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初めてのnote、初めてのライナーノーツ『夜にしがみついて、朝で溶かして』クリープハイプ

「ライナーノーツとは」で検索。
それから、検索窓に「クリープハイプ」と入れて、やっぱり消す。
おしゃれなこと言ってみたくて失敗するけど、難しいことは考えずに、自分が書きたいこと書いてみます!ライブレポーターって、なんかかっこいいからやってみたいし!

01.料理
情熱大陸でこの曲のレコーディング風景が放送されてからしばらく、待ちに待った新アルバムのリリースが発表されました。
私がクリープハイプを好きになったのは、前回のアルバム「泣きたくなるほど嬉しい日々に」が出てからです。
それからCDをこつこつ集めて、コロナで家に居たときには、尾崎世界観さんが書いたエッセイ、小説、そして対談本、さらにはメンバーのインタビュー本、クリープハイプに関する書籍を全て読みつくし、今年2021年はライブに行きまくってます。
でも、まだまだ底知れぬ魅力で溢れてます。「そばにいてくれたら それで腹が膨れる」って絶対に言わなそうなタイプに思ってたんですから。

02.ポリコ
2曲目にこれを聴かしてくる!「ポリコ」って何?マルコさんの仲間でしょうか。
最近は人と知り合う機会も減り、いつも同じ人とばかり出会うのに、また同じ事を話してます。それでいて、久しぶり会った日には別れてからのLINEで深い話題になったりして、会話の消化不良。

03.二人の間
時折現れるクリープハイプの優しさの塊のような曲。
会話みたいに言葉がいつまでも終わらずにずっと続く歌詞。
ダイアンのお二人とは地元が一緒で長年応援してるので、この曲の存在は私にとってもとても嬉しいのです。

04.四季
クリープハイプで一番好きな曲を聞かれたら、「四季」と答えようと思ったことがあります。
「四季」を巡る曲ですが、やっぱり春に聴きたいです。くしゃみの後の顔を見るってなんかエロいすね。春のサビで少し花粉を含んだ金色の春の空気が自分の鼻腔いっぱいに広がって、自分もくしゃみが出そうになります。季節を感じたくなる「いとあわれ」な曲。

05.愛す
クリープハイプで一番好きな曲を聞かれたら、「愛す」と答えようと思ったこともありました。
とにかくミュージックビデオの切ない超絶展開が最高で、歌詞の意味がどんどん増殖していって、とても面白くこってり味わえます。
バスガス爆発ブスバスガイド!しょうもな。

06.しょうもな
この曲がクリープハイプで一番好きな曲になりました。出てくる曲、出てくる曲がどれもめちゃくちゃ良くて、本当にどんどん好きになります。
小泉拓さんのドラムをはじめとして、ボーカルと同じくらい全ての楽器の音一つひとつを聴きたくなる曲。
言葉で遊んでたところに、ものすごい直球で心を打ってくるので、何回も何回も聴いてます。
私だけのためにも曲を作って、ライブしに来てくれていつもありがとう。

07.一生に一度愛してるよ
ふふふ、クスクスと笑えるとても素敵な曲です。こんなにかっこいいし、人気もあって、メディアにも出てるのに、まだまだつっかかってくるんか。
ライブのMCも絶妙な感じで、ファンも拍手をするタイミング逃しがちです。拍手のタイミングすら気にしちゃう、お互いにしかわからないこの空気。 フェスで感じると少し恥ずかしくなりました。

前のアルバムを聴いてからファン歴約3年。その後に配信される曲が一番好きになって、また次のが一番好きになっての繰り返し。今のクリープハイプが一番好きで、この先もっと好きになっていきます。大好きな曲たちをCDという触れられる形で所有できることがとても幸せなのです。

08.ニガツノナミダ
この曲、タイトルこれなんですね!なんか全然クリープぽくないかもです。これはまだ曲とタイトルが自分の中で出会ってませんね。
突然始まって、すごい速度で通り過ぎていって、突然終わります。散りばめられた言葉が尖っているのではなくするどい。

09.ナイトオンザプラネット
小川幸慈さんの変なギターで始まる夜の曲。「ブラは外すけどアレは付けるから全部預けて」何回聴いても最低の歌詞だなと思いつつ、この引用のために歌詞を全体で読み直したらやっぱめっちゃ良い歌詞です。
若い頃の自分がしたみっともないことを思い出して、恥ずかしくもなりつつ、あんなに必死だった自分をうらやましくもなるという気持ちです。
クリープあるあるかなとは思いますが、聴いてると子どもの頃や10代の自分をよく思い出します。

10.しらす
今年は『尾崎世界観の日』がツアーに!高知と大阪にいそいそ行って、この曲も長谷川カオナシさんの弾き語りで聴きました。
子どもの頃に透明なパックに詰められたしらすを見て、命の塊が人の手によってこんなところに詰められて!と思って怖くなったことが私にもありました。
他も素敵な曲ばかりだったので、音源化してほしいです。星にでも願ってろ、てか!
結局しらすご飯は美味しいので、アルバムこのへんで私は少しお腹が空きます。

11.なんか出てきちゃってる
「しらす」の次がこれ!癖やん!癖じゃ!
秀逸なタイトル!斬新な歌詞!変な台詞!
何と歌っているのか、聞き取れたようで聞き取れなくて、それがどんどん気持ちよくなっていきます。
この曲をライブで聴くことはあるのでしょうか。聴いてみたい。

12.キケンナアソビ
ライブでこのイントロが始まると鳥肌がたちます。
そして、会社の給湯室にあった食器用洗剤を思い出します。容器に何回も詰め替えてるので、蓋がもうぼろぼろで汚いし、今にも取れそうで、それこそ本体と蓋が首の皮一枚でつながってる感じです。でも本体の容器があればよいので、蓋はひき千切って捨ててやろうと思い続けてたのですが、ある日丸ごと捨てられて、新しい洗剤になってました。ひどい男も居たものだ。この曲を聴く度に、あのオレンジの香りの洗剤が少しだけ恋しくなります。

13.モノマネ
日常のふとした隙間に出てくるのがクリープハイプの曲。全くの別人のことだと思ってたら、突然自分が出てきてびっくりします。
昔、想像してた幸せとは違うけど、想像してた幸せの温度を感じるような曲ですが、過去のことを歌っているのか、今のことを歌っているのか、もしかしたらこれからのことを不安に感じて危惧しているのかもしれません。
「ひょっとしたらひょっとした」が好き過ぎる。

14.幽霊失格
窓が無くて暗いアパートのお風呂場にある鏡に、電気の点いた洗面所がうつっていることに気がついたときの不気味さ、不思議さ、そして、あいはんしている生活感。その感覚とクリープハイプってやっぱ少し似てるなと最近思っています。

15.こんなに悲しいのに腹が鳴る
子どもの頃、へとへとになるまで泣いて泣いて、自分はまだ怒ってるアピールのために「ご飯いらない!」と親に大声で怒鳴るほどにお腹空いちゃいましたよね。
やっぱお腹は空くなというところで、1曲目の「料理」へとつながっていく。15曲たっぷり、今日も繰り返し繰り返し聴きます。クリープハイプのライブにアンコールは無いから。

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