プーケット島 3泊4日の滞在記
1日目 オールドタウン
7月半ばのプーケット島は雨季だった。ホーチミン市の雨季みたいに、一時的にスコールが降っては晴れるような天気なのかと思っていたら、どんよりとした空模様が一日続くような感じだった。空港に着いたとたん、私の小さな折り畳み傘では救いようのないほどの大雨に見舞われて、スーツケースも服も一瞬でびしょ濡れに。
先ずは2日間滞在予定のホテルがあるオールドタウンに向かうバスの乗り場を探す。空港の到着口に着くとバスっぽい案内がある方に向かって歩く。タクシーの勧誘をかわして、バスの案内係らしき人にオールドタウン行きのバスに乗りたいと伝えると、停車中のバスを指して、これに乗れと教えてくれた。バスで向かうことにした理由は、到着日はノープランで時間に余裕があり、かつ1人100バーツで目的地まで行けるから。出発まで多少待つことになるので、時間を有効に使いたい人や、お金を気にしない人であれば、車で向かう方が断然いいと思う。
運転手以外に係員の女性が2名ほど乗っていた。降りる方法が結局分からず、Google Mapを見ながらホテルに近づいた時にそろそろ降りたいと伝えにいった。Mapで見ると、宿泊予定のホテルの真ん前にバス停があったのだが、最終的に停車した場所は数百メートル先だった。雨は変わらず降っていたので、スーツケースを引きずりながら、傘をさして歩く羽目に。
1日目はオールドタウンの散策。昼食を食べに中心街に出かけて観光エリアを歩き回った。飲食店、骨董品屋、お土産屋さん、マッサージ店なんかが軒を連ねる。カラフルなポルトガル様式の建物が並んでいる様子が可愛らしかった。曇天ではなく晴天なら、もっと映えた景色が見られたのだろうなと思う。
いろんなお店に入ってみては、何も買わずに出てを繰り返す。どうも東南アジアって、どこに行っても似たようなものが土産物屋に並んでいて、その場所でしか買えない物は何なのかが分からなくなってくる。買ったものは行く先々で買って集めている国名や地名の入ったショットグラスだけ。
夕食に食べたご飯の上に豚肉や豚の内臓系が載っていて、スープをかけて食べるお粥は、美味しかったけど、だんだんとその脂のしつこさに飽きがくる味。生野菜なんかが付け合わせにあれば口直しになって、もう少し箸が進みそうだったけど、野菜は気持ち程度の青ネギだけ。これはタイ料理だったのか。分からないけど、お店自体は並んで待つ人がいるぐらいの盛況だった。
2日目 離島ツアー
2日目はピピ島やマヤ島などの離島を訪れる日帰りツアーに参加した。午前中はややどんよりとした天気で、一つ目の島に着いたときは、肌に突き刺さるようなスコールに見舞われたけど、次第に晴れていき、マヤ島に着いた時にはきれいなエメラルドブルーの海を眺めることができた。
シュノーケリングをした。泳ぎに自信がなくて、それ以上にシュノーケルで上手く息ができない私は、初め海に入った時は、他の泳げない参加者と一緒に、浮かべられた板にしがみついていたけど、ライフジャケットを着ているから波も立っていないこの場で溺れることはないと気がついてからは、1人で水中散策を楽しめた。イソギンチャクの中に潜むクマノミを見つけた時はちょっとテンションが上がった。
島と島の移動時間がそこそこ長くて、走行中や停まった時の船の揺れに若干気分が悪くなった。シュノーケリングの時間もまあまあ長くて、時間いっぱい海の中を泳いでいたら、昼食前には疲労困憊してしまった。食事は陸に上がった場所で食べられる。少し食べると元気になったけど、この後また船に乗るのかと思うと、船酔いとか腹痛とかいろいろ心配で、ビュッフェランチとは言え、食べる量は控え目にしておいた。
このツアーで個人的に一番良かったのはマヤベイの景色。いままで訪れたリゾート内でも5本の指には入る美しい海の景色だった。
朝の乗船前に、ビーチ用の靴やら防水バッグなんかの購入を薦められた。そこで買う必要はないと思うけど、鞄は防水機能があった方がよかった。海に入ったあと、水を滴らせたまま船に乗り込むので、船内はどこも濡れている状態になるし、何しろ海水で濡れた布製の鞄は後から少しべたついた。
3日目4日目 リゾートホテルに宿泊
朝食にロティーを食べに再びオールドタウンまで出かけた。プレーンのロティーをカレーに浸けながら食べたけど、このロティーが私の勝手な想像とちょっと違いすぎた。ナンみたいな、それより薄めのパンみたいなものを想像していたけれど、揚げ焼きされた生地が崩された状態ででてきて、油を吸収したフランスパンの皮を食べているようだった。カレーは美味しかったけど、この生地はちょっと私の口には合わなかった。
朝のオールドタウンは空いている店も少なくて、ひっそりとしていた。
昼過ぎからマイカオビーチ沿いの5つ星リゾートホテルに移動。旅行に来ると、時間いっぱい出来る限りの場所に足を運びたいと思ってしまうので、ホテルのクオリティはあまり求めないことが多いけれど、今回は5つ星ホテルに1泊だけ宿泊。
とはいえ、ゆっくりくつろいで過ごすのかというと、貧乏性の性格上そういうわけにも行かず、チェックインしてすぐに、水着に着替えてビーチとプールに行く。ビーチは時間帯のせいなのか、場所のせいなのか、波が荒くて入れる感じではなかったので断念。プライベートビーチがあるホテルって、必ずしも泳げるとは限らないのかもしれない。
ホーチミン市に帰るフライトが正午頃だったので、朝食後には、チェックアウトをしなければいけなかった。5つ星ホテルだけあって、かなり満足できる朝食ビュッフェだった。玉子料理のコーナーがあるのはよくあるけれども、ワッフルやフレンチトースト、パンケーキを焼いてくれるコーナーまであった。
空港でこの旅最後のタイティ―を買って飲む。オレンジ色のこのミルクティは、美味しいけれど、どの店で飲んでも甘すぎた。好みの甘さで飲めればもっと美味しいかもと思い、ティーバッグタイプの茶葉を買って帰った。ミルクで煮だして少し砂糖を入れて飲むのが個人的にはお気に入り。
終章
オールドタウンの観光は1日もあれば充分だけど、食事場所に困ることもなかったし、ホテル周辺はコンビニもいくつかあって、便利だった。ホーチミン市から飛行機で2時間ほど。プーケット島内で今回行けなかったエリアもまだあるので、気候的にベストな時期に来訪したい。
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