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【Revit】ファミリ管理ツール

ファミリ管理ツールについて考えてみる。
役割はいくつかある。
 ①自社ファミリの管理
 ②メーカーファミリ配布(BLCJの思想によるもの)
 ③世の中のファミリの共有

どれもローカルではなく、クラウド化することで、ファミリのほんとの標準化(野良防止)、利用状況のフィードバックやバージョン管理ができる点が最大のメリットだと思う。巷ではファミリ管理ツールがあふれ、ファミリ管理戦国時代の幕開けを感じされる( ´∀` )
以下に主なファミリ管理ツール、サイトを紹介する。


①応用技術|ファミリエクスプローラー

無償利用が可能。ファミリ掲載側は有償。
・RUGファミリおよび設備系メーカーファミリの配布(設備以外は…?)
・利用状況、RUG準拠の認証機能(将来対応)
・プライベートスペース(自社ファミリの公開)は有償サービスを予定
ファミリ置換や検索など、将来的な付帯機能も魅力
・BLCJがNBSを参考に描いたファミリ配布のポータルツールに最も近そう

②Arent|Lightning BIM ファミリ管理

パラメータを一括で編集可能
・アップロードデータの確認、承認、プロジェクトごとに整理
専用プロパティアドインあり ←期待!!

Lightning BIM ファミリ管理

③丸紅|Arch-LOG

建材管理を中心とした検索サービス
・プロジェクト管理、プラグインにより直接ロード可能
RUG内包のパラメータ仕様
・自社ファミリ管理、仕上げ表の作成が可能
クラウドレンダリングマテリアルボードの作成が可能
 設計・モデル作成 → そのままパース、プレゼン利用が魅力
・大林組がBIMオブジェクト拡充のアライアンスを締結

Arch-LOG Cloud Rendering が Revitに対応

④野原グループ|BIM Object Japan

・無償利用も可能だが、一部コンテンツは有償
・コンテンツ公開は有償サービス
・メーカーファミリなどの公開、海外シェアが高い
・実は国内では、野原グループと知らない人も多そう。
BIMobject Herculesがプライベートスペースとなり、案件毎のファミリ管理を実施することができる。

⑤AUTODESK|ContentCatalog

2023年3月に買収を発表 → いつ展開するか不明
・ファミリ管理アドインとして欧米で人気、今後Revitへの実装を期待
・ファミリ管理、検索機能、バージョン管理、アクセス制御などが可能
・UnifiProをContent CatalogとしてDocsユーザーへ無償提供(AU2023)
・初期リリースでは、コンテンツ管理機能に限定
  ・BIMコンテンツの整理、検索、アクセス許可
  ・Revitプロジェクトへデータをロード
・初期のリリースには含まれない機能
  ・コンテンツの評価、検索保存、コンテンツリクエスト
  ・Revit凡例、V4プレビューイメージジェネレータ
  ・新規ライブラリ共有、プロジェクト分析
 ※これらはUNIFI Proには含まれたが、リリースが遅れる見込み

⑥BLCJ BIM Library

試験用BLCJ BIMライブラリサイトの試行(2023.04.14)
おそらくサイトのみアドインなし
 将来的には、アドインからBLCJ Libraryへのアクセスになると推測
 ①のファミリエクスプローラーがスライドされるか?
https://bimgate.jp/column/1413/

試験用BLCJ BIMライブラリサイトの試行

⑦大和ハウスグループ|Truss

・メーカー横断検索
・設備、建具、雑工事の製品検索
・trussとBIM間で使用材料データの連携が可能、仕上表登録
 (ワンクリックでBIMに属性情報の入力が可能)
・BooT.one連携可能
・以下有償機能
各種仕上表/材料表の作成、BIM連携、プロジェクト管理など

クラウド業務システム

⑧TOPPAN|GAMEDIOS

iCataを展開するTOPPANがBIM活用に着手した
・ファミリを中心にプレゼンボード作成やシミュレーション、VR活用を展開
建材/設備メーカー向けのファミリ管理、展開ツール

GAMEDIOS BIMオプション|HPより引用

まとめ


個人的な感想です。
・⑤UNIFIの立ち位置、公開時期、日本向け対応が気になるところ
・日本対応が特にない場合、RUG対応の①③が有力。②もたぶん
・⑥はアドインがないため①②③に頼る。
・④は海外仕様の入手に留まり、国内展開は微妙な感じ
・⑦は建材中心、グループ外にどこまで広まるのか…
・⑧は多種サービス連携が、メーカーには魅力かも。

①ファミリブラウザに期待したい。実装はまだだが、各先行ツールにある機能はすべて網羅される模様。プライベートスペースによる社内ファミリ公開によって、利用状況などのフィードバックが得られそうな仕組みもGOOD!
安価のサーバー管理費用で利用できることを願う。

2023-1018|⑦Trussを追加しました。
2023-1029|⑧GAMEDIOSを追加しました。
2024-0111|②⑥を一部追記しました。
2025-0123|⑤をContent Catalogに変更、追記しました

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