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生誕160年記念アルフォンス・ミュシャ創作の軌跡【堺アルフォンス・ミュシャ館】

アール・ヌーヴォーの優美さ溢れるミュシャの絵が好きだ。

30年以上前、友人と旅行したパリのレストランにミュシャの絵が数枚、飾ってあった。
夕食をどこでとるか迷っていた私達にツアーガイドさんが、シーフードが美味しいと勧めてくれた店だ。
濃いソースのフレンチに食傷気味だったツアー後半、新鮮な海鮮はご馳走!ツアーで一緒になった人たちとワインを飲み、楽しく笑い合って食事したことはパリの街での特別な想い出。
その記念にと会計の際、レジ前に置かれていたマッチ箱を一つ持ち帰った。
ミュシャの絵が描かれたマッチ箱は今でも私の小さな宝物。

極たまに、娘たちにもそのマッチ箱を見せ、パリの想い出話をした。
淡いピンクの小箱に描かれた女神への憧れ。
それを覚えてくれているのか、長女がミュシャを観に行こうと誘ってくれた。

堺アルフォンス・ミュシャ館
JRの快速電車が停まる堺市駅から徒歩3分という大変便利なアクセス!
入館料が驚きの安さ!(長女がイオンカードを持っていたので更に100円引きになった!)
そして所蔵作品の豊富さに驚いた。

なぜ今まで足を運ばなかったのか。
こんなに素晴らしい美術館が身近にあったとは。

堺にミュシャの作品が多くあるなんて正直、不思議に思ったが、
館入口の説明を読んで納得。
ミュシャの世界的コレクター土井君雄氏(カメラのドイ創業者)の死後、堺市へ寄贈されたものだそうだ。

リトグラフって石版に描いて、それを印刷するのだそうだ…。
すごくすごく細かい線で緻密に描かれている絵に圧倒される。
今みたいに、縮小とかコピペでたくさん並べるとかできないのに…これを全部、石版に描いたとは……。

ミュシャのデッサン画や油絵の展示もあった。
高い技量を基に、デザインされた線の美しいこと!
柔らかな色使いの優美さ。

花の香りが漂うような絵に、心も柔らかくなる。

作品は撮影不可だが、館内に撮影可能スポットが多くあるのも嬉しい。

ミュシャの女性たちとの記念撮影スペースなんだけど…
この麗しい空間の中へ入って一緒に撮るなんて…とても、できなかったわ…。

アール・ヌーヴォーのしなやかな曲線に癒やされた後は、電車で天王寺へ出て(快速で8分)、あべのハルカスのマリオットホテルでケーキセット。

ああ…、久しぶり…。
やっぱり、ここでお茶をすると心、洗われるわぁ……。

旬のシャインマスカットのタルトが運良く一個だけ残っていた…!ラッキー!!

コロナで、美術館へも美味しいものを食べにもなかなか出掛けづらくなってしまっていたけど、
こういう気晴らしって、やっぱり大切だわ。
今は割と空いてるしね。
感染予防に気をつけつつ、上手に楽しみたい。

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