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地上300mの絶景越しに鉄板焼!【マリオットホテル大阪ZK】

先週末はとても良いお天気で暖かく、母の納骨を無事終えることができた。

ただ、非常に混んでいて思いの外、時間がかかってしまった。
昨年、義父の納骨も同じ時期にこの一心寺で行い、その時は一時間もかからなかったのだが、
今回は、受付の列に小一時間並ぶことに…。
コロナ対策で列の間隔を空けるから、長くなる長くなる…!

一心寺は、NHK大河ドラマ「真田丸」で描かれた真田幸村終焉の地 安居神社や四天王寺にも近い。

JR、地下鉄天王寺駅から徒歩圏内という好立地、毎年、お彼岸には大勢の参拝者で賑わう。

…今年はコロナの影響で少なかったけれどね。

母は寂しがり屋だから、こういうワイワイと人が多く集まるお寺で供養してもらうのが良いと思うのだ。

嫁ぎ先も実家も一心寺へ納められるならば、私にとってもありがたい。

いつかその時がきても、両親や義父母の元へ行けるのだと思うと安心だ。安らかな気持ちで旅立てるだろう。

小春日和で温かいとは言え、高齢の父を外で長時間待たせてしまった。

しかし、この後予約しているレストランはここから近いし…と思ったが、直線距離は近くても、車で移動するにはかなり大回りが必要だったのは計算外…。

日本一高いビルあべのハルカス57階、

大阪マリオット都ホテル ZK

このレストランを選んだ理由は、

素晴らしい眺望と共に食事が楽しめることはもちろん、

駐車場から専用エレベーターで移動ができ、人との接触が少なく、高齢の父の足にも負担にならないことが期待できたからだ。

値は張るが、ホテルレストランは付加価値が高い。

…ところが駐車場に先に着き待っていても、父を乗せた弟の車が全然来ない…。

なぜか別の駐車場に入れてしまったようで、父を人混みの中、ずいぶん歩かせることになってしまった…。ほんまにもう~~~…。

食事をするからマリオットの駐車場に入れたら無料なのに、、、

そんなこんなで、マリオットにようやく到着。

もうクリスマスツリーが飾られていて、ビックリ!早いな~~。

57階のレストランへ行くには、フロントのある19階でエレベーターを乗り換える。

コロナ前は中国人観光客でいっぱいだったが、今はGO TOトラベルで日本人旅行者がロビーに大勢いた。

みんなGO TOしてんのねぇ…。いいなぁ…。

トラベルはなかなかできないが、今回の会食はGO TO EATキャンペーンを利用して予約した。

一人分は無料になるくらいお得になる。

…ならば…と、これまで敷居を高く感じていた鉄板焼ランチに挑戦!

テーブル席での洋食にはデザート食べ放題がつくので、娘たちと行く時はこちらが好評なのだが、

今回の納骨は最少人数で行ったので、メンバーは父と弟、私と主人の4名のみ。

量より質で食べたいお年頃。

席に着くと眼下に広がる絶景に、まず目を奪われる。

左手に生駒、葛城山脈の山影がうっすらと浮かび、

右手には大阪湾が輝く。

うちの家は、あの辺りねぇ…と、いつも自宅リビングの窓から眺めているハルカス、今日は逆側から眺め返す。

本日の食材が並ぶ。

父には海鮮コースにした。

シェフが気を利かせてくれて、スパイスではなく塩や醤油のみのシンプルな味付けで焼いてくれた。

新鮮な車エビが目の前で調理される。

「お…!これはうまいな…!」と早くも父はご機嫌。

ステーキランチには鴨肉のサラダ。

花が咲いてまっせー!お洒落や~~~ん。

んで、また鴨肉が柔らかいのよ…。

旬のお野菜もたくさん焼いてくれる。

カリカリのガーリックも美味しい…!

お皿にきれいに並べられ、いよいよ次は…お肉ちゃん。

フィレとロースを選べ、こんな時でもないとなかなか食べる機会のないフェレ肉を選択。

シェフがお肉を…フランベ!

炎がボワッと上がり、「おお~~~っ!」と感嘆。

海鮮ランチの父にはブリが焼かれた。

それをポン酢で頂く。

ご飯、赤だしも美味しくて、小食の父も一膳しっかり食べることができた。

さらには、目の前の鉄板の上で美味しそうに切り分けられるステーキを見て、

「俺にも一個くれ。」と所望…。

…お肉は嫌いじゃなかったの?と私が言う前に、シェフが父のお皿へ三切れ、お肉をのせてくれた。

一切れ箸で摘みポン酢をつけて口へ放り込む。

「うん、旨い!やらかいなぁ~。

でも俺は肉は元々好まんねん、肉はな。小さい時から…。」

あら、一切れでもういらないの?と思ったら、そんなことを言いながら、父がもう一切れ続けて食べた。

「うまいわ!」

美味しいんやないかーーい!

実際、脂身のない赤身のお肉なのに、これほどまでに柔らかいのか…と驚く食べやすさだった。

年とともに噛みにくくなった義母でも、これならきっと大丈夫。

食事を楽しめるはずだ。

…コロナでなければ、すぐにでも誘うのになぁ…。

鉄板焼はテーブル席と違って向かい合わず、カウンターで一列に座るし、
シェフとの間も距離が保たれ、常に換気されている。
そもそもマリオットホテルZKは広くスペースが取られている造りなので感染対策としてこれ以上ないレストランと言える。

とは言うものの、感染者数が急上昇している昨今、高齢者を外食に誘うのは気を遣う…。
普段、刺激の少ない毎日を暮らす義母にこそ、こんなスペシャルなランチを楽しんでほしいのだが…。

シャーベットとフルーツのデザート。

シャインマスカットちゃん…!今年はもう会えないかと思ったけど、また会えたね…!

はぅ~~、美味しいわ…。

シャーベット、確か梨だった。すんごい美味しい。

ホットコーヒーを飲みながら、皆で母を想う。

私が小学生の頃、母が蜂に刺されたことがあった。

取り入れた洗濯物に蜂が隠れていたらしい。

赤く腫れあがった母の手はとても痛そうだった。

薬を塗り、顔をしかめる母に「痛い?」と聞くと

「痛いよ~。でも、あんたらが刺されなくて良かった。」と言った。

そのまま蜂に気付かず、ズボンをはいた弟が刺されたら、その方がつらい。

母親の愛情とはこうも深く、強いのかと思った。

今なら私にも、母のその気持ちはわかる。

皆で集まるこの日、雲一つない快晴に恵まれたのは

柔らかな陽光の中、穏やかに微笑む母のおかげ。

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