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並行する気持ち

気がつけば一カ月をとうに過ぎ、もうすぐバービーの四十九日。

二人だけの生活がゆっくりと過ぎていく…
介護中出来なかったことができるようになり、二人で出かけたり、休んでいた趣味を再開したりすることはそれなりに嬉しい。
でもそれはバービーが本当に居なくなったんだという実感と寂しさ、そしてなんとなく感じる後ろめたさ。

それでもバービーが全うした人生を思うと、私も自分なりに残りの時間を使い倒したい。
バービーから受け取った時間として。

夫に対しての感情も変わった。
バービーに対する介護の姿を思うと、感謝と労りの気持ちが湧いてくる。
(いつまで続くかは分からないけど・笑)
親に対しても、限られた時間は決して多くはないということも。

感情のフタが開いるのか右脳がまだ上手く回っていないのか、些細なことで過敏になったり薄ぼんやりとうつつになったり心は定まっていない。

沈丁花が香り始め、バービーのいない桜の季節になる。

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