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人あたりの良さを演出しても、「薄い人」と思われてしまうのはなんでなんでしょうねぇ?〜ナイスガイ症候群〜

人からよく見られたいと思う人は大体「臆病者」に見られる悲しみ

信頼マン

著書『ナイスガイ症候群』を読み終わりました。

本書のテーマは

とにかく人から認められたい、そんな「ナイスガイ」な男が増えている

というもの。全然ナイスガイじゃない気がするのは私だけでしょうか・・・笑。

ナイスガイな人は

周りの人をハッピーにすることに1番の幸せを感じている
いさかいを嫌い、人の機嫌を損ねないようかなり気を遣う
大体穏やかで寛大、に見える

といった特徴がある模様。特に女性を喜ばすには格別気を使うんだとか。なんだか疲れそうですねぇ。。

ナイスガイな人たちは

自分が善い人であれば人から愛され、自分の望みがかない、悩みなき人生を送れる

という神話を信じており、これを本書では「ナイスガイ症候群」と呼んでおります。「事なかれ主義」の方が個人的にしっくりきます笑。

しかしながら、だいたい察していると思うのですがこのパターンは無力感や憤りがつのるだけで終わってしまうことがほとんどです。

もちろん、心から人に貢献することが好きならその限りではないのですが、上のように

じぶんの望みをかなえること=自分が善い人であること

という風な自分本位に考えているなら、まずその望みが叶った人は見たことがありません。

というか、私自身も正直その現象に陥っているのではないかとけっこう本書を読んで危惧してしまいました。。

盲目的に、「貢献はいいことだよなぁ」とか「誰かの仕事を手伝うことこそ至上」という風に考えがちだからですね。

実際、「ありがとう」が貰える働き方はとてもやりがいを感じますが、それは裏を返せばもらえなければ憤りを感じるともいいます。しっかり見返りを期待しちゃってるんですよねぇ。。

別に感謝されないならそれはそれとして、

・自分は仕事で余裕が作れる
・その時間を無駄にせずに過ごせる

みたいに貢献できた自分にグッドすればいいだけなのに、相手ばっかりに目を向けると承認欲求が高まるだけですよね。

自分の感情を押し殺してまで相手の欲求を叶えるのは、結局相手も気まずい思いをさせてしまうんだからマイナスですね。

逆に、調和のとれた本当のナイスガイはこんな特徴があるんだとか

・自分はありのままでいいと思っている
・自分の感情を率直に表現できる
・首尾一貫しており、その場しのぎなことはしない

自分自身、ありのままでいいなんてなかなか思えないから、そう思える人は本当に羨ましく感じますねぇ。

これを克服するには、

セルフ・コンパッション(自分への思いやり)を持って自分で自分を喜ばす

ことを心がけましょう。

自分を認め、受け入れるためには否定的であってはまず達成できません。

そうではなく、自分に対する反応をちゃんと優しいものにし、その上で「これでいいのだ」と思えるようにすることが吉です。

そうしていくうちに、認められたいという思いは薄れ、自分は自分、人は人と思える自分が形成されていきます。

ここでもセルフ・コンパッションか〜。やっぱすごい力がありますね。。

もはや人生を好転させるにはセルフ・コンパッションである!と断定してもいいのではなかろうか・・・


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