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【Revit】集計表|新しい共有パラメータ

ターゲット

集計表には、特殊なパラメータの追加方法があるのをご存じですか?
ポイントは、「カテゴリのすべての要素に追加」のチェック有無です。

集計表で新しいパラメータを追加

動作確認

違いを見ていただきましょう。まずは「チェックあり」

  • プロジェクトパラメータから共有パラメータを付与するのと同じ

  • カテゴリに共有パラメータが関連付けされる。

  • 共有パラメータに値を記入可能

一方で「チェックなし」

  • 対象の集計表にだけ共有パラメータが追加される。

  • 追加した共有パラメータに記入できない。

  • カテゴリに関連付けされていない。
    削除すると再度共有パラメータファイルからの登録が必要。
    プロジェクトパラメータには登録されない。


使い方

これはRUGのテンプレート内でも使われている。
Number_Null」が、カテゴリのすべての要素に追加なしの状態

07_PAC Table (パッケージ空調機機器表)

Number_Null」は、データタイプ「実数」のNull値(空)を持つパラメータ。これは集計表の出力で「0」消しのために使われる。
設備では出力用パラメータの多くが二重パラメータになっており、「0」消しを行う。※付はすべて「0」消し対象である。

※「0」消しパラメータ
共有パラメータファイル ver2.0

これをプロジェクトパラメータで追加しない理由として、
・パラメータ名称を固定するため
・プロジェクトパラメータだと必ずカテゴリと紐づけが必要なため
・Null値を維持するため(ファミリに誤って値を入れるとAPIからでないとNull値に戻せないため)

パラメータ名称を固定するためとは言え、共有パラメータを都度集計表に読み込むのは、ちょっと手間だったりする。その解決策として、以前見つけたのが集計表の「計算されたパラメータ」を使うこと。

これだと気軽にNullパラメータを作成できる。

もう一つは、
「Number_Null」をUSERMODIFIABLE、VISIBLEをNOにしてプロジェクトパラメータに登録しておく。という手もある。集計表の使用可能なフィールドにだけ出てくるが、編集はできないため目的を果たすにはちょうどよい。


まとめ

「カテゴリのすべての要素に追加」にチェックしない使い方としては、「0」消ししか思いつかない。他の有用な使い方があれば共有してほしい。

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