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校正・校閲・翻訳校閲

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校正・校閲・翻訳校閲についての情報、思っていること、書籍から得た知見などをまとめています。
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2023年7月の記事一覧

教材翻訳という仕事(続き)

 同業者は誰も読んでいなだろうが、自分のために書いておく。昨日の続きである。  教材翻訳…

教材翻訳という仕事

 わたしの仕事でいちばん多いのは英語教材である。学校や予備校専門で用いられる参考書、問題…

クリーンな文章

 実用文はシンプルでわかりやすいことが一番。読み手に負担をかけずに言いたいことを伝えるの…

ファクトチェック~福岡伸一『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』感想

 福岡伸一(自称「福岡ハカセ」)の『ルリボシカミキリの青』を数年ぶりに読んでいたら、こん…

JAT2016年「翻訳者の目線」より~訳文の前に、普通の文章できちんとした日本語を

 執筆者、編集者としての顔も持つわたしは、翻訳ではない文章を書く機会も多い。  もちろん…

ヒューマンエラーは人間の業(2015年JAT発行「翻訳者の目線」寄稿)

「久松さん、落ち着いて聞いてください。p13の写真にマルCが入っていません」クライアントの電…

翻訳校閲のプロセス 2

 昨日の続きで、今日は翻訳校閲プロセスの後半を述べる。 7. プリントして素読み  画面でテキストを読んでいると、視野も狭くなり解像度も低い(紙より劣る)ため、ミスの見落としは避けられない。「紙」にプリントするというのは、校正者やチェッカーだけでなく、翻訳者にも必ず入れてほしいプロセスだ。 誰でもできるミス発見法(納品時のミス予防法)だが、プリンタを持っていない等の理由でやっていない人は多い。わたしは職業柄A3プリンタが必要でとても重宝しているが、校閲者でなければA4プリ

翻訳校閲のプロセス 1

 翻訳チェックという語は、産業・実務翻訳界にいる人ならば知らない人はいないだろう。では「…

誤訳のパターン番外編~明らかな原文ミスを拾いそこねる

誤訳のパターンを挙げていくのも今日が最後だ。番外編として、「明らかな原文ミスを拾いそこね…

誤訳のパターン7 ケアレスミス~まとめ

間違っている翻訳、つまり誤訳にはいくつかパターンがある。  昨日までは、ケアレスミス原因…

誤訳のパターン7 ケアレスミス~その3

間違っている翻訳、つまり誤訳にはいくつかパターンがある。  昨日は、注意不足によるケアレ…