見出し画像

マルタ留学🇲🇹バレッタ編

マルタ滞在中に、おそらくもっとも多く訪れた街がバレッタだと思う。
バレッタはマルタの首都で、町全体が世界遺産に登録されています。バレッタを経由すれば、どの観光地に行くバスも出ているので、移動のための中継地としても利用しましたが、単純に街全体が美しいこと、博物館が多いこと、おきにいりのお店を見つけてしまったことが、何度も赴いた大きな理由です。スリーマ同様に、バレッタは路地が魅力的で、大通りから一本内側に入ると、隠れ家のようなお店が何店もあります。友人とふらふら歩いていた時に偶然みつけたチョコレート屋さん・chocolate districtは雰囲気、サービス、品ぞろえすべて満足いくもので、バレッタに行くときは毎回立ち寄りました。コーヒーも売っていて、チョコレートドリンクやコーヒードリンクをイートインで飲むこともできます。(もちろんテイクアウトもできます!)いつも地元民が数人いて、知る人ぞ知る隠れ家っぽさもある。旅先でそういう店を見つけると、少し得した気分になりません?

画像1

10月の第1土曜日はノッテ・ビアンカというお祭りがあり、バレッタが一年でいちばん賑わう日だと言われています。普段は18時頃に閉まる飲食店が夜通し営業し、バレッタにある博物館、美術館の多くが無料で入場できます。わたしは自分の滞在中にこんな祭りがあることを知らず、友人に誘われて行ってみたら、ものすごい活気だった。お目当てだった聖ヨハネ大聖堂は大人気で、開場前から並んでいたのに、入るのに1時間以上もかかった。中に入ってからも友人とはぐれないよう気を付けながら、たぶんマルタでいちばん美しい教会の中を歩いた。なんて荘厳、なんて神聖…。

画像2

わたしはクリスチャンじゃないし、神さまも信じていないけれど、この教会で祈る人たちのことは素直に美しいと思う。わたしもクリスチャンだったら、ここにきたときに感じることがもっと多かったのかしら、と思いながら豪華絢爛な天井を見つめていた。

画像3

バレッタに行くといつも大きな客船が泊まっていた。世界を旅する船には多くの日本人もいた。わたしの父も、今年これに乗ってマルタへ行くらしい。定年退職金を使って、船で3か月間世界を回るらしく、マルタの情報を聞かれることが増えた。わたしは父との関係があまりよくなくて、わたしはあの人が嫌い。でも、父も26歳の時に突然海外へひとり旅立っていたらしい。わたしが海外に行きたいなあと漠然と考えたのも26歳が最初だった。結局、わたしたちはどうしようもなく親子なのだと、ローアー・バラッカ・ガーデンから、海に浮かぶ客船を見つめるときに思う。探検するワクワク感も、家族を思う恋しさも、たくさん感じられる街だった。

画像4