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beyerdynamic T90のヘッドバンドを交換した(2024年2月)

以前注文したヘッドバンドが届いたので交換しました。


前回

2023年10月の終わりにベイヤーダイナミックジャパン修理センターに連絡・注文をしました。年末を跨いだことや船での輸送だったそうで時間がかかり、結局届いたのは2024年の2月半ばと、手にするのに約3ヶ月半かかりました。時間さえかかりましたが、およそ10年前の製品の交換パーツがメーカ公式から新品で手に入るということに感謝したいです。

到着

ヤマトで着払いで届きました。
パーツ代(2400円+税)+送料 935円+代引手数料 330円
の計 3905円でした。
サウンドハウスで以前は2640円で買えたことを考えると、約1.5倍の費用には少し割高感がありますが、無い物を嘆いても仕方ありません。目を瞑ります。手に入るだけでありがたいです。

910945 ヘッドバンドとアジャスタ部分のプラスチックパーツが入ってました

使っていると黒い粉がポロポロしてくるのが不快で、最近は使用頻度が低くなってしまっていたT90。よく見ると、交換前のヘッドバンドは色が褪せており、クッションもへたっていました。これから交換していきます。

交換前のヘッドバンド
ヘッドバンドの加水分解で生じる黒い粉

交換作業

ヘッドバンドの交換作業は簡単です。ヘッドバンドは凹凸の、ジップロックのような構造で留まっているだけなので、これを剥がせば簡単に外すことができます。

まず、「beyerdynamic」のロゴが入っているアジャスタ部分から、ヘッドバンドの先端を抜くイメージでずらします。ちょうどクッション部分のない、薄い部分が先端です。

ヘッドバンドの先端

先端部分から見れば、凹凸の構造が確認できます。見づらいですが、下の画像の赤丸部分です。これを先端から剥がしていくだけです。

赤丸部分の凹凸形状で固定されている

凹凸で留まっている部分を全て剥がせば、ヘッドバンドは外れます。
あとは同様に新品のヘッドバンドを嵌め、ジップロックを留める要領で固定していきます。

ヘッドバンドを取り外した状態、元のヘッドバンドのタブは千切れてました

一点だけ注意するとしたら、ヘッドバンドの先端を差し込む際、LRを繋ぐケーブルが窪みに収まるようにしてください。これは左右共通の構造です。
また、ケーブルはヘッドバンドの骨組みプラスチックに這う様になっているので、ヘッドバンドを取り付ける際、内側に入れ込むことを忘れないようにするのも大切です。見た目もそうですが、不意の断線を防げます。

ヘッドバンドを差し込む前に窪みにケーブルを引っ掛ける

ヘッドバンドと一緒に入っていたアジャスタ部分のプラスチックパーツは、今回は使いませんでした。おそらくスライダを固定する部品だと思うのですが、特に壊れていない限り、ヘッドバンドの交換だけの場合は不要みたいです(↓のリンク先でも同様の記載がありました)。

アジャスタ部分のプラスチックパーツ
アジャスタのスライダを固定する部品だと思います

交換前後の比較

ちなみにですが、新品のヘッドバンドをこれまで使っていたものと比較すると、劣化(色褪せとクッションのへたり)が顕著でした。劣化は仕方ないものなので割り切りますが、次に交換するときに同じパーツが手に入るとは限らないので、早めに確保しようかと思います。

(左)新品、(右)これまで使っていたもの
中央部分は禿げており、クッションもヘタっている

おわりに

ヘッドバンド交換後のT90

ヘッドバンドを交換したT90は、クッション性が回復して装着感も良くなりました。10年以上前に音を聞いて感動し憧れていたヘッドホンで、当時は手にすることができず、2年前に美品を中古で購入しました。個人的な音の好みは変わってしまって、最高のヘッドホンという感想は持てなくなってしまいましたが、それでも素晴らしいヘッドホンであることに変わりはありません。黒い粉が出ることもなくなったので、これからも気兼ねなく使っていくことができそうです。

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