清さ
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クリーニング屋のおじさんが店前の自動販売機を
せっせと拭いて綺麗にしていた。
なぜ自販機を綺麗にするのだろう、と思った。
自販機を綺麗にしたところで
綺麗な自販機を見て
お客さんが来るとは考えづらい。
じゃあ何故、おじさんは自販機を磨くのだろう。
恐らくではあるけど、ひとつの日本人らしさなのかなと思った。
おじさんは綺麗にした自販機を見て来るお客さんを
待っているのではなく、店前の自販に綺麗にできるほうがおじさんが心地いいからだ。
具体的にいうと、私たちは学生時代、掃除の時間があった。
シンク汚れを拭いたり、
教師の床の汚れを消しゴムで一生懸命擦ったりした。
なかなかぱっと見で気づかないところもしっかりと掃除した。
なんでこんなところを…と思っていたけど、
やってみると心がスッキリした。
そんなような気持ちをおじさんも感じたいのかなと思った。
見えないところ、目立たないところまでちゃんと掃除をすることは、汚れを落とすだけではなく自分の心を整わせ、良い気持ちにさせるのだなと改めて思った。
大きく言えば
目に見えるものやわかりやすく速いものが優先される
世の中で、ちゃんと分かりづらいところをきちんと出来る人は物の本質がよく分かるのではないかと思った。
私もクリーニング屋のおじさんみたいな人になりたい。
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