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メンタイーコ 中編

俺がメリノだ
今回、俺は筆を執ったが、別に誰かにこの文章を読ませるつもりはない

前編→https://note.com/merino___/n/n02c9532067d2


2日目。

朝。
高速トロッコでやまもとが来た。
やまもとのや部屋が爆破されて暇があり、足がまだ2本付いていたスイカと俺との3人で合流し腹を満たしに行く。

あほみたいに並ぶ明太子の店を横目に、またあほみたいに並ぶ『パンスト』という店。
やまもとのおすすめでらしく、あいつの肩から「ダオン!ダオン!」と涎が舞った。

あほみたいに並んでやがる。
ゾンビのようにゾロゾロと入店すると入り口になんかわけのわからん木がはえている。
頭に刺さって邪魔だ。

燃やそうと思ったが、木のおかげなのか店内はいい雰囲気だ。
故郷のキッチンを思い出す。
俺は唾を吐いて火をつけた。

しかたないのでパンとコーヒーをかっさらい、店の外のテーブル食べる。
旨そうなパンダ。例えるならうまそうなパンの食品サンプルのようだ。

味もうまさがすごくあり、見た目や食べやすさもヤバかった。
コーヒーも旨味が美味く、
吐いた唾も旨そうに見える。


冷たい風がシュワルズネッガのパンチのように吹き付ける日陰のテラスで、
スイカはトゥイッタやティクトクの運用とかについて語りだした。

こいつが5秒以上先の話ができるという事に俺は驚き、失禁したが、
それよりもやまもとのサル『シーチキン』が語る理論的で的確な助言に驚愕し、脱糞した。

俺は訳も分からず「ダオンダオン」と頷き、頷きすぎてゲボを吐いた。


真の男らしい、まあまあ良い朝だった。


昼。


すべてのあほが起きたので集合して飯を食う。
饅頭を掌で握りつぶしたような餃子という料理を出す『テムジン』という店だ。
毎回、給仕しに来た老店員がゆったりとした襟から胸を見せてくるサービスが有名なようだ。

俺たちは顔を見合わせ、誰かが
「これでもいい。いや、これがいいんだ。」
と呟いた。

ナメクニは高らかに吠え、アキトは踊りだす。
サブマリは餃子と話し始め、シーチキンがスイカの毛を毟る。
ここは一気にダンスホールと化した。

一通り踊った俺らは、
座って焼き餃子や水餃子、チャーハンといわれるものを食べ、コロナを飲んだ。


さわやかな昼スト

昼過ぎ。
何人かはシーシャ、何人かはグルメツアーに出るという。
俺は、スイカに聞き、ストがしやすいという国際通り、西通り、ケゴの公園を回るコースでソロストする事にした。

昨日は散々だったが、俺はメンタイーコに何か違和感を感じており、
その違和感の正体を突き止めるため、一歩踏み出した。
真の男は全然一人でも寂しくないものだ。

空は高く青々としている。
今朝の肌寒さとうってかわって、日差しは少し暑いくらいだ。

町にはたくさんのバンビが溢れている。
足取りが軽やかで歩きやすい。

歩きやすい・・・?

・・・そうか!


頭のいい俺はすぐこの違和感の原因を突き止めた。

なんと、メンタイーコの人間は全員左側通行をしているのだ。

あほのお前らはわからないだろうが、
町人全員が左側通行すると俺側は左側、敵側は右側を歩くことになる。
つまり、誰にもぶつからないで通行できるのだ。
UやMとは違う違和感に驚愕した。

「おもしれぇ・・・」おれは呟く

謎は解けたので、とりあえず適当に声をかける。
メンタイーコのバンビは目的意識が高いのか、旅行で来たとかくだらない事をくっちゃべっている間にシーンが変わり、打診するタイミングを逃して磔にされ見せしめに殺される。

真の男である俺は、友達がまだ寝てるという情報だけ与えて、関西弁で話ながら首を縛り上げて興味を持ってもらう事にした。

オープンに次ぐオープン・・・
この町のバンビはおしゃべりが好きだ。
笑い方がかわいい。

何話しても反応する。
背筋が伸びておりスタイルがよく、高身長で顔もよい。
性格も清楚で愛想がよい。
町の殆どのバンビが俺のドタイプであり、俺は変な気持ちになり、メンタイーコの地面にディープキッスをした。

その後も気分よく声を掛けしていると、一匹のバンビから
「面白いし、夕方に友人と飲みに行くのでよかったら一緒にどうか」
と打診が来た。

「・・・くそが・・・」


俺はその提案に乗ってやる事にした。

夕方までストをし、また男共と集合したので酒をあおりに行く。
そこそこ飲んで、またケゴの公園からストを始める。

俺を、なめるな。

夕方、ケゴ、因縁の地・・・

昼の逆打診をエサにサブマリをがっつりホールドし、コンビをさせる。
俺はサブマリに「おまえだけは逃がさねぇ・・・」と睨みつけ、呟いた。

しばらくコンビをするが何も起きない。
俺とサブマリとのコンビはまだ成功したためしがない。
二人の体に染みついた血の匂いでバンビたちが怖気づくのだろう。

(銃声)
・・・LINEが来た。
昼間のバンビから一時間後に会おうとの連絡だ。

それをサブマリに伝えると、何やらくっちゃべりながら誰ぞのパスを貰いに俺の前から消えた。

・・・

・・・OKわかった。もういい。

俺がバンビ二匹を狩ればいいい。
俺を、なめるな。


逆3

俺はとりあえず集合場所に向かった。
サブマリは「〇×▽~×▽〇マ●チ×▽〇~××ちゃうか~??」と言っていたが、それは会ってみないとわからねぇ。
こういう所にロマンを見出せないアホはこの荒野で真っ先にサボテンに激突して死ぬ。
俺はそんな奴を山ほど見てきたから言える。

集合場所である国際通りに行く。
そこには昼間の背の高い女ともう一人の女がいた。

シュッとした佇まい。サッとしたロングヘアー。マスク越しでも抱きたいと思う上等なバンビだ

俺は唾をのんだ。

合流し、軽く挨拶をして
スッとコンビニでウコンを買い、バンビたちに与える。

~~~~~ひとことメモ~~~~~~~~~
酒好きのバンビは、事前にたいして効きもしないウコンを与えると、
ペースが狂ってすぐに酔っぱらう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

騒がしくて古臭いサルーンの真ん中の席に三人で座る。
チャンゴを飲むためマスクを取る。
マスクの下は普通のオバンビだ。
相方は・・・
相方も普通のオバンビだ。

俺は唾を吐いた。

ウコンで評価が上がったのもあり、いい感じに盛り上がる。


俺はこういう訳の分からないときは、褒めてから過去トークに繋げ、そこに俺を投入させる。
その後、跪かせ最後に言い残した言葉を聞き、タバッコに火をつけ神に祈らせたらだいたい仕上がる。


話した感じマルチではなさそうだったのでサブマリを呼ぶ。
スコッチが3杯目に差し掛かろうというところで、すっきりした顔のサブマリがきた。


さぁやるぞ。


サブまりがいつものように軽快なトークでバンビの心の扉をこじ開けていく。
気づいたらサブマリが司会のトークショーになった。
最近のサブマリは訳が分からな過ぎて詐欺師なのではないかと疑っている。

俺は目当てのバンビを仕上げにかかり、手をつないぎ、イチャついて、キスをする。

まんざらではなさそうなのでコンビニや周辺をうろうろしたが、なんやかんやで打診が通らず解散。
俺たち二人の体に染みついた血の匂いでバンビたちが怖気づいたのだろう。
またコンビは失敗した。


まあ、だがそんなことはどうでもよいのだ。

これからパーティーをするのだ。
スイカとナメクニがバンビを一匹ずつ用意してくれて贄パーティをするのだ!

贄パーティ

夜。
俺は小汚いモーテルに向かった。

薄暗く獣のにおいがムンムン漂う小さな部屋にバンビが一匹座っている。その手前で男共がもじもじしていやがる。
奥にいるナメクニは自分の家のようにくつろいでいる。

ナメクニの横でコロナを飲み終えたあたりでスイカが新しいバンビを連れてきた。

その瞬間…
男共の引き金を引く音が聞こえた。
どうやらスイッチが入ったようだ。

真の男である俺の行為は長いので、コロナを飲みながら他の男共が終わるのを待った。

しかし、気がついたら俺は野郎共を押しのけ、バンビどものケツをたたき、首を絞め、言葉で攻め立てながらドラム式ピストンを回したり、ダブル手マンをしたりしていた。

男共が入れ替わり酸いい匂いと息遣いにバンビの喘ぎ声が合わさってナメクジのような夜を紡ぐ。

一通り回ったが、バンビ共はあまり満足していないようだったので、
俺は腕が動かなくなるまでダブル手マンをした。

ダブル手マンは50人のギャングと撃ち合うくらい体力を使うので、
さすがの俺も呼吸困難になり、激しい頭痛に侵されその場で倒れた。


・・・死ね
・・・全員死ね・・・


俺は朦朧とした意識の中、
今まで殺してきバンビ共に八つ裂きにされる夢を見た。


俺はその夜、死神に即られた。
いや、まだ生きているのを見ると、またしぶとく生き残ったのだ。

追伸:目が覚めてベッドを見ると、ハリキリすぎたのか痔が爆発した後があった…


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