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エーゲ海クルーズ いろいろ その1

大昔、大学時代の研究室付アシスタントのクボタ女史が、「エーゲ海で船から海に飛び込んで泳いだのが、それはそれは楽しかった」とお話ししていたことを思い出しました。彼女がどんな船に乗っていたのかはわかりません。きっとその時の私は、愛想笑いを浮かべて彼女の自慢話を聞いていたのだと思います。

大学での4年間の中で、講義の内容なんてほとんど覚えていませんが、こうした他愛もないことをところどころ鮮明に覚えているのは、面白いものです。

卒業旅行でエーゲ海ミニクルーズ

私は、友人に誘われるままにヨーロッパ数カ国を約4週間で巡る、当時流行りの強行格安パッケージツアーで卒業旅行にでかけ、海外旅行デビューを果たしました。エジプト航空で、南回りでヨーロッパに向かい、最初に降り立ったのはスペインでした。その後、イギリス、フランス、イタリア、スイス、ドイツ、オーストリアと回ってギリシャにたどり着きました。アテネでは、アクロポリスの丘に建つパルテノン神殿などを見学をし、終日フリータイムの日には、クボタ女史から聞いたエピソードもあって、迷うことなく有料オプションの「エーゲ海ミニクルーズ」に参加することにしたのだと思います。

早朝、アテネ市内のホテルから港に向かい、船に乗ります。3月の海風はまだまだ冷たく、長い時間デッキに出ていることができなかったのに、ギリシャの学生さんたちは楽しそうにデッキで過ごしていたことを覚えています。
このミニクルーズで巡ったのが、
エギナ島
ポロス島
イドラ島
の3島です。

いずれも小さな島ですが、紀元前にはギリシャ神話の神様を祀る神殿が建てられ、以来、長い歴史を見守ってきた島々です。ほんの数時間の短い各島での滞在、紺碧の海、白い波、そして冷たい強い風に吹かれてエーゲ海クルーズを満喫し、21時頃、疲れ果ててホテルに戻りました。

このクルーズは、年間を通してほぼ毎日運航していますので、限られた時間の中でクルーズ気分を味わいたい方にはおすすめです。

その後、メリディアン・ジャパンでお仕事をすることがなければ、私は、このクルーズこそ皆が憧れる「エーゲ海クルーズ」だと、今も信じていたかもしれません・・・

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