log:008 30歳のサラリーマンが5万人規模の海外フェスでDJをした話【後編】

Boomtown 3日目(土曜日)

 お久しぶりでございます。書かなきゃなあと思ってるうちに想像以上に時間経っちゃってましたヤバイヤバイ。
JAPAN INVASIONでの出演を終えた後は超リラックスモードでフェスを楽しむ観光客になってました。
僕は変わらずお昼~夕方はBoomtownの町並みをブラブラしながら観光→夜からはBroken Core~HITECHNICIANS~Scrapyardという高速反BPMステージを復横跳びしてました。ただ、前述のとおり他の参加してるお客さんの事もなんとなく認識できてきてたので、僕視点で気づいた事を書いてみようと思います。

若いお客さんが多い

これは現地に着いた時点でなんとなく感じてたんですが、本当に若いお客さんが多かったです。もちろん5万人以上の人らが来てるんで年齢層も幅広かったんですが、それでも20代前半が多そうな印象でしたね。
ただこれは8月という時期が強く影響していたのかもしれません。
というのは、欧米諸国は新学期が9月から始まる国が多いので、必然的に学生の長期休暇が8月から始まるみたいですね。
なので初日、到着したときにUK出身のMikeことIndexに「学生が多いのかな?」と尋ねたら「新学期直前だからね~~」という返事をもらい、ああそういえばこっちは9月からか…と納得しました。
その直後に典型的な大学生ファッションみたいな若者がベロンベロンに酔っぱらいながら横を通り過ぎて行ったのでウケました。

みんなJungle,Drum & Bass,Garageが大好き

これは個人的に結構衝撃で、もう本当にみんなこのジャンルが大好きなんだんというのを感じました。
「大好き」というよりは「根付いてる」という言葉の方が正確かもしれません。頭の中ではどのジャンルもUKが発祥の地という事は分かってましたし、そら日本よりは人気よね、くらいに捉えてたんですがもう本当に常にどの時間でも何処かの場所でかかってました。
それに対してみんな何も違和感を持たず「俺らの音楽だよね」という感じで延々踊ってて凄かったです。

個人的に一番衝撃的だったのはGarageに合わせてショーガールたちが踊りまくり煽りまくりというコンセプトの24hr Garage Girlsでした。
Savage Statesのkakeponから「24Hr Garage Girlsはほんまやばいっすよ!」って聞いてて、どんなもんかいなと思ってましたが本当に凄かった。本当に世代を越えてというか、歴史が繋がっているジャンルなんだなあと。

かけぽんがバックステージで撮った動画。バックステージからも見てみたかった…。

こちらは去年のですがBoomtownの24hr Garage Girlsにスポットライトを当てたハイライト。今年でもう7年も出演してるんすね…。

全力でふざけてる

ここが一番魅力的な原因なのかなとも思いました。
ふざける、っていうとあまり良くない表現かもしれませんが、とにかく色々な所で芸が細かいな~という印象を受けました。
たとえば町の中には郵便局があって、それも単なるセットだけじゃなくってちゃんと郵便局員が居て、手紙を貰えたり…なんていうサービスまで。
また、街中で配られているフリーペーパーは日によってニュース内容が変わってて、全ての意味は分からずともなんとなく「あ、自分は今Boomtownにいるんだな」と実感させてくれました。
極論を言うと、パーティやフェスにこれらって必ずしも必要が無いものだとは思うんですけれども、「どうせこの日は遊ぶんだから、いろんな事やろうぜ!!!」と真剣に遊びに対して向き合っているんだな~とひしひしと感じました。本当になんとなくですけれども、今年読んでもらった東北の奇祭ことFOWARDを思い出しました。

エロ漫画まみれのDJブース、本当にバカバカしくて確かにハードコアっぽいかもしれない。
個人的に一番喰らったのは遊園地ブースですかね。
JAPAN INVASIONチームでどこ遊びに行こっか~って雑談しながら歩いていたら、Laxenanchaosさんが「あっ!みんなでアレに乗ろう!!」と一言。

アレこと謎の絶叫マシーン。
「いつかは海外でDJやってみたいな~」なんて言ってた昔の自分に対して
「お前は2019年に海外でDJもするがついでに絶叫マシーンにも乗ってだいぶカマされる事になる」と伝えておきたかったです。

Boomtown 最終日(日曜日)

最終日はどこのステージも夕方には閉まってしまうという事で、午前中からテントの撤収や既に帰るよって人たちも多かった印象です。
JAPAN INVASIONチームは月曜にテント撤収予定だったので最後まで楽しめることが出来ました。
あとはUK観光してから帰るだけやんね~それにしてもいい天気やね~と呑気に構えてたその時に、ふと「帰るって言っても、よく考えたら自宅からここってめちゃくちゃ遠いんだよな…」とふと思い浮かんだ時に、目の前に現れた風景がこんな感じでした。

恥ずかしながらこの曲の存在は知らなかったんですけど、多分これですよね。(後でshzamしました。ありがとうテクノロジー)

こんな大きなステージでDNBがかかってて、でもそれに対して皆当たり前のようにそれを受け止めてて踊ってて、というのを目の当たりにした時に、
「あ、自分は本当にUKに来て、この土地でDJをしたんだな」という実感が凄く湧いてちょっと泣きそうになりました。嘘、ちょっとっていうか普通に泣いてた。
海外でDJしたら何が変わったとかそういうのは無いと思うんですけど、遠征で知らない土地に行って、知らない人の前で音楽をかけて、その結果知らない人たちと良い時間を共有できたり仲良くなれたり…というのがパーティの一番の魅力なのかなと思うので、まだまだ今後もその呪縛に囚われていきそうです。


何か変わった?

表題にあるように、「30歳のサラリーマンが5万人規模の海外フェスでDJをした」事によって何かが変わったかというと、多分自分自身はなにも変わっていないです。
それをしたことによってめちゃくちゃスターDJになってとかそういう訳でもないですし、帰国後も普通に働き(ちゃんと職場にお土産も買いました)普通に日常を過ごしております。
その中であの場で仲良くなったDJらに「今度ブリストルおいでや」とか「俺らウクライナのチームやけどなんか一緒にやらへん?」等々のお話を頂いたり、国内でも初めて行く土地でのDJチャンスを頂いたりと、面白そうな未来のお話を貰える機会が増えて、言語も文化も全然違う遠く離れた人らとコミュニケーションできる音楽って凄いな~って思いました(小学生並の感想)

ふと、地元のツレと田我流のライブでばったり会って、その時聴いた曲と色々被るなあと。行きたかったら行く。ほんとそうっすよね。

俺ら本当はどこでも行ける

そんなわけで、人間意外とどこでも行けるので皆さんまた一緒に遊びましょう。
まだまだ書きたいことあるけれども、オフラインが一番かな!

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11/29(金夜)にTriangleでパーティやるんですけど、UKでGABBERDISCO名義で共演してたSpeed Freakもいるし、それこそ一緒にUK行ったSavageもいるしで色々気になる方は聞いてみてくださいな!

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