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仕事を断らない仕事術。仕事の出会いが人生を拓く。

自分を成長させるための習慣として、いただいた仕事は断らないというものがある。もちろん、どんな誘いにも無限に乗るわけではない。しかし、仕事の幅を広げるためにも、いただいたチャンスを積極的につかんでいくことが必要だ。かつては苦手だった仕事も、依頼されて必死でこなすにつれて、形になってきて、やがては得意分野になる。

この仕事術は、齋藤孝さんから学んだことが多いように思う。齋藤孝さんは、稀代のコンテンツメーカーだ。毎月、毎月、出版を行っている。そして、それなりに、どの本にも訴える力があり、なかなかこういう人はいない。その秘訣が、オファーを断らないことにあるのは、あまり知られていないかもしれない。

仕事をしながら知識や情報を吸収する

齋藤孝さんは、自分を成長させるために「あえて」異種な仕事を積極的に受け入れているという。だからこその、驚異的なアウトプット力を身につけたのだ。

「偶然による出会いというものが、思わぬ展開で自分を広げてくれる。
自分から進んで手がでないところには、意外な拾い物が潜んでいるものだ。
そういう意味で言えば、取引先や上司から割り振られて与えられた仕事だとか、自分の専門ではないような研究テーマといったものこそ、逆に、願ってもない、ありがたい機会になる。」(P86)

「仕事をしながら知識や情報を吸収する事こそ、いちばん効率のよいやり方だ。仕事で要求されているから、それを読むんだという強制力のなせる業だ。じつは仕事と、重層的に積み重なっていくものである。何かの仕事の成果というものが反映され、アレンジされ、次の仕事に繋がっていく・・」(P88)

引用:三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21) 齋藤 孝 (著)

齋藤孝さんは、以前、宮沢賢治についての著作を書くことを依頼されたことがある。もともとは、あまり馴染みのない作家だったが、これをきっかけに、どっぷり宮沢賢治の世界に没入した。その結果として、身体論や教育という観点から、宮沢賢治をいくらでも語ることができる知識・スキルを手にしたのだ。

自分では絶対選ばなかったような仕事にチャレンジするきっかけが仕事の依頼を通して与えられるのだ。それが、次の仕事へ積み重なり、著者の人間性の厚みにも繋がる。仕事の持つ「強制力」の持てる賜物だ。

「自分でやりたいことをする」
「ワクワクする仕事だけを引き受ける」
「やりたくないことはやらない」
「期日があることはやらない」

これは一見、理想的な働き方に見えるかもしれない。しかし、実は、自分の可能性を活かすという視点では、残念な選択なのだ。

フリーで仕事をするようになって、雇い主がおらず、誰からも強制されなくなるとこの能力がどんどん落ちて行くから注意が必要だ。オファーや仕事の依頼は単価や、好き嫌いではなく、どんどん受けていく態度が必要だと思っている。

絶えずオファーが来る人

そのためには、とにかくこの人に依頼したいと思ってもらえる人でなければならない。

「仕事というものは、自分から呼び込むものだと思う。もしチャンスが到来したら、それを逃さないためには、まず期限を守る。約束の時間に遅れない、期限付きの仕事はそれまでに必ず仕上げる。質のいい仕事、面白いアイデアもたしかに大事ではあるが、それ以前にビジネスマンに求められているのは、信頼して仕事を任せられる人であるかどうかということではないだろうか。」(P150)

引用:三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21) 齋藤 孝 (著)

サラリーマンは、仕事は与えられるのが当然だと思っている節がある。私もそうだったけど。しかし、フリーランスになればだれでも気づくことだけど、望んでいても仕事は簡単にはやってこない。仕事が来るようになると、こなせないほど来るので、とても悩む。このバランスが難しい。

ともかく、誰かから必要とされるためには、与えられた仕事を確実にこなしていく人だという信頼感が絶対に必要なのだ。それなしでは、オファーさえ来ない。単純なことかもしれないけど、メールや連絡のレスポンスの早さ、先回りして顧客や依頼主が望んでいることを行う機転、誠実さ正直さ、こういう特質、すべてが信頼には欠かせないものなのだ。

どんな仕事でも(どんなにつまらなくても)そこに、自分なりの意義を見出し、全力で仕事にあたっていく姿勢で、これからも頑張ろう。

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq