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洗濯洗剤を粉石けんに変えてみた。

別にナチュラリストじゃないけど

4年ほど前から洗濯洗剤を、粉石けんに変えました。
今や洗濯機も縦型とドラム式に分かれ、洗剤もジェルボールとかいろんな種類が出てる中「粉石けんで洗濯をしてる」というと結構驚かれます。その後おしなべて「なんかこだわりがあるの?」と聞かれるんですが、正直ないです。ナチュラリストでもなんでもないし。

私が花粉やら蕁麻疹やら、アレルギー症状が多いのがそもそもの始まりかもしれません。病院行っても最終的に「うーん、ストレスが原因かな〜」とか言われちゃうんで(ま、それはあるさ。人間だもの)はっきりと要因がわからないなりにも「生活の中での可能性をつぶしていくか」と思ったのがきっかけでした。

とはいえ「エコだと思って粉石けんで洗ってたけど、黄ばみが出る」「意外と汚れが落ちない」という声も聞いてたので、まあまあに二の足を踏み…それから1、2年ほど経ったある冬のことです。

だいたいこの季節に手指が荒れ出すのはいつものことだったのですが
「………な、治らねえ」
そう。今までハンドクリームをすりすりすりすりすりこんでどうにかなっていたのに、40を過ぎた頃から、手荒れがマジで回復しない…

私の治癒力よ…

指先もあかぎれになって地味に痛いので、生活で使う洗剤周りを改めて見直すことにしました。その際、粉状・液状どちらにも関わらず、石けんベースの洗剤に変えたところ、手荒れが若干緩和しまして。
「おおお。石けん、いいじゃん!洗濯もこの際粉石けんでやってみっか!」と重い腰がようやくあがったのでした。

「石けん生活」なるものを知る

始めるにあたって、まず参考にしたのが赤星たみこさんが書いた
きれいに暮らす簡単石けん生活」でした。
これを読んでわかったポイントが、ざっくり3つ。

1)冷たい水だと石けんが溶けにくい。溶けきれず、濯ぎ切れなかった石けんかすが黄ばみの原因。
2)なので、20℃以上の水でしっかり溶かし、泡をたてるのがコツ
3)ちゃんと泡立てた状態で洗えば黄ばまない。
&めちゃくちゃ汚れが落ちる!

一番心配してた「黄ばみ」がちゃんと手順を踏めば起きないとわかり、早速実践することに。買ってきたのはこちらの粉石けん。

●ミヨシ石鹸の「そよ風」

まあまあの重さなので今は大体ネットで買ってます

本に「汚れ落ちがよくなるので石鹸成分が100%よりも、炭酸塩入りのがおすすめ」とあったのと、ネットでもうちの近所のドラッグストアで売ってるのもあり、これにしました。生活での使用頻度が高ければ高いほど、流通って大事。どんなにいいものでも流通がよくないと継続購入できない=続かないですからねー。

生きてる限りはずっと洗濯するからね

この粉石けんにも計量スプーンがついていて、使用する量は34Lの水量で山盛り1杯。先日(12月現在)切れたので「以前買ったのはいつだっけ?」と確認したところ今年の5月でした。なので一袋で半年強は使えます。

ちなみに、うちの洗濯頻度は週2、3回程度。うち1回はデリケート衣類やおしゃれ着洗いで液体洗剤を使用しているため、大体週2回が粉せっけんでの洗濯となります。

20度以上の水を毎度用意できるのかって?
お風呂の残り湯使えば楽々です。

石けんを使うにあたって、最初に考えたのが水の温度問題。きっちり石けんを溶かし切ってあわあわにすれば黄ばまないし、洗浄力も高いけど、水温が20℃以上ないと石鹸が溶け残って黄ばみの原因になると。
夏場はまだいいものの、冬場は結構に冷たくなるんですよね。水道水って。

本には、この解決策として「水温が低いときは、沸騰したお湯をやかんで足して」とあったんですが…まあ、そんなことはしない…………な(笑)

いや、しないっていうかできるんだけど、これやってると「続けられなくなる」んですね。今やってる洗濯の作業にプラスアルファが発生してしまうと「超手間!めんどくせえ!」になって、絶対続かなくなるんです。毎日やれば痩せられるって言われても、ダイエットって続かないじゃん?あれと一緒です(笑)洗濯の都度、お湯沸かすってまあまあ大変ですよ…本当。

ただ、うちで洗濯するときはお風呂の残り湯を使うことがほとんどなので、この温度問題は悩む前にさらっとクリアしてしまいました。

冷めた残り湯なら、20℃以下にはそうならないと判明

なんか「雑菌が多いから残り湯は使わない方がいい」って説があるのは重々承知なんですけどね。私がお湯に浸かりたい人なので、まあまあの頻度でお湯貯めるんです。で、正直雑菌への嫌悪感より、残り湯を捨てる罪悪感の方がストレスになるので、じゃんじゃん残り湯で洗濯しております。今のところ問題ないです。

泡が立たなきゃ意味がない。
石けんはケチらない。

次の課題「しっかり溶かして泡を立てる」も、洗濯機の自動コースじゃなくて「洗う」ボタンを押して、5分間ゴンゴン回すだけなので難なくクリア。洗い終了の音がなって蓋をあけるとモッコモコの泡がたってます。

泡泡〜

最初は石けんの適量がよくわかんなくて控えめに入れてたんですが、それが間違いでした。泡が立たず「………微妙」な洗い上がりになりました。迷ったら山盛り!を基本に石けんは投与してます。

泡がたったら、洗濯物を規定量で投入します。洗濯物を入れすぎると、洗濯槽の中で全然動かなくなるので、そうなると石けん成分がすすぎで十分に落ちない!なので、そこだけ気をつけてます。少なすぎるのも洗濯物が傷みやすいらしいので、やっぱり適量が大事なんすね。

柔軟剤はお好みで

柔軟剤は、使わないと結構ゴワゴワに(古いタオルだとよくわかる)なりやすいので、気分によって入れたり入れなかったりしています。

とまあ、そんなこんなで特に支障もなく石けん洗濯へ切り替わりました。結果はいかに?という感じです。

変化その1:におい戻りがなくなった!

石けん洗濯に切り替えて一番の変化・メリットを聞かれたら、
「におい戻りがない」です。
後にも先にもこれにつきる。

おいおい、アレルギー緩和じゃないの?と思った方。ええ。実際私のアレルギーはいまだ普通に出てます(笑)すみませんね。ご期待に応えられず。ま、一個変えたからってね。簡単に行く話じゃないってことですよ。
なのでね、本当は石けん洗濯やめたって良い話なんですけど、ある日気づくわけです。

あれ?…昨日使ったタオルが臭くねえ!

朝に顔を洗って、うっかり昨日の風呂上がりに使ったタオルを掴んでしまったのですが、変なぞうきんみたいな匂いが全然しないんですよ。
こ、これが石けんの力かーー!?(大袈裟に言ってみる)

たとえば、液体洗剤で洗っているブラジャーなどデリケート衣類と比べると、汗や水で濡れた時、まー結構に臭うんです…。

くせーのよ、マジで。

運動不足解消のために、わたし家で毎日エアロバイク漕いでんですけど、それが終わったら汗びっしゃびしゃになるんで速攻シャワー行くんですね。
そしたら脱衣所でブラから生臭いあの匂いが…。もうげんなり。

乾いた状態だと何もないのに、濡れるとぷおんと漂うあの匂い。今は家だからいいけど、これ外だったらどうなのよ、と思わずにはいられません。
どんだけ高級洗剤&ええ香りの柔軟剤で洗おうが、速乾させようが全然消えないので、もうこういうものなのかな…ぐらいに思ってて。
個人的にはそれが無くなったのが本当に画期的でした。

変化その2:キッチンマットが本来の色に戻った!

今度は実際の洗浄力について。
すげえ落ちます。まじで。
※小見出し見て「その前にちゃんと定期的に洗えよ。汚い」と思われるでしょうけどね。一旦その話は置いといてください。

うちのキッチンマットは茶色と白の模様入りなんですが、使ってると白のところがだんだん茶色になり保護色(…)に近付いてたんですね。で、試しに石けんで洗ってみたら、あらびっくり。誰がみてもわかるぐらい白くなってるー!まじかよ、と普通にいいましたもんね。独り言で。

変化その3:黒い服の「白けた感じ」が無くなった!

また、本には「蛍光剤が入ってないので、白けていた黒いTシャツがどんどん黒に戻っていきます」とあって「ほんとに〜?」と半信半疑だったんですけど、これも本当でした。

黒だけじゃなく、ネイビーや濃い緑などダークな色たちがどんどん本来の色に戻っていくので、長いこと着てる服も使用感が薄れてきます。白けてくると大して着てないのに「褪せて着古した」感じになるから、それが無くなって非常に嬉しかったですね。

この「黒い服が白けていく」現象って、単純に色褪せとか干してる間の紫外線のせいだと思ってたんですけど、蛍光剤の影響だったんですね…。
まあ、白いものをより白くするために使ってんでしょうけど、私服の8割が黒い私からしたら、ダメージがでかい(笑)
粉石けんの洗浄力を考えると蛍光剤無くても、先述のキッチンマットのように白く洗い上がりますし、これも石けん使う上でのメリットだと思います。

まとめ

つらつらと書いてきましたが、結果的に石けん洗濯はかれこれ4年ほど続いております。

作業上は今まで使ってた合成洗剤を粉石けんに変えただけなので、手間は増えていないし、上記のようなメリットがあったので合成洗剤に戻す気持ちには今のところなってないです。

あ、最初に書きましたが、おしゃれ着洗いとかはいまだ液体の合成洗剤使ってます。ドライコースで洗いをやると、標準コースのように洗濯槽がごんごん回らないので「すすぎがしっかりできないのでは?」という懸念が消えず、そこは「適宜、用途に合わせて使い分け」ということでやってます。何でも100%にしようとすると、別のストレスたまっちゃいますからね。

石けん洗濯ってどうよ?と思ってる方に少しでも参考になれば。ではまた!

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