逃げる


逃げるかどうかというのは、各人が自分で決めることであって
他人が誰かに投げかける言葉じゃない。

世間的には同じ場所で留まり、踏ん張るというのはいいこととして、捉えられているように見える。

だけど、ある人からすると、世の中にはたくさんの選択肢があるにも関わらず、同じ場所で集中して留まることは、他の選択肢を取るという考えに蓋をして「逃げている」というかもしれない。

逆に可能性を見出そうと、行動に移そうとしているのにそれを阻害するように「中途半端だ。逃げるな。」と言われることもたくさんあるだろう。

そういうことを権威のある人から言われると真面目な人が行動に移すことは特に難しくなる。

人が「逃げる」と捉え、他人の行動を止めようとするのは
世の中には1つの成功のモデルケースがあると思っているからじゃないだろうか。
成功のモデルケースとは、お金がたくさんあって、愛する家族がいて、家があって、社会的な地位がある。秀逸な人間。そんなもの。
その道から逸れた行動に「逃げ」と感じるんじゃないだろうか。

だけど成功のモデルケースに自分の人生を近づけようと考えない人もいるだろう。
ただ単純に生き生きと働く。それが欲しくて試行錯誤している。
それと、そもそも「逃げてるかもしれない」と思い行動に移すか迷ってる人というのは、自分のことを無責任かもしれないとか
思うような真面目な人であって、適当な人であればそもそも何も躊躇することなくその場から去っていくだろう。

自分にとっての心地良い状態は両手で数えられるくらいの、ポジションの中で見つけられることなのか?
それとも、苦しくても一つのポジションを全うしていく中で、納得できるような状態になれるのか?
両方とも正解だと思う。他人の意見なんか気にせず自分で考えればいい。

逃げるな。もしくは逃げてはいけない。
というのは個人の人生の経験によって導き出される結果であって
とくに善悪があるわけじゃない。

そもそもどこかに「移る」という行動に対して、みんなが思いの丈を乗せているだけで、よく考えてみると何かに追いかけられていて、それから逃げるわけじゃないだろう。

つまり逃げるなんていうのは幻想。
逃げ癖なんていうのも存在しない。


世界はこれだけ広いのだから、もう少しくらい自由に場所を変えてもいいと思う。自分を信じて動けばいい。


#逃げる #逃げてもいい