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経営らしい経営の描き方

マークシングできる態勢づくり




⑴ マークスとマークリィ


経済活動における財・サービスを、ここでは、ラテン語で「マークス:merx」と表現する。また、それを見守る神様を「マークリィ:mercury」というが、その姿形は「商品のたな(棚・店)」である。

お店の棚は、マークリィが見守っている、大事なスペース。いわゆる企業社会と生活社会の接点でもあり、両者の均衡を生み出す天秤の支点である。
企業は、物理的に事業を分担し、そのスペースを分化しているが、マークリィのたなは、あくまでも全体で一つなのである。


⑵ アベールとマークシング


それを成立させるものが「付加価値(added value)and 産業の論理(industrial logic)=AVAIL」であり、マークリィのご機嫌が損なわないかぎり、「好売上と好賃金」の均衡が保たれる。

互いが繁栄するためのAVAIL(以下、アベール:遣り甲斐)の基本は、共利(共生・衝突回避)を前提とするものである。
そのため、企業は高い独自性によって、マークスをプロダクトアウト(※)しなくてはならない。その大仕掛けの生産技術を、ここでは「マークシング:merxing(造語)」という。
※:ここでは敢えてプロダクトアウト


⑶ 神様はシンメトリィを好む


棚は「かけはし」。いわば均衡図式(「好売上と好賃金」のシンメトリィ)の中心点。この神様の怒りを買うときは、シンメトリィが壊れて悪循環を招いているときである。

⑷ きじくのバリエーションで


つぎに、同種のたなで自社の種が売れ行きを落としているばあいは、他種の事業によってそれを補完しなくてはならない。それは、トータルの売上を一定にするためである。

その状況に対応するのがマークシングである。
そのために、きじく(基軸=公転軌道と機軸=自転軸)のバリエーションをもたなくてはならない。


⑸ 柔軟に投資できる態勢を


この考え方は、勝ち組とか負け組といった相対性をなくすためにある。
すなわち、いま売上好調なら従来どおりの方式で、いま売上不足なら、それを補完するための革新的な方式でマークシングをはかるのである。
後者はそのためにも、柔軟な投資のできる態勢をもつべきで、したがって、そのためにも「好売上と好賃金」の基準を緩めるわけにはいかないのである。

つづく

お読みいただいて、ありがとうございました。


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