。ガンガンだったら看板張れたと、今でも思っています。

次へ:③鋼の錬金術師


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