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わたしの人生に必要な漫画のはなし②

◆ハクメイとミコチ/樫木祐人(KADOKAWA/ハルタ連載中)
これもまたアニメを観て購入しました。暮らしに寄り添った話がわたしは好きみたいで、小人たちが竹風呂作ったり、ジャムパン作ったりしてる様子を見るだけで癒されます。疲れた時に読むためのものなので、疲れない人生を手に入れられるまでは手放せない。

◆PEACE MAKER/PEACE MAKER 鐵/黒乃奈々絵(マッグガーデン/月刊コミックガーデン休載中)
中学生の時に新選組にはまり、買い始めて今に至ります。これ以上に泣ける新選組漫画をわたしは知りません。史実に基づいているとはいえ、つらくかなしいです。どうしても手放せない。

◆ブルーピリオド/山口つばさ(講談社/月刊アフタヌーン連載中)
Twitterのフォロワーさんが薦めてくれたもので、ヤンキー高校生が美大の最難関・東京藝術大学を目指す話。美大を目指すためにはどれだけそれまでに絵を描き続けなければならないのか、絵のための技術だけではなく、自分らしさを出す作品作りがどれほど自分を追い詰めるかが痛々しく描かれています。苦しいけど読み続けてしまいます。

◆ましろのおと/羅川真里茂(講談社/月刊少年マガジン連載中)
赤ちゃんと僕の頃から羅川先生のファン。自然な流れで買い始めたが今までの少女漫画での作品とはやはり違う。「音楽」「民謡」「津軽三味線」という曖昧でソウルフルなキーワードを羅川先生のやり方で漫画に昇華している。音楽を、音の出ないツールで表現するのって本当に難しい。それでも読んでて震えるから、表現って素晴らしい。

◆同級生/卒業生/O.B./空と原/中村明日美子(茜新社)
大学時代に初めて読んだBLの商業誌です。これを読むと「あ~~青春時代にもっといい恋愛したかった~~」としにたくなります。ジェームズ・ウェルカーの『BLが開く扉』(青土社)では「進化するBL」として挙げられていました。異性愛規範を作品の中に関連させたうえで、それらと交渉し、乗り越えていく登場人物たちの物語。社会構造のもとで相互行為を通じて嫌悪や規範を超克しようとする作品のことをこう呼ぶそうです。(p165,10-12行目引用)彼らが模索して得た幸せは誰が何と言おうと幸せなのだと思います。こういう作品がもっと増えていくといいなあ、と心から思います。

◆薫りの継承/中村明日美子(リブラ出版)
同じく中村明日美子先生の作品です。これは昔ながらの少女漫画くささがたまらない作品です。同性愛と近親相姦が同時に起こる。記憶をもっとも呼び起こすとされる「薫り」を使った甘美な逢瀬。ハッピーエンドなのかそうじゃないのかは、何度読んでも考えてしまいます。

◆窮鼠はチーズの夢を見る/俎上の鯉は二度跳ねる/水城せとな(小学館)
この作品はわたしの中で、「愛」とは何か?という疑問の真理にいちばん近い作品だと思っています。何度嫌いだと言っても何度会いたくないと思っても、それでも好きで好きでたまらなくて会いたくなる。運命なのか呪いなのか。わたしにも、どうしても手に入れたい人ができるのでしょうか?と自問して落ち込みますが、そういう相手を探す旅こそ人生というものです。

◆オリオリスープ/綿貫芳子(講談社)
料理漫画が好きです。自分で料理するのは好きでも得意でもないのですが、食べ物を料理している描写に昔から惹かれます。この作品はスープに特化したもので、旬の食材を使って身体と心を温めるスープを作ります。冬になるとあたたかいスープが飲みたくなるので、この本を開いては「作れそうなものあれば、やってみようかな」と思います。

◆NARUTO/岸本斉史(集英社)
言わずと知れた日本を代表する忍者漫画です。マルタで出会った友人たちもみんな知っていました。日本の誇りです。人生でいちばんどっぷりはまった大切な作品です。ナルトが一生懸命頑張る姿も、サスケが思うまま進む姿も、サクラが二人を追いかけ悩み苦しみ隣に並ぶまで必死になる姿も、すべてに勇気づけられました。第7班はずっとえいえんに大好きで大切です。

③につづく!