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Winny とガーシー(元)議員

先日から Winny にまつわる騒動を映画化した作品が公開されているそうです。それと本日のガーシー議員の除名のことについて、ちょっと思ったことをとりとめなく書いてみようと思います。

2020年のアメリカ大統領選挙以降、この世の中はありとあらゆるところに不正がはびこっているなあということを実感していますが、それでもほんの少しずつですが状況は好転しつつあります。

とはいえ、不正がまかり通っているのはそれを大大的に行っているのが権力やお金を持っている人たち、つまり社会的強者の側であるため、これをなくして社会をよりよく変えていくのは非常に困難なことです。何百年、何千年というスパンでみれば人類は間違いなく今よりも統合的で善的な種族へと進化していくでしょう。でも、今を生きているわたしたちにとってそれは、あまり意味のないことです。

アメリカでは、こうした不正とそれをやっている腐敗した勢力と戦うべく、軍の中の一部の愛国者たちがQという名のもとに裏で動いている、らしいという説があり、わたしはこれは基本的には事実だと考えています。論理的に考えて、このような状況をひっくり返すことが可能で、かつ実在している唯一の対抗勢力は「軍」しかないからです。

しかし、日本には軍というものは存在しません。自衛隊は軍のようなものではありますが、米軍の持っているパワーやインテリジェンスと比較すると、自衛隊のなかにQのようなものが出てくることは期待できないでしょう。ただ、銃社会ではなく、アメリカのような広大な土地(=隠れて悪いことをする場所がいくらでもある)のない日本では行われている悪事の質量もアメリカに比べるとまだまだ可愛いものでもあり、Qのようなスーパーパワーに頼らなくてもなんとか世の中を変えられるかもしれません。

これはアメリカでも日本でも同じですが、いわゆる闇と戦う上でもっとも効果的でもっともリスクの少ないやり方は、わたしが思うにはおそらく「暴露」です。闇に光をあてて照らすだけで、闇はもう存在できなくなる寸法ですね。アメリカではこの数年で見えるところでも見えないところでもデクラス(Declass あるいは Declassification :いわゆる機密解除)が行われていますが、これも一種の暴露です。また、共和党が下院を取り返した現在は2021年1月6日の議事堂襲撃事件の真相やバイデンの長男にまつわる黒い話などが暴かれつつあります。

日本ではガーシーが芸能界の闇を暴露して注目を集め、その注目を利用して国会議員にまでなりました。彼は選挙時期に楽天の三木谷社長のスキャンダルについて暴露しはじめ、さらに政治家の闇についても暴露していくと吹聴していました。芸能人のスキャンダルの暴露については誰も得をしないしモラルを甚だ欠いているので、興味がないわたしのような人間からしても不快だなあと思っていましたが、それはそれとして、彼が政界の闇をどこまで暴けるのかにはちょっと期待していました(といって彼に投票したりはしませんよ)。

そのガーシー議員(元議員になりましたが)がこのような結果になったわけなのですが、議員としてのあり方の是非は置いておくとして、政治家に関する暴露がほとんど出てこなかった(三木谷社長がらみで木原氏についてはすこし名前は出ていましたが)のは一体なんだったのかな? とは思うんですよね。ただ単にホラを吹いて風呂敷を広げてしまっただけだった可能性も小さくないですが、そこにはやはり、なんらかの圧力、もっといえば脅しのようなものがあったんじゃないでしょうか? ずっとドバイに引きこもっていて、帰国したら逮捕されるとうそぶいていましたが、半分は事実だとしても、それだけではないような気もします。

まあいずれにしてもガーシーさんにはそこまで期待はしていませんでしたが、それでも暴露というものが使い方次第では強力な武器になるということは彼があらためて実証したという面はあるでしょうか。

それとは別の話でいま、暇空茜さんという方が動いている colabo の話も興味深くウォッチしています。こちらではネットを使った情報発信(暴露も大小織りまぜてます)&収集にくわえて、多方面に向けたリーガルバトル(法的闘争)が繰り広げられており、毎日毎日驚くべき早さで状況が進展(もちろんいい方向に)しています。

この件の内容について踏み込むつもりはありませんが、先に書いてきたような闇の不正勢力に対して一般市民になにができるか? という点において暇空茜さんはこれまでの常識を大きく覆し、かつ、これからまだまだ驚くべき結果を出してくれそうだという点で特筆に値すると思います。

ただ、曲がりなりにも国会議員であったガーシーさんが帰国できず除名に追い込まれたのも要するに「身の危険」を感じたからかもしれませんし、暇空茜さんにしてもかなり用心深く賢明に動かれているとは思いますが、やはり権力に守られているわけではない一般人ですから、今後はますます危険な立場に置かれていくのではないかと心配になります。

わたしならどうするか? といっても、わたしにはそこまで世俗のことにコミットしようという意志はないのですが、あくまで想像ということでなら、凄腕のハッカーを見つけてきて大金で雇いますね(もちろんわたしにはそのようなお金はありません😌)。

Winny やその他のピア・ツー・ピア型のファイル交換サービスが軒並み潰された(最近どうなっているかは実は知らないのですが)のは、表向きには違法なファイル共有を防ぐためだということになっていると思います。実際、当時は有料のソフトウェアやアダルトコンテンツの共有がこうしたサービスの使われ方の主流だったように記憶していますし、もちろんそれは取り締まられなければいけないことではあります。

でも、本当にそれだけかな? もっといえば、本当はそれとは別の理由があるのではなかったかな? と、映画化の話を知ったときにふと思いました。というのも、Winny 上にあるデータはピア・ツー・ピアで繋がっている各ユーザーのPCに分散して保存されているため、もし特定のデータを排除しようと思ってもそれは非常に困難だからです。いまのブロックチェーン技術もこのWinny のようなファイル共有の仕組みに取引履歴などを付加して暗号化を強化したようなものですから、ブロックチェーン上の仮想通貨が簡単に消失しないのと同じ理屈で Winny 上のデータも堅牢であると言えるはずです。

すなわち、なにが言いたいかというと、Winny 上に政治家や大富豪たち(ばかりが悪い人ではないですが)の悪事の証拠をアップロードすれば、簡単に消せないだけでなく、その仕組み上、簡単に拡散されてしまうということです。たとえば Twitter や Facebook などのSNSにそうした写真や画像を貼り付けたとしても、それは運営者によって即座に削除することが可能です。それはそうしたサービスはサーバーを持っているからなのですが、ピア・ツー・ピア型のサービスは上にも書いたように、利用者のパソコンの一台一台が直接、サーバーを経由せずに繋がっていてそれぞれにデータを保持しあっているため、たとえ運営者がいたとしてもデータをすぐに消すようなことはできません。

話が長くなりましたが、わたしならこの Winny のような、悪い人たちが権力や金をどれだけ行使したところで人々の目からデータを隠すことができないような仕組みを天才ハッカーや凄腕プログラマーに作ってもらいますね。これには Winny のように権力によってサービス自体を潰されてしまうことのないような巧妙な仕掛け(法的な面でも)が必要でしょう。しかし、こうしたものが出来てしまえば、情報の方は様々な告発者から放っておいても集まってくるでしょう。

もちろん、そのような計画をわたしが手掛けることはありませんし、実際のところ、Winny が潰された時点でこのようなものが暴露戦術の目玉として機能する可能性の芽も摘まれてしまっていると言ってもいいでしょうね。その点、残念ながら悪い人たちの方が先を読んでいたということになります🤔


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