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絶対に結婚したいわけではない人間の婚活概況「結婚相談所の婚活必勝法は正しいが、絶対に結婚したいわけじゃないので実践して成功しても苦行だし虚無」

※婚活成功するためのブログではありません※

去年の5月ごろ、30代になったしそろそろ婚活スタートするかーと思いました。

私も多くの女性がそうあるように
「婚活をするからと言って、絶対に結婚したいわけじゃない。」
と思って婚活を始めました。

それは私の本音だと確信していたし、周囲にもそう言っていました。ピンとこない人がいなければおひとり様でいいし、子どもはほしいけどご縁だし、でも将来一人なのは寂しいだろうな。何よりできることやらずに後悔するのは嫌だな、と思って始めた。

これが一つの苦行の始まりでした。

アプリ、婚活パーティ、結婚相談所……同じツールでも媒体を変えつつ、続けられる程度に休んだりしながら活動。
結婚相談所や婚活成功者のブログを見てファッションや「男の人の気を引くポイント」なんかもインプット。

もともと勉強自体はそんなに嫌いじゃない私。パーソナルカラー診断で「レオナキングスカラーカラーが絶対似合います!」と診断され、似合う化粧品も購入し、うきうきわくわく。

準備期間は自分の見た目などが変わっていく高揚感でハイになっておりました。まあこのころは楽しかった。

そして、同時並行で勉強の成果を発揮するかのように男性とデートを繰り返していく私。

とはいえマイペースなので、トータル活動期間半年+3か月で出会った男性は15名。それでも複数回デートした人もいます。

テストと違うのは、相手が人間だということ。

最初は楽しかったです。相手から「また会いましょう」と2回目以降のデートに誘われると嬉しかったし、普段はしないような相手への賞賛をしたり、ちょっとした手土産を持って行って気を引いたり。
何より人と遊びに行くのは楽しかった。いつもの私なら足を踏み入れない飲食店に行ったり、いつもは一人で見に行く博物館に人と一緒に行ったり、、、シンプルに休日や仕事終わりの過ごし方として悪くないと思うことのほうが多かったです。

そもそもメッセージをやり取りして、写真をもともと見ていて、会うというところまで行ける人に、そんな悪い人はいないんです。
中には変な人や、絶対気が合わないなって人もいますが。
たいていは、クラスメイトや同僚として出会っていれば、仲良くなれたに違いない、と思える人です。

ただ、私たちが出会うのは婚活のフィールド。

友達になれても、付き合ったり、パートナーとして家族になったり、そこまで腹をくくれる関係に、数か月でなれるか?

「そこまで考えなくてもいい、一生でなくて、向こう5年、いや3年一緒に過ごせたらいいと思える人と出会えたら僥倖」

週一回、二週間に一回、これでも結構疲れたなーと感じるのに、その先の関係になることに腹をくくれと?

私の答えは、「無理」でした。

相手にも時間がある、期待を持たせるのもいや、だから別に嫌いなわけでもない相手に、「ごめんなさい」と連絡をする。
中には「僕のどこが悪かったんですか?」って聞いてくる人もいる。それにこたえることもできるけど、人の欠点よりも、もっと大事なのは私の心構え。

数回あっただけで自分の人生を1年でも2年でも一緒に過ごす人見つけるなんて、できるかよ。

今回の界隈では「3か月で成婚まで行くことが大事」という。でも、私はまったく3か月で誰かのことを信頼したり自分の生活に踏み込ませたりできる気はしない。

警戒心が強い?そうかもしれない。でも「そんなに結婚したくない人間」ならそんな人はざらにいるのではないだろうか。

でも数回あっただけで「相手に見切りをつける」行為は、相手も傷つくだろうし、私も傷つく。淡々とやっているつもりでも、「つらい」という気持ちが先に立つ。

もうだめだ、と私は思った。
そして最近デートして、話も合う、尊敬もできる、変な話収入は多くなくても安定している、会う頻度や会った時の自由気ままな態度も、好ましい人がいた。
この人ならいいかも……と思いつつも、腹をくくれない自分に、がっかりした。



なので、私は彼に提案した。
「今は暑くてたくさん遊びに行くのは無理なので、でも秋になったら山登りしに行きましょう」って。

スピード感のない婚活だって、いいんじゃないかと思う。彼が私のことばに傷ついたかもしれないし、深読みしたかもしれない。それでもう縁がきれてしまったらそこまでだ。

でも、私は1年……本当はもっと長く恋人探しながらしているけど、ずっとずっと家族になる人を探していて、たぶん、「数回あった」だけでは何も発展しないことに気づき始めた。気づくのが遅かった。それは婚活や恋愛のセオリーとは全然違うし、インスタントな方法じゃないから。

でも、私が世の中に出回っているインスタントな方法にマッチしたことは、ない。ということも思い出す。

私に必要なのは、気の合う友人。もしかしたらその中で将来一緒に暮らしたい、と思える人が出てくるかもしれない。

今はそう思うことにして、ただ、少しずつ友達を増やしていきたいと思う。



一番気持ちがつらかった時に、正直にその気持ちを両親に話した。なぜならば私が結婚して、支えあえるパートナーを持ってほしいと願っているのは一番は彼らだからだ。子どもを産みたいのは、私自身が子育てを経験したいとかもあるけど、子どもが好きな父と母をグランドペアレントにしてあげたいから。

私はすでにいる自分の家族のために、新しい家族を連れてきたいのだ。
きっとそれは祝福だから。

この感覚なかなか理解してもらえないかもしれない。でもオタク女は刀剣乱舞の公式が「新刀剣男士が実装されます!」と公告すれば沸き立つ。もうコンテンツは何年もたっているのに、次はだれが来るだろうと考察が出回っている。新しい男士を手に入れるために大阪城だか江戸城だかを掘り続ける。その苦労苦難にわくわくやどきどきを、二次元のゲームの世界ではなく、リアルでも感じたいと思うのは変なことだろうか。

でも母は、からっと「あなたには向いてないのかもね。縁もなかったのかも」と言ってくれた。父親はよくわからん。
一緒に山登りしているときに縁結び地蔵の前に連れてこられて「五円玉とか持ってないのか?」「持ってないけど」「俺も持ってない」と言って地蔵の前で二人立ち尽くしたぐらいだ。なんだったんだ。

最近は五歳以上離れた弟(大学院卒なのでなんと今年新卒)のほうが浮いた話が多すぎるので先に結婚する可能性大だな……と私が一番期待している。甥っ子ができたらでろでろに可愛がりたい(気が早い)


フェミニストでアンチ家父長制な私、そんな私でも将来は不安になる。
とりあえずまだ子どもが産み育てられそうな年齢のうちは男のパートナーを探してみるが、将来的には女と一緒にマンション暮らしたいね…

またそれとは別に海辺に今より広い家に住みたくて仕方がないです。

旅行にも行きたい。

強欲はとめどないのであった…

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