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信太森神社(葛の葉稲荷)【大阪 和泉市】

陰陽師として有名な安倍晴明。
狐が化けた女性 葛の葉から彼が生まれたという説話がある。

狩人に追われる狐を助けた安倍保名のもとへ美女が訪れるようになる。
二人はいつしか恋仲となり、子をもうける。
その子が5歳になった時、彼女が狐であることがばれてしまう。
昼寝をしていて、つい正体を現してしまったのだ。

恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉

障子に歌を書き残し、彼女…狐は森へと帰って行った。
そして残されたこの子こそが、あの安倍晴明…だという。


ちなみに、「うらみ葛の葉」は怨んでいるわけではなく、
葛の葉っぱの一枚が裏返しになっている…裏が見えているという「うらみ」。

この物語は歌舞伎、人形浄瑠璃の人気作品『芦屋道満大内鑑』としても名高い。
話の舞台になるのが、この葛の葉稲荷



境内には、女性に化けた狐が姿を映して見たという井戸もある。



野性味を感じさせるお狐様。
森を思わせる神木 楠の巨木が風にざわめく。
連なる朱色の鳥居。
静かでこじんまりと趣のある神社だ。


千利休 作の「ふくろうの灯篭」
ころんとした素朴なシルエット。

昔、子どもの頃はこの灯篭も普通~に境内にあって、
そんなにすごいものとは全く思っていなかった。
ある時、男の子がこの灯篭によじ登って遊ぼうとしたら、そばにいたおばあさんにすごい剣幕で叱られていた。
「この灯篭は、そんなことをして良いものではない!」
…え?そうなの?と驚いたが、小学1~2年生だった私はまだ千利休の名も知らなかった。

義父はこの灯篭を見るためだけでも、葛の葉稲荷には参拝する価値があると言う。

境内には松尾芭蕉の句碑、
和泉式部の歌碑もある。
創建は、和銅元年(708年)、日本書紀にも記載されている神社。
更には、枕草子にも
「森は信太の森」とあるのだ。



お狐さまの可愛いおみくじも…!
霊験あらたか?!

鳥居をくぐりながら、駅からまっすぐ3分ほど。
JRの駅からも、車でもアクセスが良い。

密回避に良い穴場かも。


追記
6月下旬には茅の輪くぐりができていた。

涼しげ…!
昔はこんなのはなく、3月の初午のお祭りが一大イベント、毎年とても楽しみだった。
植木市や露店がたくさん立ち並ぶ。
小学校から帰宅すると、すぐにお小遣いの入ったお財布を握りしめ、ワクワクしながら神社へ行く。
友達や弟と型抜きをしてミルクせんべいをかじり、スマートボールに興じ、水中コイン落としを真剣に挑戦するも毎回外した。
少ないお小遣いの残りを計算し、いかに目一杯遊ぶか。
幼い頭を回転させ、胸踊らせて過ごす懐かしい春の想い出だ。

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夏の画像&動画はブログ過去記事にあります。
夢で逢えたら…
信太森神社(葛の葉稲荷)【大阪 和泉市】


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