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About dress up for me

わたしは服もメイクもバッグも靴も大好きで、自分だけのオリジナルスタイルを持っていて、週末出かけるたびに違う服を着て、出かけるたびにアイテムを買い足し、トレンドを取り入れつつも流行り廃りのない奇抜めのファッションをオールシーズン着ていた。これはいつまでの話だっけ。そうそう、留学する直前までの話だ。前述したように、わたしは自分を着飾ることが好きで、なぜかというと、それは自分を励ますための行為の中で最上のものだったからである。社会人になって、自分のお金を好きに使えるようになった頃には、仕事でのストレスが胸の中にいっぱいになっていた。発散の方法に選んだのは自分を着飾るものにお金を使うこと。ブランド物も欲しくなった。一点ものが欲しくなった。結果、けっこうお金使った。
現在、服の量は少しだけ減った。理由は身軽に生きるためにできることから始めようと思った。マルタで過ごした2か月の間、服は少ししか買わなかった。代わりに何着か捨ててきた。ベーシックアイテムばかり持っていき、それらを着まわして毎日学校へ、観光へ、買い物へ行った。留学生のほとんどがラフな格好をしていて、着飾る人はほとんどいなかった。それよりも友達と食事することや笑いながらお酒を飲むほうが何倍も精神衛生を良くしてくれた。そのときの気持ちをなくさないようにしたくて、帰国してから服を減らし、買わなくなった。単に欲しい服がない、買うお金がない、というのもあるけれど、以前までは「それでも買わなくちゃ」という謎の強迫観念があった。買えば、わたしは楽になれる、とでも思っていたのか。帰国して5か月ほど経つが、いまだ服は多い。しかし、背伸びして服を買う必要はないし、気に入っているものなら別に手放す必要もない。おしゃれする日はしたっていいし、しない日は同じ服を週に何度も着ていいんだ。
いまも変わらずおしゃれは好き。着飾ることは好き。でも強迫観念を持ってまですることじゃない。もっと"Take it easy"に生きたい。