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「オカンは娘を亡くした」

オカンの娘、つまり私の妹の死について書きます。名前はアヤです。長男の私から7歳離れています。アヤという名を父母のどちらがつけたのか?名の由来も私は知りません。私は当時、小学一年生でした。オカンが腹帯をして出産に備えていた記憶があります。

私たちは三人兄弟姉妹で、私とアヤの間に弟がいます。ナイスガイですよ。でも、当時は2歳違いの彼とよくケンカをしましたが、私の記憶がはっきりしてから生まれたアヤはとても可愛らしかった。もちろんケンカの対象になどなりません。

世話をしているつもりか?かまいたいだけだったのか?私はアヤが幼い頃はよく彼女と遊びました。アヤも「お兄ちゃん、お兄ちゃん」とよく慕ってくれたのです。

しかし、この7歳差が私とアヤの関係性を一時疎遠にします。私が大学生になると、授業と体育会活動、アルバイトとほとんどアヤと係わることがなくなりました。アヤのことは父母から伝聞で聞くのみです。

当時「積木くずし -親と子の200日戦争-」という穂積隆信さんの実話を元に高部知子さんが主演したドラマが放映されていて、アヤがそれ状態になっているとは聞いていて、オカンも苦慮していたのは知っています。

私が二十歳の時、中2だったアヤとアヤの悪友のお母さんも困っていたのでしょう。教育大生だった私に、自分の娘、アヤとその友だち3人まとめての家庭教師を依頼されて、引き受けたことがあります。

久しぶりにアヤと、その友だち達と関わった時、私は何の問題も感じなかったのです。ただの可愛らしい中学二年生の女の子たちです。ただ少しヤンチャだったために、世の中から疎んじられた。確かに彼女にも、彼女を育てたオカンと親父にも問題はあった。それは認めます。

だけど、アヤが「自死」にまで堕ちていったのは、やはりこの国が抱えている構造的な問題があると私には思えてなりません。そして、その構造は今なお続いているのです。以下、厚生労働省の白書から引用です。

「我が国の自殺者数は近年全体として減少してきているが、依然として年間2万人を超えており、未だ深刻な状況である。中でも、若年層の自殺についてみると、第1章の3にも記載のとおり、日本における10~39歳の死因順位の1位は自殺となっており、国際的にも、15~34歳の死因順位の1位が自殺となっているのはG7の中でも日本のみである。」

I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-