サザエ

めけラヂオ配信後記~サザエさん

第337回
配信日:2019/6/30
トークテーマ:サザエでございまーす!

キーワード
○サザエさんのはじまり
○広がるサザエさん
○令和のサザエさん

オープニングトーク
アーチスト情報・・・アーカイブその1
★トークテーマキーワード1・・・アーカイブその2
ザンボキッチン
★トークテーマキーワード2・・・アーカイブその3
めけめけの音楽解体新書・・・アーカイブその4
★トークテーマキーワード3・・・アーカイブその5
次回トークテーマ:オムライス

オープニングトーク
相方のザンボが何を考えたのかラーメンを食べながら登場・・・なんだ? それはどう見ても藤子不二雄作品に出てくる小池さんだよね、でも今回はサザエさんだよ――などと考えた末、「トキワ荘のザンボさーん」とお約束のフリをする

毎回ザンボを呼込むのに「~のザンボさーん」とテレビの中継を装ったネタフリをしていたし、今回はG20にちなんで大阪にしようと思っていたところでのいきなりのラーメン

ちなみにトキワ荘については、5/12に取り上げている・・・何故その時にやらずに、サザエさんで小池さんをやるのか意味がわからん(笑)

さて、今回のトークテーマは日曜の顔、サザエさん

サザエさん症候群、マスオさん現象などサザエさんの存在は一般化されていると言っていいし、アニメや漫画という枠を超えて、全世代的に認知されているコンテンツである

数年前の配信で4コママンガを扱った際、サザエさんの数字的なすごさや、3姉妹で始めたこと、長谷川町子さんに関するエピソードについては軽く触れていたので、基礎知識の部分は頭に入っていたものの、改めて数字を見ると、そのすごさは尋常じゃない

2019年で放送50周年であり、1969年(昭和44年)10月5日にフジテレビ系列で第1回が放送開始して以来、2013年(平成25年)9月22日時点で放送年数44年、放送回数2253回、放送話数6736話を数える長寿番組というのは化け物じみている

なぜ、サザエさんはここまで愛されるのか
いや、それよりも何よりも、子供の頃から疑問だったことを今回はいろいろと解き明かしたい

子供の頃に一番理解できなかったのは磯野家の家族構成である
サザエ、カツオ、ワカメが兄弟というのがピントこない・・・その理由はサザエとカツオの年齢差と波平とフグの容姿が小学生の子供がいるようにとても見えない点だ

フグ田サザエ 24歳
フグ田マスオ 28歳
磯野カツオ  11歳
磯野ワカメ   9歳
フグ田タラオ  3歳
磯野波平   54歳
磯野フネ   52歳
波平が43歳、フネが41歳の時にカツオを生んだことになり、さらにワカメを生んでいる

普通ホームドラマのようなものは一般的な家族構成からさほど変わらないものになるとか、やたらと兄弟が多いとか、血縁関係が複雑ってことがある

サザエさんはただでさえマスオさんが磯野家に居候していて、それだけでも子供には理解しがたいし、親に聞いても答えづらかったのではないかと思われる

実はそこに、長谷川町子さんの作家性があるのではないかという仮説を僕は立てた

それは『サザエさん』と『いじわるばあさん』のギャップのなかに彼女の作家性が隠れているのではないかと言う事

さて、話は視聴率や日曜の18時30分をずっと続けたことなどで盛り上がりつつ、季節が移り変わっても登場人物達は年を取らない形式の代名詞(いわゆる『サザエさん時空』次回予告のあとのじゃんけんについて語りました

ここで問題の? サザエさんクイズでフグ田サザエの最終学歴は?という問題をだし、サザエさんの登場人物の学歴を紹介したのだけれども、どうやらこれはデマらしいが、ネットではかなり拡散している情報であることがその後の調べで分かりました

しかしフグ田マスオが早稲田で二浪という設定以外はすべて作り物だったとは、やられました
良く考えれば、そんなことあるかと思いながらも、オチが
サザエの出身校はアワビ女子学園というのは、一度聴いたら、誰かに話さずにはいられないネタです

しかしこれはデマではなく、本当の設定
磯野波平役の永井一郎は、他に磯野家の家族をやったことがあります
それは誰?

答えは磯野海平という波平の双子の兄・・・兄は毛が2本なんですよね

50年にも及ぶ長寿番組ですから、声優さんも変わって行きます
僕は波平さんの声は永井一郎さんじゃないとしっくりきませんかねぇ

サザエさんのOPやEDの音楽の話で盛り上がったところで、最後のクイズ

実はもう一組OPとEDがあります、それはなぜ?

答えは毎週火曜日に再放送していた『まんが名作劇場 サザエさん』のOPとEDが存在するという答えでした
みなさん知っていました?

なんとサザエさんは日曜の枠以外に火曜日の7時という週に2回放送をしていたんですね・・・つまり再放送をゴールデンタイムでしかも22年8か月もの間!

これって今では考えられないですよね

さて、話は実写版サザエさんへ
トレンディードラマ最盛期の浅野温子と宅間伸の共演や観月ありさ、筒井道隆の共演もさることながら、波平役を片岡都留太郎、フネが竹下景子ならカツオもワカメも生まれるよねという話で盛り上がりました

そして締め、令和のサザエさんということで、東芝が単独スポンサーを降りたことでの変化(アマゾンでのデジタル配信)や長谷川町子さんがなんどか休筆をしたことに触れ、

”1960年代中頃から従来と異なる新しい作風に興味が移っていった。彼女は自伝『サザエさんうちあけ話』の中で「子供にも無害なヒューマニズムには飽きた」「書き手にとっては取材範囲が限られるのが苦しい」などと語っている。
このような時期に生まれたのが、後に長谷川の代表作の1つとなった「いじわるばあさん」(1966年~1971年)である。『サザエさん』もそれまでのヒューマニズム色の強い作風から大きく変化し、社会風刺の要素を取り入れたアイロニカルな作風へと移行している。”

という記事を紹介し、長谷川町子像に迫っていく

ここでザンボと僕が盛り上がってしまったのは『うる星やつら』や『犬夜叉』などのヒットメーカー高橋留美子との比較とそこに押井守監督が彼女の作品をどう弄って『ビューティフル・ドリーマー』を作ったのか

歳の離れた姉というサザエの存在にまるで色気がないことなどをいろいろと掘り下げて、長谷川町子の作家性を探ってみました

そのあたりは是非アーカイブを聞いて下さい


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