シェア
このやわらかいのがわたし この弱っちいの でもだけど それだけじゃないみたい 夕暮れ空を見上げると やってくる優しい気持ちはなあに ぬくもりにも似た あまい苦しさの正体はなあに
きみを触れないように抱きしめたい にんげんて不思議 出会えたら 二つになれる 一つの入れ物の中で二人は苦しいよ けど愛しあえば 三つにも四つにも五つにもなれる 不思議なだまし絵のよう きみを触れないように抱きしめたい きみの話しを聞き流したい 大好きなアルバムを聞くみたいに ぼくの骨がきみの音を覚えるまで 目を閉じてても
わたしが子どもだったころ わたしの歌は鳥が歌ってくれました わたしが子どもだったころ さびしい気持ちは 大きな木が吸いこんでくれました わたしが子どもだったころ こわくて眠れない夜は 星は一晩中ささやき声でなぐさめてくれ 月は一晩中優しく撫でてくれました 森が揺れて子守り唄をうたってくれました わたしが子どもだった頃 わたしの気持ちは 空がうけとめてくれました 木枯らしは言葉を教えてくれました 山はぬくもりを教えてくれました わたしが子どもだっ
わたしできなかった 優しくすること 優しくされたことがなかったから わたしできなかった 甘えること 甘えてもいいと思えなかったから わたしできなかった でも甘えたかった 優しくてあげたかった あなたにだけは 素直でいたかった
どこへゆこうとしてるのか 何になりたいのかなんて そんなこと重要じゃないんだ きみがすきだよ
あなたと話していると かならず元気になれるの あなたの心がいつも くたびれていないからなのね あなたは疲れを知らない人 いつも優しく前向きで かなしみを包んでくれる
あなたはあなたの空を見ている わたしはわたしの海を見ている