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60歳手前で都内に狭小住宅を建てる07:「住宅の性能」って何?

今にして思うと発注先を決定する時点で大きな見逃しをしていたと思う。
発注先を選ぶ上でいちばん大事な要素を考慮して選んでいないからだ。
我が家については、発注した工務店が「当たり」であり、結果オーライであったが、それは単に僥倖としか言いようがない。

住宅番組や雑誌では、間取りや収納の工夫や内装の豪華さが、取り上げられる。
建て替えの理由が間取りと動線であったので、違和感を感じていなかった。
間取りや内装は重要であるが、家の性能についてもっと深く考えるべきであった。

住宅の性能とは、ざっくり
  ・耐震性
  ・断熱性
  ・気密性
  ・耐久性

がある様に思う。

これらは中々分かりにくい。
訪問した工務店から、「耐震等級」や「ZEH(ゼッチ)」「HEAT20」という単語を出され戸惑うばかりだった。
今にいて思えば、施主の知識や理解をあちあらも様子見していたのかもしれない。

ハウスメーカーや工務店の営業マンから、断熱性能や耐震性能をこんな感じでアピールする場合もある。
当社の住宅は平成28年基準の最高断熱等級4をクリアする高性能住宅です!

実は、これは高性能でもなんでもない。
平成28年基準の最高等級4は、今から20年以上前の平成11年の「次世代省エネ基準」からほぼ変わっておらず、海外先進国の最低レベルにも達していない。
個人的な感覚だと、これより性能の低い家は、欠陥住宅に極めて近い
「断熱等級4以上の高性能!」を標榜する業者は最低基準ギリギリのラインを「高性能」とする業者ということだ。速やかに候補から外すべきである。

住宅の性能は数値化が可能である。
費用さえかければ、究極の数値を追求することもできるが、これも予算と時間とのトレードオフだと考えるべきだ。

予算と施主の考え方であるを前提として、
耐震性能は3
断熱性能に関しては、Heat20のグレード2以上。
Heat20の基準は地域ごとに異なっているので、関東だとUa値は0.46以下。
気密性能はC値1.0以下。

を想定してはどうだろう。
おそらく大半の建売住宅と「ローコスト住宅」はこの条件で脱落する。

各数値の意味は、ネットやYoutubeで幾らでも調べることが出来る。
Youtubeは、大手マスコミ同様、不安と見出しで再生数を稼ぐのが常套手段なので、情報の取捨選択は慎重に。

(この項目、更につづく)

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